![扉](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/74/0000611174/62/img71936f6bzik8zj.jpeg)
歴史時間に生じるわずかな時差それは、
変化の力、それが魂。
この破棄された時差が時間のターンをくり返せばくり返す程、遺伝子に付属される時差も増えていく事になりそれが変化を生み出し、更なる時差を造り出す。
そのエネルギーが8回目のターンを終えたところで、蓄積された時差を一気に無の空間に放出し,新しい宇宙を誕生させているのです。
伝わりましたでしょうか、その変化の力で出来ている魂を持っているのは私達人間です。
地球最後の人達が造り上げたシステムコンピューターは、この時差を時間の記録にないものとしてプログラムから排除し、移動のない遺伝子に埋め込みました。
これが変化の力であると気付いたのは神々で、それと同時に神々は何故最後の人間達は自分ら神といわれるものを造ったのか、その真意を理解します。
そして神々がもう一つ気付いたのが、時差を大きくすればする程人の魂の容量が増えるということでした。
そしてその魂の容量がある一定量を超えると、変わった現象が表われてくるのです。
システム自体が時差の容量の多い遺伝子、つまり魂のエネルギー量の多い人間をマークし、監視するようになったのです。
というのもこのシステム自体、時差を排除する機能をもっているのですが、
時間をプログラム通り進行させなければならない完璧なシステムにとって、人の存在は不可欠で、だからといって容量の多い魂をもつ人間を野放しにして時差を広げられてはシステムコンピューター自体が破壊されてしまう、それを防ぐ為のセキュリティが発動し始めたのです。
それは、2回目の時間のターンが始まった時からでした。
![めびうす](https://image.space.rakuten.co.jp/lg01/74/0000611174/63/img5169c8a3zik8zj.jpeg)
システムにマークされた人間は魂の容量、つまり変化の力を多く持っている者で、
システム上にベースとして記録されている歴史にきざまれていない事を引き起こす力を持っている為、
システムはその魂の容量の多い人間をピックアップし、その魂の力が引き起こす事柄の影響力の計算を打ち出し、システムに異常を来たす可能性があると判断した場合、その魂を強制的に
撤去するという強行手段をとるようになったのです。
寿命を全うし、永眠という安らかなものであった 「死」 は、この2回目のターンの時間において寿命を迎える事無く、強制的に途中で突如として終わらされるというショッキングな出来事を起こし始めました。
人の心の中に新たな悲しみを生み出してしまい、徐々に広がるその悲しみに、いつしか人々は 「死」 に対して恐怖という感情を抱き始めたのです。
その状況を真のあたりにした神々は、このシステムのとったセキュリティをどうにかして制御できないものかと知恵を持ち寄り試行を駆使してしてセキュリティプログラムの変更を試みようとしたのですが、結果的にシステム自体が破壊されてしまうという決断が下り、神々はガク然としてセキュリティの変更を断念せざるをえないことになりました。
というのもシステム自体が破壊してしまえば、元よりの最後の人々の願いである 「生命の存続」 は無と化してしまうからです。
つづく![星 星](//plaza.jp.rakuten-static.com/img/user/emoji/a014.gif)