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「憧れのボンドカー」
ジェームズ・ボンド。表の顔は、貿易会社の社員。しかし、実態は、英国情報局MI6の諜報部員。00ナンバーの殺しのライセンスをもつ男、007。 その007ことジェームズ・ボンドが任務で使う車、通称ボンドカー。その代表的なボンドカーである、「アストンマーチンDB5(映画で使用された実車)」(1964年製)が、今年秋頃、競売にかけられ4億5500万円からのスタートだそうだ。 「007 ゴールドフィンガー」や「007 サンダーボール作戦」で、ボンドの愛車として活躍した、あまりにも有名なイギリス車。 前部に、マシンガンを装備。ホイールの中心にあるスピナーを延ばし、並走する車のタイヤをバーストさせたり、緊急時には、助手席を車外へ射出したり、リアトランクとリアガラスの間から、防弾の為の鉄板が出てくる等の仕掛けが内蔵されている。 またナンバープレートを回転させると、いくつもの国のナンバープレートを表示したりできる、スパイカーの元祖!現物は、いくつかの仕掛けがいまだに作動するそうだ。 いまでこそ、アストンマーチンは有名な高級車であるが、当時は、まだ知る人が少なく、アストンマーチン社は自社名を世に知らすべく、ボンド映画に使ってくれと提供した。そして映画が公開されるや、世界中から一躍脚光を浴びる事となる。 まさに記念的な車なのがアストンマーチンDB5なのである。(その後、アストンマーチンのボランテやヴァンキッシュ、DB7もボンドカーとして使われている。「ダイアナザーデイ」では、透明擬装が出来る上に、自動追尾のマシンガン装備のアストンマーチンヴァンキッシュ。「リビングディライツ」では、レーザーカッター、小型ミサイル装備、警察無線を傍受するオーディオ、ボディ下面よりソリを出して雪山を滑走出来るアストンマーチンボランテ。「カジノロワイヤル」では最新型の姿を見る事が出来る。)そのボンドカーの元祖が健在し個人所有とは驚いた。 そして、日本車にもボンドカーはあるのだ。有名なスポーツカー、トヨタ2000GTのオープンカー仕様。これは、トヨタ博物館に展示されている。 DB5のように特殊な仕掛があるわけではないが、日本を舞台にした「007は二度死ぬ」で使われ、当時のボンド役、ショーン・コネリーが乗り、一躍有名になった。 強烈なイメージを植え付けたボンドカーは、ロータス社のエスプリ。第10作、「私を愛したスパイ」で、水陸両用のボンドカーとして使用される。敵の武装したヘリコプターに追われ、猛スピードで逃走中、桟橋から海へ転落かとおもいきや小型潜水艦として、小型対艦ミサイルを発射しヘリコプターを撃墜、その後、水中戦を展開するのだ。その他、魚雷や水中機雷や、水中煙幕、目潰しオイル噴射装置を装備。 「007 ユア・アイズ・オンリー」でも赤いロータスエスプリターボが登場するが、ボンドの逃走手段を絶つべくエスプリを壊そうと敵の集団が、窓ガラスを割ったとたん、防犯装置が働き、自爆して、たいした働きをせずに終わってしまう。(いや、自爆したことで敵集団を壊滅させたのだから、いい仕事をしたのか?)いい車なのに、惜しい!(勿体ない。) 「リビングディライツ」でも、アストンマーチンに自爆ボタンがついて追っ手をまく為に作動させた。価格は一台、3000万以上するんだぜ~! 基本的にボンドカーはイギリス車が主流なのだが、一時期、BMWがボンドカーとして採用される。これは、その時期、ロータス社がBMWの傘下に入ったからであろう。(当時、ロータス社の車が再びボンド映画に出る事をファンが熱望していたらしい。)BMW-Z3「ゴールデンアイ」やZ7「ワールドノットイズイナッフ」、750iL「トゥモローネバーダイ」が使用された。750iLは、劇中では携帯電話で、携帯の画面を見ながら、リモコン操作出来るすぐれもの。劇中、ボンドは後部座席に逃げ込み、携帯画面を見ながらリモートコントロールしている場面がある。まさしく、ボンドカーとは、夢でもあり、憧れの車なのである。 でもやはりボンドカーは英国車でなくっちゃダメなのだ! 余談になるがバイクはあるのか?。 あるのだ。 「007サンダーボール作戦」のリメイク版ともいえる「ネバーセイネバーアゲイン」(直訳すると「二度とやらないなんていっちゃいけないぜ!」となるわけで、どちらもショーン・コネリーがボンド役。ボンドイメージが付くのを嫌い、ボンド映画を降りたコネリーが久しぶりに出たのが「007サンダーボール作戦」のリメイク版「ネバーセイネバーアゲイン」。「007サンダーボール作戦」の版権は、複雑な事情により、唯一ボンド映画を作る事が出来る会社ではなく他社が持っていた為、ボンド映画の別バージョンのリメイク版が作る事が出来た。)劇中ではヤマハのXJ650ターボが使用された。MI6の専門部署でスパイ道具を作るQの手により改造されて、短距離ならロケットジャンプ出来るバイクとして、女殺し屋を追跡する場面に使われた。 梱包用の木箱をぶちやぶり、石段をガタガタと駆け降り、狭い町並みを駆け抜けていく。 改造されて、何が元のバイクだかわからない、バイクになっていた。あれをXJ650と判る人がいたらすごい! 「トゥモローネバーダイ」では、珍しくBMWのアメリカンタイプの1200を成り行き上、乗っていた。が、ボンド専用ということでは「ネバーセイネバーアゲイン」のXJ650ターボであろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.06.04 15:31:05
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