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カテゴリ:黒ひょうさんの司法試験~択一編~
択一で受験生の多くが苦手意識を抱いている刑法ですが、刑法を得意になるコツはあるのでしょうか?
僕は初めて刑法を解いてみたときの気持ちを今でも覚えていて、そのときは「こんなモン一生解ける気がしない…」と途方に暮れたものでした。 それが問題を解くうちに段々と問題形式に慣れてきて、徐々に解くスピードも速くなり、とうとう刑法が一番楽しく解けるまでに行き着きました。 ということで、刑法を得意になるためのコツといえば、やはりコツコツと問題演習をすることでしょう。 次第に慣れてくるはずです。 ただここで注意しなければならないことは、アウトプットの素材としては過去問を利用すること。 決して予備校問題を利用してはいけません。 両者は、思考方法や要求される知識の幅が決定的に違うからです。 過去問で刑法の解き方、思考方法を身につけましょう。 で、受験生の中には、過去問で登場した理由付けやら批判やらを丸暗記してやろうとしている人がいるかもしれませんが、それはやはり無駄ではないかなあと思います。 刑法で問われている事柄は、主に事務処理能力とあてはめ能力(規範を理解しているか否か)だけです(※今年は構成要件知識と没収などの知識が聞かれています。来年も構成要件知識は聞かれるでしょう)。 つまり、「どれだけ学説の理由付け、批判、反論を知っているか」といったことは聞かれていません。 現場で見たこともないような理由や批判を読ませて、「論理的に考えることができているか」といったことを聞いているのです。 理由や批判の丸暗記はやめましょう(※論文で使うものはもちろん除きます。また、過去問で何度も登場する理由や批判は知識として頭に入れておいてもいいと思います)。 そんなことをするよりも、とにかく過去問にチャレンジして自分なりの解法・テクニックを確立することが大切だと思います。 ちなみに僕は、穴埋め問題に関しては関係図を余白に書いて整理していた時期があります(ある時期を境に、図を書かなくても頭の中で問題文を整理することができるようになったため、今は図を書いていませんが)。 ということで、とにかくアウトプットあるのみ。 刑法を解くために必要な知識は論文で要求される知識とほぼ重なり合うと思うので、是非、「知識が足りないから苦手なんだ」という誤った認識は持たないようにしてもらいたいです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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