|
カテゴリ:H18司法試験総決算!
今日から何回かに分けて今年度の司法試験を振り返っていきたいと思います。
これは、4年以上司法試験に情熱を燃やしてきた僕自身のために企画されたものです。 いわば、僕の司法試験への恋心へのレクイエムです。 というわけで初回の今日は、択一試験(刑法)No.41から43までを振り返ってみたいと思います。 ■択一試験(○○)No.○■◎←正解したい問題に付けます <論 点>「○○○」 <正答率>○% <知 識>○○○←解答する際に必要な知識を挙げてあります[論文知識]←論文知識でカバーできるときに付けます <解答順>○→○→…←僕が解いたときの順番です(いろんな順番があると思うので、あくまで参考程度です) <思 考>○○○○○←僕が解いたときの思考過程を示しています <感 想>○○○○○←解き終わっての感想を簡単に書いてあります ■択一試験(刑法)No.41■◎ <論 点>「正当防衛と積極的加害意思」 <正答率>65% <知 識>正当防衛の成立要件、防衛の意思(の要否が論点であること)[論文知識] <解答順>3→1→8→9→7→6→2→4→5 <思 考>知識から、1、3が埋まる。「客観的に行為者が【8】と評価できれば」の「客観的に」から、8が埋まる。8から、9が埋まる。「行為者が【2】ときは(1)とはいえないとする見解ア」「行為者が、【4】ときは(1)とはいえ…ないとする見解イ」から、7が埋まる。残った語句との関係(文理)から、6が埋まる。事例へのあてはめから、2、4、5が埋まる。 <感 想>刑法初っ端の問題の割には平易な問題です。是非正解しましょう。解答テクニックのようなものは使わないで解けますが、強いて挙げれば、「確実なものから埋めていって埋めにくい箇所は後で考える」といった戦略がいいでしょう。本問でいえば、はじめから2、4、5を埋めようと頑張らないで、8や9から埋めるといったような感じです。 ■択一試験(刑法)No.42■◎ <論 点>「共謀共同正犯」 <正答率>85% <知 識>保険金詐欺の実行の着手時期(事例1)[論文知識] <解答順>あてはめ→B→C→A→D <思 考>図を書いてあてはめ。事例3で×になるのは見解1のみであるから、Bが見解1であることが分かる。事例1で×になるのは見解1・2であるから、Cが見解2であることが分かる。事例2で×になるのは見解1・2・4であるから、Aが見解4であることが分かる。Dが残った見解3であることが分かる。 <感 想>これも簡単な問題です。冷静に淡々とあてはめをしましょう。ちなみに見解4からの事例1・2のあてはめを間違えて逆にすると答えが2つ出ることになるので、解き直すことができます。ということは、見解4からの正確なあてはめというところは出題者は聞いていなかったということなのでしょうか。 ■択一試験(刑法)No.43■◎ <論 点>「具体的事実の錯誤」 <正答率>78% <知 識>具体的事実の錯誤の論点[論文知識] <解答順>あてはめ→A→BC→3→4→1→2 <思 考>図を書いてあてはめ。Cの発言からB・Cが見解ア・イを採ることが分かるので、Aが見解ウを採ることが分かる。見解イへの批判として語句aとbがあるところ、Bだけ2人から批判を受けているので、Bが見解イを採ることが分かり、Cが見解アを採る。見解イへの批判である語句aとbのうち、aは事例1、bは事例2に関するものであるから、aが3、bが4に入る。語句cは見解ウへの批判なので、1に入る。残ったdが2に入る。 <感 想>これまた簡単な問題ですね。語句に挙がっている批判はすべて理解しておくべき基礎的なものばかりなので、読んだら即座にどの見解に対する批判なのか判断できた方がいいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[H18司法試験総決算!] カテゴリの最新記事
|