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カテゴリ:ファンタジー
監督 ザック・ヘルム 出演 ダスティン・ホフマン ナタリー・ポートマン ジェイソン・ベイトマン メリクリなので、今日はクリスマスにふさわしい映画を。 不思議なおじさんが営む、不思議なおもちゃ屋さんを描いたファンタジー映画です。アメリカでは、ちゃんとクリスマスシーズンに合わせて公開されています。日本では残念ながら、翌年の2月という非常に中途半端な時期に公開され、興行的にいまいちに終わりました。 自称243歳のマゴリアムおじさん(ダスティン・ホフマン)が営む創業113年のおもちゃ屋は、不思議なおもちゃ屋でした。ちっちゃな外観からは想像できないくらい、広い店内に所狭しと並んでいるおもちゃたちは、好きに動き回っています。その間を大勢の子どもたちが遊びまわっています。おもちゃたちは、どうやらマゴリアムおじさんの不思議な力で動いているようです。その店を仕切っているのは、ミュージシャンになる夢をもつ店員のモリー(ナタリー・ポートマン)です。 ある時モリーは、マゴリアムおじさんから自分はもうすぐいなくなるから、店を継いでもらえないかと打ち明けられます。おじさんのように不思議な力を使えないモリーは、自分でいいのか悩んでしまいます。 子ども向けのファンタジーかと思っていたら、結構考えさせるドラマがあってびっくりしました。おもちゃが動く不思議な世界を目当てに観に来た小さな子たちには難しくて分からなかったかもしれません。夢とか将来とかを考えさせるテーマで、なかなか考えさせられるもので、どちらかというと、小学校高学年から中高校生ぐらいが観るとちょうどいいかなという感じです。というか、大人が観ても、人生をあらためて考えさせられるかもしれません。とりわけ、壁にぶち当たって悩んでいる若者にお勧めです。 ところで、この映画には、もうひとり重要人物が登場します。それは、マゴリアムおじさんが、店を移譲するべく、一度整理するために雇った会計士ヘンリー(ジェイソン・ベントマン)です。 彼は、非常にまじめな性格で、おもちゃ屋の不思議を全く見ることができず、この店を普通のおもちゃ屋だと思っています。彼は職業柄非常に現実主義で、夢を全く信じていないようで、おもちゃたちも、彼の前でははしゃぐのを遠慮しているようです。 どうやら彼は、夢や希望を捨てて、現実に埋もれてしまっている大人たちの象徴として描かれているようです。彼が店の不思議を見ることができるかということも、サイドストーリーとして、描かれているようです。 そんなお話ですが、やっぱり見どころは、最近「ブラックスワン」の熱演で米アカデミー賞主演女優賞を受賞して、のりにのっているナタリー・ポートマンが、王女様やバレリーナとは違う、素の女の子を演じて、笑顔が魅力的で、とてもかわいいということでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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