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2011.12.25
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カテゴリ:SF
「ドリームキャッチャー」 Dream Catcher 2003年 アメリカ映画

監督 ローレンス・カスダン
出演 モーガン・フリーマン

 スティーヴン・キング原作のSF映画です。ところが、レンタルビデオ屋では、サスペンスのコーナーにありました。公開時の宣伝のあおり文句や、DVDのパッケージの解説などを見ると、確かにサスペンスと思うようなことが描いてあったので、勘違いしてもしょうがないと思いますが、超能力やエイリアンが出てくる、まぎれもなくエイリアン侵略物のSF映画です。

 ヘンリー・ジョンジー・ビーヴァー・ピートの4人は、子どものころからの親友でした。彼らは子どものころ、いじめられていたのを助けた精神障害のある子ダディッツから授けられた超能力を持っていました。
 この冬も4人は休暇を共に過ごすべく、いつもの山荘にやってきました。ヘンリーとピートが町へ買い出しに行っている間、狩りをしていたジョンジーとビーヴァーは森の中で遭難しかかっているおじさんを助け、山荘へ連れてきました。おじさんがやたらげっぷや屁をするのを不思議がっていると、2人は山荘の前を同じ方向に逃げて行く動物たちを目撃します。

 ここまでは、4人が超能力を発揮する様子を映し出しながら、回想で、4人とダディッツの出会いや、5人で“ドリームキャッチャー”(ネイティヴアメリカンのお守りのようなもの)を作り、友情を確かめ合っているところなどが映し出され、同じスティーヴン・キング原作の名作「スタンド・バイ・ミー」のような、4人とダディッツの友情物語の様相を呈しています。
 しかし、謎のおじさんが登場し、そのおじさんの中から奇妙な生物が現れるところから、エイリアン退治の使命を帯びている軍隊がからんできて、物語は変貌していきます。

 詳しくは延べませんが、この後、当然のごとく、4人+ダディッツが超能力を駆使して、エイリアンを退治する方向に進んでいくのですが、エイリアンのほとんどは、モーガン・フリーマン演じる指揮官が指揮する軍隊により退治され、彼らが退治したのは軍隊の包囲網を突破した一体だけです。
 話の中で、だんだん明らかになるのですが、ダディッツは予知能力もあり、この日があることを予知していて、そのために4人に超能力を分け与えていたようなのです。しかし、4人のうち2人は超能力をほぼ発揮することなく命を落とし、ダディッツもそれに全力を挙げて力を発揮し、命を落とします。ここで、僕は疑問を持ちました。

 モーガン指揮官によると、彼はもう25年もこのエイリアンと戦い続けているそうで、エイリアンたちは繰り返し地球を襲ってきているようです。今後もあるかもしれません。それなのに、実はその正体はこのエイリアンの宿敵らしき存在であるダディッツが、こんなに簡単に命を落としていいのでしょうか。
 どうやら彼は、侵略してくる宇宙人を退治してくれる別の宇宙人です。つまり、彼はウルトラセブンなのです。(知っている人はわかると思いますが、ウルトラマンは少し違います。)一回の戦いで命を落としてはいかんでしょう。もっともっと、戦ってくれなければいかんでしょう。

 また、25年もかけてエイリアンと戦い続けて来たモーガン指揮官も、何か勘違いしたのか、頭がおかしくなってしまったのか、エイリアンの侵略を阻止するべく軍隊が封鎖していた地区を抜け出した一体のエイリアンを退治するべく追ってきたヘンリーとそれに協力していた部下を、ヘリコプターで追ってきて、邪魔しようとして命を落としてしまいます。あれ、彼は何がしたかったのでしょうか、どうしてエイリアンを追っている者を邪魔するのでしょうか。全く意味がわかりません。

 とにかく、今回のエイリアンの襲撃は何とか阻止することはできましたが、今後、このエイリアンが襲ってきたときには、阻止するのは難しいでしょう。このエイリアンに非常に詳しいベテランのモーガン指揮官はいませんし、宿敵であるダディッツもいません。人類の最期は近いです。こんな結末でいいのでしょうか。

 それから、とても気になったのが、いつもの通り、エイリアンの設定です。
 ずっとこのブログをご覧になっている方はわかると思いますが、この映画のエイリアンの描き方、非常に変ですよね。
 どこからかはわかりません(常識的に考えれば、太陽系外ですが。)が、宇宙船を操縦して地球にやってくるほどの進んだ文明をもっているエイリアンです。非常に高度な知能を持っているはずです。
 しかし、この映画で描かれている宇宙人の所業は、どう見ても知的な生物とは思えません。米軍の通常兵器の攻撃に全く無策でただ逃げ惑っているだけですし、人の襲い方も非常に野蛮で、全く知性が感じられません。
 ただ一体、ジョンジーに取りついて軍隊の封鎖をみごと突破したヤツは見事でしたが、そういうことができるのなら、もっと知的な作戦を考えることはできなかったのでしょうか。何か、行き当たりばったりな作戦がたまたま当たっただけのような気がしてなりません。そこには、未だ地球人がなしえていない宇宙空間を旅して他の星へたどり着く(はっきり言って地球人が現在たどり着けているのは、自分の星の庭同然の月だけです。)という、高度な科学技術を持っている生命の知性が感じられないのは私だけでしょうか。

 僕は原作を読んではいませんが、この映画、原作のスティーヴン・キング氏が、「映画化された中で、最高の出来だ。」とほめているそうなので、きっと原作にかなり忠実に描かれているのでしょう。つまり、今僕が突っ込んだことは、原作者が考えたことなのですね。まあ、確かに、彼の原作の映画はいろいろと観ていますが、彼がSF的科学知識が豊かだとは思えません。仕方がないのですかね。
 まあ、あまり知識がないのに、雰囲気でいつもとは違う分野のものを描くといろいろとボロが出てくるということですかね。

 あと、名優モーガン・フリーガンの扱いが、あまりにもかわいそうでした。彼は、文句言わなかったのでしょうか。





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Last updated  2011.12.25 18:36:29
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