テーマ:政治について(19784)
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「日本人は水と平和はタダで手に入ると思っている」と書いた人がいましたが、もちろんどっちもタダでは手に入りません。日本では水道水が普通に飲めるのであまり意識しませんが、ミネラルウォーターは高騰中のガソリンよりも高い代物です。
残る「安全」もタダではありません。身近なところでは警察(約三兆五千億円)、幅広く見れば防衛費(約五兆円)と、安全に関するコストはかなりのものになります。 ですが、「安全はタダで手に入る」と思い込んでいる人も世の中にいるわけで、例えば社民党なんかがその良い例です。社民党では自衛隊について 「縮小を図り、国境警備、災害救助、国際協力などの任務別組織に改編・解消して非武装の日本を目指す」 (社会民主党宣言(6)) と宣言してたりしますので。「安全はタダである」と思っていなければ、こんな阿呆な事を言い出したりはしないでしょう。 こういう安全意識の低い集団に属している人たちがすることは、やはり安全に関するコストを軽視したものになる事は間違いないようで、社民党を代表する政治家(笑)の一人、辻元清美氏が主催に名を連ねるNGO「ピースボート」がとんでもない理由でアメリカ沿岸警備隊に摘発されました。 ピースボート、不具合で出港差し止め 本来はTBSニュースの記事ですが、該当記事が既に消えているので、2chの関連スレッドのトップにリンクしてあります。 記事によると、船の側面に穴が開いていたほか、機関室への水漏れなど「60か所以上で安全基準を下回る不具合」が発見されたため、沿岸警備隊により出港差し止め命令が出たそうです。ちなみにピースボートの公式HPにはこの事は一切書いておりません。第62回クルーズの様子を見ると、不自然に何日もニューヨーク港に停泊しっぱなしなのがわかりますが(笑)。 その後、7月19日に記録が切れていますが、現時点ではフロリダ州タンパでドッグ入りして点検しているようで、そりゃ写真ではごまかせませんね。ツアー参加者の方のブログがありますが、まだタンパを出られないようです。 もともとピースボートは安価に世界一周が出来る事で有名ですが、その背景として安全を軽視した運行体制があって、今回もニューヨーク到着までにいろいろトラブルがあったようです。何しろ今回使っている客船「パシフィック・クリッパー」は船齢38年と言う老朽船で、 五月末にはオマーンでエンジントラブル(一日遅延)が発生。6月12日の日記によると、もともと一年以上使われていなかった船を急遽チャーターして、かなり無理なスケジュールで運行しているようで、乗客の不満も多く、船長が二回も解任されているようです。 沿岸警備隊は抜き打ち検査をしたとありますが、案外内部告発でもあったんじゃないでしょうか。と言うか私が船の運用スタッフだったら告発したくなります。まぁ、ベネズエラに行くと言う事でアメリカ側の逆鱗に触れた可能性も大きいですが。何しろ、ベネズエラと言えば南米一の反米男・チャベス大統領の国。そこに反米傾向が強い日本の左翼NGOが行こうと言うわけですから、そりゃ警戒されるでしょう。中国寄航後に台湾に行くとか、それくらい有り得ない航海予定です。 全般的に見て ・安全を軽視した傭船・運行体制 ・国際情勢を無視した寄航スケジュール作り といった問題点が見えます。低価格で世界一周クルーズをするというピースボートの力はたいしたもんだと思いますが、低価格と引き換えにいろんなコストを切り捨てられ、それが安全に直結する部分とあっては、私は絶対に乗りたくないですね(笑)。 辻元氏はこれを教訓に、船も国も安全にかんするコストをカットしては成り立たないものだと言う事を、悟ってほしいものです。 無理でしょうけど。 ♪晴れた空 そよぐ風 港出船が 差し止め食らう 開いた穴を 鉄板で塞ぎ 望みは果てる 南米航路 ああ 憧れない ピースボート (本歌:憧れのハワイ航路) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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