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小説 生活保護を食い物にする奴ら (1話)駆け込み寺居酒屋ポン吉(60話) 生活保護不正受給 計画倒産 計画離婚
初音第一ハイツのオーナーの音吉に不動産会社の社員の平山知佳から電話があった。なんでも70歳の女性で夫の経営していた建設会社が倒産して家族もバラバラ、そして夫と離婚した上で一人で住むアパートを探しているという。 この平山知佳は今までも地方から出てきて訳ありの女性を音吉のマンションに斡旋してきた。知佳がこのマンションを紹介する理由はオーナーの音吉がSNSで全国の悩める女性に色々アドバイスしてきたが、これが大人気で音吉のアパートは駆け込み寺マンション、駆け込寺み居酒屋と大人気であったからだ。 知佳は音吉に電話で 「今までは若い女性ばかりだったが、今回は70歳で住む所が見つかればすぐに京都市南区福祉事務所で生活保護を受けることになっているが、それでもいいですか?」 と聞いてきた。音吉は 「いやいや、知佳さんの紹介の女性なら今までも良い人ばかりで生活保護から自立してそれぞれ幸せになっています」 「でも…今回はお年寄りで自立するどころか終の住み家になりますが…」 「そか~一応駆け込み寺居酒屋の幸子ママに相談する」 「それなら私も今晩お店に行きます」 その夜、知佳は幸子ママと話をしていた。ママは 「これからは悩める高齢者が増えてくるが、お年寄りの女性を救うのも駆け込み寺の役目かも?。それに私ももう45歳、マスターの音吉どんも75歳、高齢者を大事しなければ…」 ママのこの一言で70歳の女性を受け入れることに決まった。 入居者は大西良枝で娘が手伝いに来ていた、音吉は引っ越しの立会をしていた。荷物は4㌧車にほぼいっぱいで8畳の部屋に入るかと心配だったが、家具は西側の壁にずらりと並べられた。その家具らはどれも高級感があり全自動洗濯機の乾燥機を指差し良枝は音吉に私の財産で一番高いのがこれですと笑っていた。 知佳の話では良枝の夫は京都でも中堅の建設会社を経営していたので良枝は社長夫人だといっていたが、高級家具などを見てその話を信じていた。 それから一年後の2月音吉はゴミ収集の後片付けにマンションにいたが、そこへ京都生協のトラックのドライバーが良枝の部屋へ商品を運び入れていたが、その時良枝と目が会い、良枝は、 「大家さん、私…冷凍商品を買い過ぎて冷凍庫に入り切らないの、大家さん少し食べてくれませんか?」 「それなら娘さんに取りに来て貰ったら?」 「それが〜娘の冷凍庫もいっぱいで…」 「まだ寒いから発泡スチロールでも溶けませんよ、それに生協でこれだけ買ったら高くつくでしょう」 「はい、生協に毎月4〜5万、それにタバコ代が2万、携帯電話が2万でどんどん預金からお金が出ていきます」 「携帯電話に2万ですか?」 「はい、電話が好きでそれに退屈だからゲームも…」 「それなら電話かけ放題、ネットし放題にしたら?」 「えっ、そんなんあるんですか」 その明くる日に良枝から電話がありドコモで手続きをしたが、それが月々6千800円と安くなりました。大家さんのお陰ですからなんかお礼をというので丁重に断っていたが、良枝さんはもう長いこと対面で人と話をしていないので寂しいという。そして近所のお好み屋さんでご馳走しますというのにこれも人助けだと思い付き合っていた。 そのお好み屋さんで良枝はビールを勝手に注文していた。良枝は相当人恋しかったのか音吉の話は無視して一方的に昔話をしていた。それは夫婦でヨーロッパを一周した、ハワイはもう10回は行っている。そこで音吉が、 「そんなに儲かっていた会社が倒産ですか?」 「はい、でもこれは大阪の女性弁護士にお願いしての計画倒産なんです」 「えっ、計画倒産ですか…でも計画倒産は詐欺になるのでは?」 「いぇ、これは法的にはなにも問題がないと弁護士さんも言っていました」 「それで…」 「はい、その計画倒産で浮いたお金を夫婦で分けて離婚したのです」 「離婚も計画離婚ですか?」 「はい、それでご主人は?」 「はい、下京区でアパートを借りて生活保護を受けています」 「それって犯罪じゃないの?」 「いぇ、弁護士さんはそれぞれ分けたお金の銀行名義を娘にすれば私は無一文で生活保護を受けてもいいと…それに私が死んでも娘名義ですから遺産相続もしなくていいと…」 「それで生活保護を受けながら贅沢三昧しているのですか?」 「いぇ、生活保護を受けるのは国民の権利ですから何も恥ずかしいことはありません」 「それもその弁護士の入れ知恵ですか?」 「はい、あの先生は私の最高に好きな人です」 その日の夕方知佳も参加して対策会議が開催された。音吉は良枝から聞いたことを報告していたが、幸子が 「生活保護の不正といっても何も証拠がない。ただ良枝さんが音吉どんに嘘の話をした可能性もある、それに良枝さんも70歳で軽い痴呆症なのかも…」 そこで知佳が、 「証拠はないが生協に月々4〜5万、携帯電話でに2万、タバコが2万なら合計8〜9万円になる。それに光熱費なら生活保護費の家賃を除けば7万円ほどですからどこからかお金を持ってこなければ…それに貯金がどんどん減ると良枝さんも音吉さんにコボしているから怪しいのは怪しい」 音吉は、 「しかし、もしこれが本当なら生活保護は国民の税金で仮に良枝さんが90歳まで生きるとしたら後20年もある。その間の保護費や医療費は莫大な金になるが、これすべて国民の税金になる。私の耳に入った以上…無視は出来ない」 なにせ良枝さんは持病持ちの70歳、もし警察に密告して逮捕されれば仮に今まで一年間の生活保護費や医療費を預金で弁償すれば裁判では執行猶予が付くにしても長い裁判中は拘置所暮らしで体力的には…で、もし拘置所で病死または自殺で亡くなれば私達3人は後味が悪いことになる。だからと言って不正は見逃せないのは当然になるとこの3人は顔を見合わせ悩み結局この日は結論が出ないまま店を開店していた。 (つづく) ……… 2話に続くが、この話は実録で小説風にしている。この話は小説と同じで警察に密告するのかは結論は出ていない。ですからまだ書けていないので皆様のご意見をお待ちしています。尚、良枝の夫の会社を建設業としているが、これは架空の業種です。 音川伊奈利🦊⛩️ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
世の中には、ずる賢い連中がいるのですね😭
(2023年07月05日 20時01分06秒)
saunaさんへ
これは生活保護不正受給を指南する輩がいるからです。証拠がないと福祉事務所も聴いて聴かない振りをしています。一点突破すれば芋ずる式に検挙できると思っています🦊⛩️ (2023年07月06日 07時43分01秒) |