2010年7月24日 20:02:20
公明新聞の「土曜特集」より。
(菅首相は消費税増税の理由として「日本はギリシャのようになってしまう」と強調しているが)――日本のギリシャ化はないと?
飯田泰之 駒澤大学准教授 そもそも、なぜギリシャが危機に陥ったかといえば、財政再建の際、増税に頼りすぎたからだ。財政再建を主に増税で達成しようとした国はギリシャのほか、スペインやイタリアがあるが、いずれも財政再建に失敗している。
増税すれば、当然、景気は悪化する。それで政治は不安定化し、政権交代が起こる。新政権は景気浮揚へ財政の大盤振る舞いを行うが、その結果、財政が悪化し、また増税に走る。このような政治の悪循環がギリシャ危機の本質だ。
ギリシャは労働者の4分の1が公務員で、給与も高い。
また、年金も日本の約3倍ほど手厚いという。
破綻する理由は明快だ。
飯田 日本のギリシャ化とは、悪化した財政状況を指すのではなく、ギリシャのような悪循環を引き起こす政治家の行動を指す。この点、いま日本で最もギリシャ化しているのは財政状況ではなく、大盤振る舞いの末、突然、消費税増税を言い出した民主党政権だ。
わぁい。
日本人は、もっと「危機感」を持たなくてはいけないな。
「財政の危機感」ではなく、「政治の危機感」だ。