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きょう聖(ねこミミ)

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【小説】ねこミミ☆ガンダム 第6話 その2


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2012年06月21日
XML
カテゴリ:アニメ ('д')
2012年6月21日 23:13:46

 デスペラード、発進!

 ぶんどど~(楽しい)。

 あとは、いかにフリットの「切実さ」を出すかだな。「切実さ」こそガンダムとも。ガンダムは「私小説」という解釈もできようw

 今思ったんだが、宮部みゆきさんにAGEの小説を書いてもらったら、どうだろうか。面白いのではないか。


 * * *
 目のまえの壁が下に開いていった。ビルのなかに、まぶしい光が差しこんだ。作業用MS――デスペラードは、ゆっくりとした足取りで光のなかに入った。
 前方に、紫色をしたMSゼノの背中が見えた。ビルの陰にしゃがみこんで、ライフルをかまえている。離れたところにいる2機のMSジラを狙っていた。ジラは、対抗してマシンガンを掃射した。足元にはリリアがいる。
 「やめろっ! お前たち! 子供がいるんだぞ!」イワークは、外部スピーカーで叫んだ。
 ジラは撃つのをやめた。が、それは呼びかけに応えたというより、デスペラードが現れたことにおどろいたからのようだった。背をむけて銃をかまえるゼノは、前にいる敵に気をとられ、攻撃をやめようとしなかった。
 ゼノがライフルを撃った。衝撃による爆風で、あたりが土ぼこりにうまった。
 ライフルの弾丸は、ジラの頭部を正確に吹き飛ばした。ジラは一歩、たたらを踏むと、耐え切れずうしろに倒れこんだ。
 ゼノは、もう1体のジラに狙いをかえた。
 「やめろと言っているんだ!」デスペラードはゼノに近づいた。もっていた、つるはし型の作業工具を高く振りあげると、ゼノの背にむけて一気に振りおろした。長い爪のような工具の先端が、装甲の間に深々と突き刺さった。
 すぐにゼノの胸部がひらいて、パイロットが狂ったようにおどりでた。ヘルメットから地面に落ちると、よろめきながら走っていった。工具の先端が、コックピットまで達していたのだ。
 イワークが思いがけない勝利を収めた――そのとき、前方のジラがデスペラードにむかってマシンガンを撃った。さきほどよりも容赦のない、鉄の雨だった。
 ザラムもエウバも、戦いに誇りや名誉といった高尚な理念を掲げてはいるが、本心では、庶民の反乱をもっとも恐れていた。それは、裏を返せば、自分たちの行いに負い目がある証拠だった。目のまえのザラム兵は、ついにエウバより恐ろしい敵が現れたと思いこみ、過剰な反応をしたのだった。
 75mmマシンガンの弾がデスペラードの装甲に数え切れない穴を開けていった。
 * * *
 マシンガンの弾は、デスペラードの黄色い装甲に黒い穴をうがっていった。ひざの関節があらぬ方向にまがった。全身のバランスが大きく崩れた。
 「イワークさんっ!」フリットは叫んだ。
 デスペラードの上半身が地面に叩きつけられる瞬間――見計らったように胸部のハッチがひらいて、なかからイワークが飛びだした。イワークは背中から着地すると、勢いあまって地面を何度か転がった。すぐに立ち上がると、その場から離れていった。
 「フリット! リリアは!?」後ろからエミリーの声がした。キャシアも一緒だ。心配で、ついてきたのだろう。
 「今、助ける! そこでまっててくれ!」フリットは、リリアにむかって駆けだした。
 ――キャアァッ! 背後でキャシアが悲鳴をあげた。が、ふりむかずに走った。
 リリアの頭上でMSジラは、倒れたデスペラードに機銃を撃ちつづけていた。あきらかに過剰な攻撃だ。フリットは、落ちてくる薬きょうをくぐり抜け、リリアに近づいた。
 「うわああぁぁぁんっ!」リリアは、顔をボロボロにぬらして泣いていた。よろよろとフリットに近づいた。ふくらんだ布袋を放さなかった。
 フリットは、リリアを袋ごと抱きかかえた。
 「おかあさあぁぁんっ! おとうさあぁぁんっ!」リリアは泣きわめいた。
 フリットは、エミリーたちのもとへ走った。走っている間に、考えずにはいられなかった。
 MSの戦いに生身で巻きこまれることのおそろしさ。MSの開発を手伝いながら、自分は、どこまでそれを理解していただろう。MSにのってUEと戦いながら、どこか、遠くのことのように思ってはいなかったか。
 フリットの身体が小さくなっていった。小さくなって、7歳のころの自分にもどった。
 リリアが重い。足がふらつく。
 母のところまで、遠い。
 でも、あと少し。もう数メートル。あそこまでたどりつけば、逃げられる。守られる。
 「フリットォッ!」エミリーが叫んだ。見開いた目は、フリットのうしろ、ずっと上のほうを見すえていた。
 フリットは、見まいとした。が、見た。
 ビルよりも遥かに高い空の上、黒っぽいMSの編隊が飛んでいた。
 フリットは立ちどまった。額から汗が流れた。汗は重力に引かれ落ちると、アスファルトに吸いこまれていった。
 フリットは、抱いていたリリアをおろした。
 「リリア、お母さんのところに行くんだ。……はやく!」
 「おがあざあぁぁんっ!」リリアは、泣きながらよろよろと歩いた。袋は、両手でしっかり持っていた。
 キャシアが駆けよった。リリアをかたく抱きしめた。
 「はやく、地下へ!」フリットはいった。「安全な道をさがして、できるだけ港のほうに逃げるんだ!」
 「は、はい!」エミリーはこたえた。キャシアとリリアをつれて、通路にもどって行った。
 フリットは、その場を動かなかった。振りむいて、空を見あげた。
 UEのMS型3機編隊の機影がはっきりと見えた。
 今、この場に、コロニーを守れる可能性が1%でもある人間は、フリットしかいなかった。なんとしても止める。ここから先は、一歩も進ませない。たとえ、生身で戦うことになっても――
 「どうするの?」いつの間にか、デシルがそばにいた。「まさか、生身で戦うつもり?」ヘビのように、からみついていった。
 心を読まれたかと思った。が、今のフリットの顔をみれば、だれでもそう思ったかもしれない。
 「ガンダムを呼ぶ」
 「へえ。ガンダムは飛べるんだ?」デシルがいった。
 「いや、打ちだすんだ。コロニーの空に」







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最終更新日  2012年07月07日 21時01分28秒
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