初音ミクオーケストラ / HMOとかの中の人。(PAw Lab.)
ブログを3年くらいやっていて、はじめてCDを紹介。なんとなく買って聴いてみたら、とても気に入りました。ジャケットの通り、一部で話題のボーカロイド「初音ミク」シリーズを使ったYMOのカバーアルバムです。最初、同人で製作されたものがリニューアルされて出されたものだそうです。(同人の物もYMOメンバーの許諾を得て出されたものだそうです)ちなみにボーカロイド「初音ミク」とは、クリプトン・フューチャーメディア社製の音楽ソフトで、一言で言うと「歌うシンセサイザーソフト」。シリーズに「鏡音リン・レン」「巡音ルカ」などがあります。ボーカルをPC上で作成することができます。DTMをかじったことがある人ならわかると思いますが、人の声、しかも歌詞をつけるのは、以前は不可能だったのです。(私も昔、DTMをやろうとしてMIDI機器を買ったりしましたが・・・挫折しました。)技術の進歩はすごいです。CDの内容ですが、ジャケットほど初音ミクは主張していません。でも、YMOのカバーアルバムとしてはすごくいいです。曲のアレンジはライブ・・・散開コンサートの感じです。製作者のYMOに対するこだわり、愛を感じます。「東風」「テクノポリス」「ライディーン」などはインストの曲なので、声のパートは掛け声?程度です。オリジナル通りに声も加工されています。「以心電信」や「君に、胸キュン。」などでは、初音ミクが活躍。高橋幸宏ふうのボーカルを再現しています。女性の声で高橋幸宏というのは、なかなかユニークです。特に気に入ったのは「以心電信」とラストの「ナイス・エイジ」~「テクノポリス」~「ライディーン」のメドレーです。最後のメドレーは、元にしたライブ盤の雰囲気がすごく再現されています。で、CDの帯の裏は「増殖」のパロディになっています。初音ミクのファンというより、むしろYMOファンにオススメの1枚です。