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テーマ:ドカベン・水島まんが(848)
カテゴリ:水島新司関連
水島新司先生の死去から約1ヶ月。著名人の水島先生への追悼コメントを紹介していきます。今回は漫画家のひうらさとるさんです。
NEWSポストセブン 2022年2月12日分より 「ペンネームは作品から」漫画家ひうらさとる氏が語る水島新司さんへの感謝 大の水島作品フリークである漫画家ひうらさとる氏 水島新司さん(享年82)の訃報には、各界から哀悼の声が相次いだ。綾瀬はるか主演でドラマ化された『ホタルノヒカリ』の著者・ひうらさとるさんは、大の水島作品フリーク。ひうらさんがその“愛”を語る。 従兄弟や弟の影響で少年マンガは身近な存在で、小学生の頃から『ドカベン』を読んでいました。 好きなキャラクターは里中智。岩鬼など無骨な男たちの中にひとりだけかわいい男の子がいたので一目で惹かれてしまって。今でいう推しの感覚で、「里中ちゃんが好きです! 病弱なので元気にしてください」とファンレターも書きました。 小学生でマンガを描き始めて、細かい部分まで隅々と読んでは、同じようにマンガを描いていたお友達と「このコマいいよね」と盛り上がっていました。例えば、アンダースローで投げる時のユニフォームのシワ。 投球で腕をグンと上へ伸ばすと胸がグッと張り出して、その瞬間のシワの寄り具合がすごくリアルなんです。水島新司先生はミットやスパイクも非常に細かく描かれていて当時のマンガで緻密さはダントツでした。 「ひうらさとる」をペンネームにしたのは小学生時代。好きなキャラを組み合わせて『野球狂の詩』の火浦健に「ひうら」、里中ちゃんに「さとる」をもらいました。 火浦健は捨て子の過去や育ててくれた侠客の父を失うなど暗い境遇を抱えながらも、根の明るさやまっとうさが芯にあって、“闇”すぎない。『ドカベン』では明訓ナインやライバルの白新高・不知火守など個性的な面々が次々に登場する。読んでいて元気になれるキャラクターのあり方を、先生のマンガから教わりました。 水島先生のお話はページをめくってあっと驚く展開が待っています。『ドカベン』で印象的なのは因縁の土佐丸戦(高2・春の甲子園)。ホームインを狙う犬神了と衝突した里中ちゃんが落球し、拾おうとしたらなんと6つに増えていた(笑)。山田太郎が球審とぶつかって予備のボールがこぼれた結果ですが、“こんなピンチあるんだ!”って。 ブルートレイン(BT学園)戦(高2・夏の甲子園)では、夜目が利く訓練を受けたBT学園がナイターに持ち込もうと赤チンで怪我を装って試合を止めたり、キャッチャーが足当てを左足に両方着けてひとつないと探したり(笑)。暗くなるまでこれでもかと“そんなことある!?”というピンチが続くのが面白くて。笑いをちりばめた展開も大いに学びました。 【プロフィール】 ひうらさとる/1966年生まれ、大阪府出身。漫画家。1984年にデビューし、代表作に『ホタルノヒカリ』など。現在は『聖ラブサバイバーズ』(Palcy)『西園寺さんは家事をしない』(BE・LOVE)を連載中。 取材・文/渡部美也 ※週刊ポスト2022年2月18・25日号 「ホタルノヒカリ」というドラマは、NHK大河ドラマ以外はあんまり見ない私も珍しく見て、その時にひうらさとるさんのペンネームが水島まんがからきているのを知りました。ファンレターも送っておられてほんまもんのファンですよね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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