テーマ:DVD映画鑑賞(13600)
カテゴリ:ドキュメンタリー
2006年/アメリカ/上映時間:94分/原題:An Inconvenient Truth 監督:デイビス・グッゲンハイム 製作総指揮:ジェフ・スコル、デイビス・グッゲンハイム、ダイアン・ワイアーマン、リッキー・ストラウス、ジェフ・アイヴァース 製作:ローリー・デイビット、ローレンス・ベンダー、スコット・Z・バーンズ 音楽:マイケル・ブルック 出演:アル・ゴア 【ストーリー】 二酸化炭素などの温室効果ガスが増えることで地球の気温が上がる「地球温暖化現象」。 これにより海水面の上昇や異常気象、巨大ハリケーンの発生、 生態系の変化といった事態が引き起こされている。 このままいけば、植物や動物、そして人類は危機的な状況に陥ってしまうだろう。 こうした地球温暖化問題に心痛めた元米副大統領のアル・ゴアは、 環境問題に関するスライドを世界中で開催。 人々の意識改革に乗り出していく。 【レビュー】 この映画は、ゴア元副大統領の講演を中心に構成されており、 様々な捉え方が出来ると思うが、 個人的には是非多くの人に見てもらいたい作品である。 地球温暖化に関する”視点”が変わるきっかけになるだろう。 真剣に考えてみる価値のあるテーマである。 以下はネタバレの内容となっていますので、ご注意を。 私は地球温暖化に関する認識は各国でそう大差がないと思っている。 作品中でゴア氏が講演でデータを示して述べているように、 地球上の二酸化炭素をはじめとする地球温暖化ガスの排出量は、 産業革命以降恐ろしい勢いで上昇していることは紛れも無い真実である。 そして地球が年々温暖化していることも真実。 しかし二酸化炭素排出量と地球温暖化や気象変化の因果関係は今のところ仮説らしいけどね。 そこで私達が考えなくてはならないのが、 この問題に対して、どう対処すべきなのかということ。 ゴア氏の主張は、ひとつの考え方・方向性であるが、全てが真実であるという訳ではない。 その点に関しては、「アル・ゴアに不都合な真実」http://anond.hatelabo.jp/20070125145018 を読めば地球温暖化に対する異なる考え方もある事を知る。 つまり、アメリカの一部政治家達が、 京都議定書の受け入れを拒否しているのは、ひとつの政治的判断なのである。 私自身も政治的な最優先課題が地球温暖化対策であるとは思っていない。 不思議なことはゴア氏の主張も、この作品を観た人の多くの感想は、 「地球を守ろう」「地球の為に温暖化防止を・・・」である。 でもたぶん、地球温暖化や異常気象は、地球にとっちゃあ取るに足らない問題のはず。 たとえ地表温度が何十度上がろうが、氷が全部溶けて 大地が一寸たりとも無くなろうが地球はへっちゃらです。 このへん何が起ころうとも、地球に気を使う必要は無いと思う。 まぁ、こういう言い方の方が慈善事業や政治活動としては聞こえが良いのかもしれない。 本当に困るのは地球上で活動している人類自身である。 破壊されるとしたら、人類にとって都合の良い地球環境が破壊されていくのです。 えー皆さん、危険にさらされているのは地球ではなく私達ですよ。 この映画では、「わたしにできる10のこと(TenThingsToDo)」が登場します。 たぶん環境問題に取り組む政治家が増えたところで、 やることはそんなに変わらないでしょう。 この問題の解決の為に、実効的な取り組みは個人レベルの意識改革しかありません。 行き過ぎた大量生産・大量消費のライフスタイルから、 無駄をなくして、資源とエネルギーを大切にするライフスタイルへ。 まずは身近なところで出来ることから始めましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 14, 2007 08:41:56 AM
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