テーマ:インド洋の島々(497)
カテゴリ:レユニオン島の周辺
数日前の、マダガスカル風雑炊の日記に、コブウシというのを書いたんですが、コブウシって、日本ではあまり知られていませんね。
のどから胸にかけて、大きく垂れ下がった皮があります。 肩のコブは、脂肪がたまったものです。 コブウシは、インドでは聖牛と言われています。 このコブウシは、レユニオン島にはいませんが、マダガスカルでは、代表的な家畜。 <りっぱなつの> まだ近代化のすすんでいない地方では、コブウシの数が財産を示すとか。コブウシは、農作業にも使われ、また食用にもされます。アジアでよく見かける動物のようですが、マダガスカルでは、ウシといえば、これしか見かけません。 <いろもさまざま> ・・・・・・・・・・・・・ さて、ウシといえば、ウシには上あごの切歯と犬歯がありません。どうしてだか、ご存知ですか? マダガスカルには、こんなお話があります。 <ウシとワニ> ある日、牛が川のほとりに水を飲みにいったとさ。ちょうどワニが、日向ぼっこをしていた。牛は水を飲みはじめると、ワニは牛のもっている、とてもきれいな歯をみて、うらやましくなった。そこで、ワニは、牛に言った。 「おまえさんの歯は、なんてきれいなんだろう! そんな歯をもっていたら、しあわせだろうなぁ! どうだい? おまえさんのすてきな歯を、おれさまの舌ととりかえっこしてくれないかい?」 牛は承諾し、取りひきが成立した。ワニは自分の舌を牛にやり、牛はそのかわりに上あごのはしの歯をやった。 ワニに舌がなくて、牛に上あごの歯がなくなったのは、このときがさいしょ。それから、ずっとそのままなんだそうですよ。 うそじゃないですよ(笑。 だって、ご先祖様が言い伝えているんですから。 (注 ウシには、上あごの切歯と犬歯がない。ワニには実際、舌があるのだが、その舌は口の下にはりついて見えない。そのために、この伝説が生まれた。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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