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【読売・日本テレビ文化センター・4月期】 第4回 地震保険の重要性と損害保険の仕組み (テキスト:P.78~P.89) 今回は、前回の生命保険に続き、損害保険について説明をさせていただきました。 生命保険は死亡に対して補償を行い、損害保険はモノに対して補償するものです。生命保険とはまた違った注意点があります。講座内容を思い出しながら、テキストを読見返しておいてください。 【第4回の講義内容とポイント】 1.ファイナンシャル・プランニング技能検定3級の概要 試験日:2007年9月9日(日) 学 科:10:00~12:00(120分)全60問 実 技:13:30~14:30(60分) 全15問 ※ ともに60%以上の正解で合格 受検申請受付期間:7月5日~7月25日 合格発表日 :2007年10月22日 ※ 詳しくは社団法人金融財政事情研究会ホームページをご覧ください。 ↓ ↓ ↓ http://www.kinzai.or.jp/ginou/fp/nittei/2007.html 2.損害保険の仕組みと機能 (1) 生命保険と損害保険の違い(テキストP.78) ・第1分野の保険:ヒトの生死を対象とする保険 =生命保険(定期保険、終身保険など) ・第2分野の保険:モノの損失を対象とする保険 =損害保険(火災保険、自動車保険など) ・第3分野の保険:傷害、疾病、介護を対象とした保険 =医療保険、介護保険など (2) 損害保険の仕組み(テキストP.78の2)) ・実損てん補:実際に生じた被害額を契約した保険金額の限度内で保障すること 3.損害保険商品の種類と内容 (1) 火災保険(テキストP.78の2)~P.79) ・超過保険・・・時価<保険金額:時価を超える部分は無効 ・一部保険・・・時価>保険金額:保険金額が減額される場合があります ○ 火災保険の支払対象 ┌───────┬─────────┬─────────┐ │ 原因 │ 住宅火災保険 │ 住宅総合保険 │ ├───────┼─────────┼─────────┤ │火災、風災、 │ │ │ │雪災、ひょう │ ○ │ ○ │ │落雷、爆発 │ │ │ ├───────┼─────────┼─────────┤ │水災 │ │ │ │(河川の氾濫)│ × │ ○ │ │ │ │ │ ├───────┼─────────┼─────────┤ │地震、噴火、 │ │ │ │津波 │ × │ × │ └───────┴─────────┴─────────┘ (2) 地震保険(テキストP.80) ○ 特徴 ・対象・・・・・・・建物、家財 ・保険金額・・・・・(建物、家財ごとに)火災保険金額×30%~50% ・保険金限度額・・・建物5,000万円、家財1,000万円 ・保険料・・・・・・地域、建物の構造によって異なる ○ ポイント ・地震保険は単独では契約できない ⇒ 火災保険と一緒に契約する必要があります。 (3) 自動車保険(テキストP.80~P.81) ○ 自賠責保険 自賠責保険は「被害者のため」の保険です。 <死傷者1名あたりの支払限度額> ┌───────┬─────────────────┐ │ 死亡 │ 3,000万円 │ ├───────┼─────────────────┤ │ ケガ │ 120万円 │ └───────┴─────────────────┘ 〔ポイント〕 ・強制加入(加入しなければ罰則あり) ・補償対象は対人賠償事故 ・支払わない場合・・・運転者自身のケガ、運転者の自損事故、車の損害 ⇒ これらをカバーするのが、任意の自動車保険です。 ○ (任意)自動車保険 ・賠償責任保険・・・対人賠償保険、対物賠償保険 ・モノ保険 ・・・車両保険 ・ヒト保険 ・・・搭乗者傷害保険、自損事故保険、無保険者傷害保険 ⇒ 車両保険を含む自動車保険・・・・・SAP(自家用自動車総合保険) 車両保険を含まない自動車保険・・・PAP(自動車総合保険) ※ リスク細分型保険(P.81) ・年齢、車種、使用目的、走行距離、運転暦などによって保険料を算 出する自動車保険のこと (4) 傷害保険(テキストP.81~P.82) 「偶然」「急激」「外来の自己」によって、身体に傷害を負った場合に傷害保険金が支払われる。 ・日常生活・・・普通傷害保険、家族傷害保険 ・交通事故・・・交通事故傷害保険、ファミリー交通傷害保険 ・旅行中・・・・国内旅行傷害保険、海外旅行傷害保険 <海外旅行傷害保険> ・細菌性食中毒や地震等による傷害も保険金が支払われる (5) 賠償責任保険(テキストP.82) 被保険者が事故により、他人の身体や財産を害し、法律上の賠償責任を負うことになった損害に対して保険金が支払われます。 ただし、業務中の賠償自己、預かり物に対する賠償責任、被保険者と同居する親族に対する賠償責任については支払の対象外。 4.地震保険料控除 テキストP.85にあるように、税制改正により、平成19年から(住民税は平成20年より)地震保険料控除が創設されました。それに伴い従前の損害保険料控除は原則廃止されます。 <ポイント> 下記の保険料控除額は覚えておく必要があります。 ・所得税 : 最高5万円 ・住民税 : 最高2万5千円 来週は、テキストP.90から「金融資産運用設計」です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 9, 2007 09:32:51 PM
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