弾き込むと音が良くなる?
ギターやウクレレは、古いものはビンテージと言って珍重され音も格段に良いものとされています。通説として、音の良さを決定するものとしては、2種類が唱えられています。1.何年もかかって弾き込むと振動が伝わって木に良い影響を与え、ギターのトップ板が良く振動するようになり音が良くなる。2.弾く弾かないに関係なく、ギターとして作られてから何年も経つと木と木の接着が良くなったり、塩分が抜けたりして音が良くなる。あるいは、1と2の両方が行われる。というものに大別できると思います。自分の意見で言いますと、いままでいろいろなギターを弾きましたが、1の弾き込む影響よりも2の年数の方が関係ある用に思います。そして、年数もギターが作られてから1年~3年くらいで音の善し悪しは決定されると思っています。新品の30万円クラスの単板ギターを弾くと、きらびやかな音で非常に大きな音がします。でもどこかギラギラした感じでずっと弾くには落ち着かないような音です。シャリンとした音が出るので、あまりギターを知らない人に聴かせると気に入ってもらえる音です。そして、このギターが1年~3年位経つと、ギラギラした感じが抜けてきて落ち着いた音に変化します。こうなるとボディから低音も良く聞こえてきてもう手放せないという感じがします。いわゆるこれが、枯れた音というのでしょうか?(枯れた音の定義がよく分からないもので)そして、なぜ2の経年を重視するかというと、このギターは音がギラギラしたのがなんか弾いていて疲れてしまい半年くらいほとんど弾いていないにもかかわらず音が良い方へ変化したからなんです。なので一時期ヤフオクで話題になっていたギターを振動させる装置は、あまり意味ないのでは…※ちなみにここで挙げているギターは、テイラーのものです。1960年代のビンテージギターは、かなり高値で取引されていて、確かに良い音します。ただ、これは弾き込むというよりも経年+その当時の木材の良さだと思います。今とは比べられない程の、良い木材がふんだんにある時代でしたからね。なので、そこそこの値段で良いギターを買おうと思ったら、3年落ちくらいの中古がオススメです。ビンテージでもないので、値段は下がってますし音も新品の時より落ちいていて、そこから大きく変化する事はないと思います。この音の変わり方というのは、ギターを弾いている人の間でも結論は出ていないので、あくまでも個人的意見ですが、【最高も木材+数年の年月】で最高のギターはできると思います。