レパードタイガーのドラマ理論（上級）

　中尾君演じる純平の中心のストーリーでした。純平の現状から性格面まで良く描かれていたと思います。速水君の中心だと演技力の面での乏しさを感じてしまったが、今回は特にそういうことはなかった。この３話では純平一人のエピソードではなく、兄弟３人が絡むシーンもあるし、田中さんの出演時間も増えてきている。１話は玉山君がほとんどメイン・２話では速水君・玉山君が中心という展開だったので、徐々に登場人物を上手く使えていると認識している。（１話では国仲さん・１～２話では中尾君をうまく起用できていなかった）
　達也は早朝会議で純平に洗濯物をお願いする。春恵・陸は純平に温かいコーヒーが飲みたいといい、純平の負担を増やす。家に帰って料理を作っていると達也から晩飯いらない連絡を受ける。すでに４人分作り途中で苛立つ。そして誰も家に帰ってこない。陸は合コン・春恵は知里の歓迎会で連絡するのを忘れる。ここでも人物の特徴が良く分かると思う。達也は早朝会議で純平に押し付ける形になったが普段はしっかり選択をしていて、分担された約束を忠実に守っている真面目なタイプ・あとの２人は怠け癖のある不真面目タイプ。歓迎会のシーンは少し驚きましたね。田中さんがモー娘。を若々しく歌ってるのを見るととても45歳には見えない。国仲さんの酔っ払い方は上手かったと思います。フラフラしながらもセリフはしっかり言えている。セリフはどんな場面でもどんな役柄であろうともはっきり言わなければならない。これが出来た役者はボツですよ。それで純平が怒り、家事全般をボイコットする。
　知里は達也を食事に誘うが、相手にされない。知里はお見合いを断って、達也と付き合いたいと強い気持ちを持っている。でも自分に自信がない。
　純平は公園で時間をつぶしていると前かかってきた見知らぬ女性からまた電話がかかってきて、実際に会うことになる。会った時、純平はおどおどする。女性対する経験がないので、自然な行動でしょうね。
　純平以外の桜井家は春恵が飯を作るが、味は最悪。純平がいないと困るということを認識する。で、陸が春恵にばばあと言うと春恵はムキになって喧嘩になるシーンを見ていると率直に楽しい。母親というよりお姉さんみたいな感じだね春恵は。そんな中でハイテンションで帰ってくる純平もいい。純平は単純な人間だなと思う。そこで陸は女が出来たと直感で分かる。当然のごとく、達也は気づかない。私が懸念していたキャラがかぶるということはもはや心配していない。玉山君が上手く演じているんで、そこで解消された。
　そんで純平が付き合うことになったケイ子という女性はついこないだ陸が振った女性で、陸ともう一度付き合いたいということで純平を利用していた。もしかしたら腹いせで付き合っているかもしれない。純平はそのことに気づかず、ケイ子とサイパンに行くためにバイトを始めた。達也・陸は心配して真実を純平にばらした。純平は信じられない。嘘だと言い切り、信じない。陸はケイコに近づき、純平に見せ付けた。それでも信じない。純平は陸を殴る。騙されていたとしても本当に好きになった女性だと。そして本気で好きなったことのない陸にはわからない。と言い切る。陸は言い返さなかった。優しくて・温和な純平が陸を殴るほど彼女に対する思いが強かったのだと。そもそも見知らぬ人からかかってきた電話には疑ってかからないといけない。会うという行為はすべきではないだろうね。純平は一人で失恋の悲しみに浸るのであった。この先、純平のエピソードはあるのかな？これ以上は進展できないので、新たなエピソードを入れるのかどうか。
　知里は春恵に達也との恋愛についての相談にのってもらっていた。そこへ達也がやってきて、春恵が達也の母であることがばれる。知里は一瞬、夫婦ではないかと頭をよぎっただろうね。知里は達也の母に相談していたことを知り、どうしていいかわからなくなり、外に飛び出す。そして達也はストレートに言い、知里の女心を見事に壊しました。こんなこと言われたら、ショックは大きいだろうね。でも別れを告げるならはっきり言った方がいい。ぐだぐだ遠まわしに言うのも、単刀直入に言うのも言う内容は同じである。豚等直入に用件を言ったほうが短時間ですむし、意志も伝わりやすいので達也の言動は悪くないと思います。達也側見れば首を傾げます。悪いことしていないのに・春恵の言われたとおりにやっただけだという気持ちでしょうね。さあ～こんな絶望的な状態からどうやって知里が達也にアプローチしていくか？春恵がきっかけを作るでしょう。たぶん。この２人の行方は面白そうだ。