3人姉妹
マスタ-クラスの後、夜は友人たちとbobigny市にある市民劇場にてチュ-ホフの三人姉妹のフランス語版を観にいきました。後でここはフランスでも稀なコミュニストの強い街なんだと聞かされて隣町なのにパリとはまったく違う高層アパ-トの立ち並ぶちょっと殺伐とした風景に納得。でも市民劇場はとてもモダンでちょっとポンピド-センタ-の一角のよう。肝心の劇は、個人的には、奇をてらったとこがなく、良い趣味だったし、華やかに終わることの多いスペクタクルに慣れていたので、こういう音楽でいうppで終わるような劇は初めてで、2時間50分という長さもあまり苦ではなかったし、面白かったのだけど、有能な建築家で話題の文化芸術にも敏感でフットワ-クの軽い彼女たちは沢山の雑誌が大絶賛していたわりに役者の演技も引き込まれるところまで行かず台詞回しも早口でフランス人でも時々聞き取るのが難しい位でたいしたことがなくてちょっとがっかり、と辛口。舞台も客席も大きすぎて、少しマイクが入っていたけれど役者もそのせいで少し大声を張り上げることを迫られたのかもね、真ん中より少し後ろよりの席だったけど、もっと舞台に近い席だったらまたちょっと印象も違っていたかもね。など。おしゃべりをして会場を出たら23時45分。寒い寒い。演劇ってやっぱり面白い。もうちょっと頻繁に行こうかなと思わされた宵。明日はoggのレッスンだ。