夜だけの営業の郷土料理店が、最近になって昼間も営業して郷土そばを出しているの
【みぢゃげど】 台東区谷中2-5-10
ホームページ、
紹介ブログ1、
紹介ブログ2、
紹介ブログ3
青森郷土料理の店で昭和58年に開店。
「谷根千」(やねせん。谷中・根津・千駄木の総称)の谷中2丁目・根津2丁目・千駄木2丁目の3つの境界あたりの住宅街の中にある。
そば好きの人ならわかると思うが、鴨せいろが評判の手打ちそば【
三里】さんの目の前だ。
店名は、
”
今は干拓されてございませんがその昔は弘前市民に馴染み深い沼の名でございました。
つがることばで「みぢゃ」は水屋(台所)、「げど」は街道でございますから、
いかに住む人々にとって馴染み深く、役に立っていたものかが分かります。
この名をいただく谷中「みぢゃげど」は皆さまの心と体のお台所としての
お役に立ちたいものと存じております。” とのこと。
『
日経おとなのOFF 2009年11月号』の中の「東京で見つけた幻の味 郷土鍋の絶品」という記事で1位になったらしい。
。
老夫婦ふたりのまかないで、夜のみの予約営業だったが、
「みなさまのご要望にこたえ、お昼に『津軽そば』を商わせていただいております。
『ヤネセン』ご散策の折にお立ち寄りくださいませ。10時半~4時」 とのことで、これ
『津軽そば』は【特集:郷土料理のそば】の第19回目で取り上げているが、そのPart9ということにしよう♪
いくつか製法があるようだが、以前、別の店で『津軽そば』をいただいた時の説明文を引用すると、
”
「津軽地方で独特の製法で作られます。そば粉を湯で練り上げたタネを冷水に浸し、摺りつぶした大豆(またはしぼり汁)とそば粉を加え再び練ります。
細めにそばを切り、生そばの状態で夏場は一晩、冬場は二晩冷暗所で寝かしてから茹でます。
独特のコシの強さと大豆のほのかな甘みが特長で、江戸時代より市内を売り歩く屋台そばがルーツといわれています。」 とのこと。
挽きたて、打ちたて、茹でたての「三たて」がおいしいとされてきた『江戸そば』に対して、茹でて寝かせておく「煮おき」が『津軽そば』だ。”
弘前城の裏手に重要文化財に指定されている十九代続く御用商人『
石場家』の館があるが、女将さんはそこの長女として生まれ育ち、そこの味付けを受け継いでいるとのこと。
目当ての『津軽そば』。小鉢は味付けの身欠きにしん。
そばは、弘前の【
三忠食堂 本店】さん(
訪問記)でいただいたような味わい。ぷつりぷつり、とまではいかないが、切れやすい。
こちらの店では現地の製麺所から取り寄せているそうだ。
つゆが辛めでいいわぁ~
そうそう、これが津軽の味わいだね。
酒盗のような味付けの身欠きにしんもいい。
が欲しくなる。
事前知識がない人には「たいしたことのない普通のそばで高級手打ちそば屋並みの\1,000かよ」と思う場合もあるかも知れないが、『津軽そば』に魅せられた私には嬉しい1杯だ
ごちそうさまでした~
※ 台東区のおそば屋さん巡りの履歴はこちら。
※ 【特集:郷土料理のそば】の一覧ページはこちら。
☆。・。・゜★。・。・゜☆。・。・゜★。・。・☆。・。・゜★。・。・゜☆。・。・゜★
2017年1月12日(木)12時20分~ 再訪。『津軽ラーメン』\870をいただいた。
本来の『津軽ラーメン』は、
”煮干し、焼き干しベースの個性的なスープが特徴です。大きくわけると、醤油風味が際立つ煮干し感の強い青森市系、魚の旨みが凝縮されつつもバランスのとれたマイルドスープの弘前市系、超濃厚魚介スープの煮干しガツン系3種類ほどあるといわれています。”
らしいのだが、ここのは弘前市系のはずだが、味噌の風味にも感じる独特のスープがとても美味しい。
※ 2020年7月、閉店を確認