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 思春期の君たちへ 

 思春期の君たちへ 

なぜ、ODになったのか?


私は、自分の子が何故、ODになったのかを調べ始めました。

それまで、医者の話し、他のODの子を持つお母さんの話しを

信じるしかありませんでしたが、調べていくと意外なことがわかってきました。


私は寝ないで、連日それを調べ続けました。

そして、私なりの一つの結論がでました。

それは次のようなものです。



思春期は、急激な身体の変化とホルモンバランスの変化が起こり、

今までの安定していたバランスが崩れ、

成熟した身体へと向かう大きな変化を経験する時期で、

基本的にはホルモンバランスの変化・移行期として更年期と同じです。

ホルモンの急激な変化、骨や筋肉の成長、それに対応する脳、

全てが、通常の何倍も働いています。

思春期は、ホルモンの分泌が盛んになりますが、

分泌量が安定しない為に、さまざまな症状が出てきます。

何種類もの成長ホルモンが大量に分泌されるので、

情緒不安定になったり、感情をコントロールするのに苦労する時期でもあります。

また、身長が急激に伸びる時期でもあり、骨が伸びているのに、

筋肉も血管もそれにうまくついていけません。

ともかく思春期の身体というものは、

大規模な工事が行われているような状態なのです。

一般的に、思春期は「反抗期」として扱われがちです。

イライラすることも多く、親や教師の干渉に暴力的な言動をする事があるからでしょうか・・・

でも実は、思春期というものは、一人一人に違うかたちで現れるものなのです。

身体的、あるいは精神的に、さまざまな症状や、

問題行動が出現する事があるのです。

思春期症候群は、思春期ブルー、思春期挫折症候群等とも呼ばれ、

腹痛や頭痛などの心気症状や、抑うつ状態、不登校、引きこもり、

無気力、家庭内暴力、等々といった問題が生じます。

これは、思春期に何らかの挫折を経験することを契機として起こると言われています。

例えば、成績や進路・受験に関する事、友人関係、病気や怪我など、

また、急激な環境の変化(引越し、進学、進級など)に対して

適応できないことも原因となる事があります。

起立性調節障害は、この思春期症候群の中の一つでした。

また、心理的側面から見るとODは、過剰適応な性格であり、

他人に気遣いして心理的にストレスをためやすい傾向がありますと

書かれていました。

私は、起立性調節障害は、思春期に、急激な身体の変化とホルモンの変化により、

バランスが崩れている状態のところに、心理・社会的ストレス、

つまり、何かしらのきっかけがあって、

自律神経の働きが低下したためにおこるのだと結論づけました。


では何故、同じ状況でも、思春期症候群になる子とならない子がいるのか?

背景には密着型の母子関係があることが多いことがあげられていました。

親が過敏・心配性で几帳面な性格を持っていると、

過保護・過干渉になりやすく、

その弊害として、ストレス耐性・欲求不満耐性の低い子どもが育つと考えられています。

そのような子は自立性も低く、何事も親が決めてくれていたため、

トラブルに対してどのように対処していいのか分からなくなってしまいます。


これが私なりの『ウチの子は何故、ODになったのか?』の結論です。

つまり、親の育て方に問題があったのだと気づきました。


ミーティング等で起立性調節障害のお子さんを持つお母さんと接していると、

お母さんの性格が、共通していることを感じました。

皆さん、とても優しく、一生懸命に子育てをされてきたのだろうなと

感じる人ばかりでした。


私の中で、つじつまがあった瞬間でした。


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