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 思春期の君たちへ 

 思春期の君たちへ 

せめぎあって折り合って



ストレスに負けない子どもを育てる鍵は

「せめぎ合って、折り合って、お互いさま」の

コミュニケーション能力を身につけさせることが出来るかどうかです。

もう一度考えてみて下さい。

私たち親がその能力を身につけているでしょうか?

子どもたちに教えているでしょうか?

夫婦の間で波風を立てないようにしていたり、

家族だけで居心地の良い限られた世界をつくっていたり、

周りとの人間関係を品よくおさめすぎてはいないでしょうか?

子どもは親の姿を見て育ちます。

親が合理的で希薄な人間関係しか求めていないとすれば

子どもが手間ひまかかる人間関係を学べるはずがありません。


本音を出し合うと、うっとうしさが伴います。

でも、それは深くつながりあっている証です。

本音を出してこそ、お互いが歩み寄って

もちつもたれつの関係が理解が出来るのです。

夫婦ゲンカは、離婚までいかないかぎり、

必ず仲直りが先に待っています。

子どもは『ケンカしても仲直りできればいいんだ」ということを学びます。

せめぎあわない家族はケンカもしませんが、

みんなが事を荒立てないように、緊張してしまうものです。

コミュニケーション能力を学ぶ場は、

家庭という私たちの身近なところにあるのです。


(カウンセラー・富田冨士也)


OD等の心身症、不登校の子どもを持つお母さんと話していて感じたのは、

家庭の中での父親の存在が希薄なことが、多いことです。

母親ばかりが『私が我慢すれば』と頑張ってきた人、

ご主人の仕事が忙しく、母子で殆どの時間を過ごしている、

ご主人が無関心、又はノータッチ、

夫婦の不和、母子家庭、

皆さん、似たような事を経験されているようでした。

もちろん中には、そうでない家庭もありましたが、

殆どの家庭が『母子密着型』の家庭環境でした。

どうも、こういった家庭の構図にも、

何かしらの因果関係があるのではないか?と感じました。

お母さん一人で、一生懸命に、子育てを抱え込んできた家庭です。


家庭も小さな社会です。

だとしたら、誰か一人が我慢して、波風を立てないようにしていれば

それで良いということではないですね。

相手を責めるという方法ではなく、

自分の気持ちを素直に伝える。


わが家は、ドロシーの不登校をきっかけに、

言い合いをしたり、話し合ったりを繰り返し、

それまで目を塞いでいた家庭の問題に向き合いました。

そのおかげで、ドロシーが不登校になる前よりも、

家族の絆が深くなり、本当に幸せな家庭になりました。




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