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このところ時間がある時にNGNについて調べています。NGNと聞いてもぴんと来ない人はまだ多いかもしれませんね。
「NGN (Next Generation Network)」はNTTが構築を進めている次世代のネットワークのことです。過去にはNTTが次世代の通信網としてISDNに大規模な投資をしたのを覚えている方も多いと思います。 残念ながらNTTの思惑とは裏腹にISDNは現行のインターネットの爆発的な普及で見事にこけてしまいましたが、プライドの高いNTTが雪辱を期すために?仕掛けようとしているのがNGNと言っていいかもしれません。 NGNは簡単に言うと既存のネットワークの「いいとこ取り」をしたネットワークと言っていいと思います。現行のインターネットの良いところと専用線の持つ良いところを併せ持ったネットワークで次世代IPプロトコルである「IPv6」を採用するというのが既存のインターネットと大きく異なる点です。 まあここで詳細な技術論を展開しても全然面白くないので、これがどう株式投資と結びつくかが最大の関心事ですね。(笑)ISDNの時もNTTは数兆円の規模の投資を行いましたが、今回のNGNでもやはり数兆円の規模の投資を行うようです。 NTTが設備投資を活発化するとどこが潤うのか?という問に対する答えはとっても簡単です。NECが一番儲かるのです。これはNTTが電電公社だった時代から一貫して変わりません。 NTTが一旦設備投資を決定するとその御用会社である、NEC、富士通、日立、沖電気にほぼ自動的に一定のシェアが割り振られるのです。ただNGNに関してはハードウェアは汎用のサーバーとルーターの組み合わせで実現できてしまいますので、これまでのようなNTT御用達の高価な専用機器はあまり必要ないのかもしれませんが。 ただそれでもNTTファミリーの長男坊のNECが最大のメリットを受けるのは間違いのないところで、2006年度を底に劇的に収益は改善していくのではないかと思います。ただNECの場合経営者がお馬鹿なのでせっかくNGNで高収益を上げても他で大きなロスを出して全体としては引き続きぱっとしない結果に終わるような気がしないでもありません。(笑) 少なくとも第一段階ではNTTのインフラに対する投資でNECを始めとする旧電電ファミリーが恩恵を受けるのは間違いないと思います。問題はNGNが広く利用されるようになった世界で、利益をあげられるサービスはどのようなものかという点です。 現在のインターネットや携帯電話のサービスとはまったく次元の異なるサービスが出現する可能性が大だと思われます。何てことをしこしこ考え始めていますが、取り敢えずはNGNの基幹ネットワークを構成する機器メーカー&ソフトメーカーをウォッチしていきたいと考えています。 少なくともアメリカでゴールドラッシュが起きたときに一番儲けたのは山師ではなく、山師にジーパンを売ったり宿を提供した人たちであることは肝に銘じておきたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/02/24 06:51:18 PM
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