カテゴリ:◇看護・医療
誕生日の今日、こちらのブログやMixiのマイミクさんからも バースディメールを頂きました。ありがとうございます! 一つ一つに個性があり、嬉しさと出逢えたことに感謝です。
そんな今日は、私が出逢った患者さんの素敵だなぁと思う 横顔をひとつご紹介します。
治療のために入院中のAさん(女性)は、 ベット周囲は整理整頓され、置かれている小物も可愛らしいものなどありました。 この日、ナースコールで呼ばれ点滴の抜針をしている際、 枕元にある紫色の5cm位の幅をしたレースが目に入りました。 『なんだろう~??』気になって聴いてみると…
「あ、これね。分かりやすく言うとリストバンドかしら」 くすっと笑顔を覗かせます。 『リストバンド?』 触ってもOKとのことで触れてみると 確かにリストバンドにも見えるけど、レースのは始めて見ます。 私が興味津々に眺めていると、 手首などにする点滴跡を出来るだけお洒落に隠すためと教えて下さりました。
キッカケは、手首の骨折。治癒してからも、 冷えると痛むとの事で愛用しているうちに 今は、素材にも工夫しながら夏用・冬用と増えているそうです。
「これをして外来通院してたら、自分も欲しいという方がいて買ってくる時あるのよ」
実はこれ、フットカバーなどの足アイテムを活用しているそうです。 「そのままだと大きいので自分で縫い詰めているの」 うちにもあるんで分かったんですが、 ちゃんと、ロックミシンも駆使して本格的な処理をしています。 「わたしね、もっと元気な時はスーツも自分で作っていたのよ♪」 どうりで・・・流石。 すごく生き生きした表情で今までに作られたものや このオリジナルのリストバンドの工夫を語るAさん。 ご自分で作ったというスカーフなども見せて頂きました。
「札幌駅の大丸で新しいリストバンドの素材を探すことが多いんだけど 先日に行ったとき私が探していると…」
対応してくださった店員さんが、 Aさんの話を色々と聴いてくださり嬉しかったということや 手首用のアイテムを置く代わりに小さめのサイズを置くことが出来ないか 検討してみますと言ってもらえたこと。 それらを話すAさんの姿、表情がとてもにこやかで素敵。 Aさんの反応から、この店員さんの対応も素敵だったのでしょう。
持病を抱えながらも自分らしくお洒落を楽しむ工夫、 素敵な一面を伺えました。
看護をする上で、いま 個別性を重視しようという流れがあります。
病院という日常とは異なる場、 そこでの限られた空間に置かれている物、 身に付けられているもの達、 限られているからこそ、そこにあるものには ひとりひとりの個性が表れたり、個性を知るヒントがあるように感じます。
キーワード:観察力☆
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最終更新日
2007.05.20 00:45:25
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