カテゴリ:映画
昨日は星風まどかと亜音有星の休演に動揺したが、せっかく書いたので予定通り映画の感想を。
休演が発表される前に書いたものなので、多少ふざけている部分もあるが、そのまま載せておく。 先月は柄にもなく「男の感傷」に浸ってしまったので、今月は「素敵な恋がしたい」というテーマで映画を選んでみた。 (40歳を過ぎた男が選ぶテーマじゃないな…笑) しかし、最初に観た【ONCE ダブリンの街角で】は、実際にはちょっと毛色の違う内容で、肩透かしを食らった。 (ポスターと予告編を見る限り、普通に恋愛映画としか思えないのだが…笑) そこで、これなら間違いないだろうと次に選んだのが【ラ・ラ・ランド】。 これは、どう見たって素敵な恋愛映画に違いない。 の筈だったのだが…… 一体、僕のこの「意図せず似たテーマの作品を選んでしまう」能力は、何なんだろうか…? (しかも、大して役に立つ能力でもない…笑) まさか、期待した【ラ・ラ・ランド】まで同じ結末だなんて、そんな事って本当にあるのか…? しかも、主人公がどちらもミュージシャンという所まで一緒とは…。 僕はただ、単純にハッピーな気持ちになれる恋愛映画を観たかっただけなのに…。 何だよ、たとえ映画でも、僕は恋愛しちゃ駄目だって言うのか!? 毎日、ただ黙ってコーヒーだけ淹れていれば良いって言うのか!? 別に、本当の恋愛がしたいと言ってる訳じゃないのに…。 と、まあ、そんな冗談はさて置き(笑)、感想と評価は真面目に書いたので、どうぞ。 (もし観るなら、【ラ・ラ・ランド】を先に観る事をお勧めする) 【ONCE ダブリンの街角で】…満足度★★★ アイルランドの街角で、失恋の痛手を曲にして歌うストリート・ミュージシャンが、チェコから移住して来た貧しい女性ピアニストと出会う事で始まる「再生」の物語。 主演の2人は、プロのミュージシャンだとか。 そのせいか、特にセッションの場面などは、ドキュメンタリーを観ているような錯覚に陥る。 飽くまでも「歌」を主体にしているため、主人公が歌う曲を気に入らなければ、もしかすると感情移入は難しいかも知れない。 (歌詞も、センチメンタルなものばかりなので…笑) また、特に何が起こる訳でもなく、内容的に予定調和な印象は否めない。 それでも、観終わった後は前向きで、温かな気持ちになれる良心的な作品だ。 そこに暮らす人々の息遣いが感じられる、気取らないダブリンの街並みも良い。 【ラ・ラ・ランド】…満足度★★★★☆ 物語の舞台は「ハリウッド」。 そこは、世界中の人々に「夢を見せる」街であり、若者達が成功を「夢見る」街でもある。 そんなハリウッドの街角で、夢を追い掛ける1組の男女が出会い、恋に落ちる。 それは満ち足りた季節だ。 この「夢」と「恋」を描く場面は、鮮やかな色彩とダンスとミュージカルに彩られている。 けれど、人はいつまでも夢ばかりを見ては生きられない。 人生はいつも、自分が思い描いた通りにはならないものだ。 やがて、2人の「夢」と「恋」にも、「現実」と向き合わなければならない季節が訪れる。 すると、どうだろう、あれだけ画面に眩しかった色使いは消え失せ、ダンスもミュージカルも聞こえなくなる。 この演出が、実に効果的で上手い。 (つまり、この作品は厳密には「ミュージカル映画」ではないという事だ) このはっきりとした対比があるからこそ、ラストの余韻もひと際大きくなり、もう一度観たい気持ちにさせるのだろう。 そして、季節は巡り、大人の決断をした2人の夢と恋がそれぞれ辿り着いた場所…。 それが「何処か」に気付ければ、ラストで見せる2人の表情の意味も理解できるのではないか。 (そのためには、その前の場面、公園のベンチで2人が交わす会話の内容を正しく解釈しなければ、ラストに繋がらない) 細かく見て行けば、辻褄の合わない箇所は幾つもあるが、それが気にならないほど素敵なエンターテイメント映画だ。 何故なら、それこそ本作が「メイド・イン・ハリウッド」たる所以なのだから…。 この予告編を観て、「恋愛映画」だと思わない人がいるのか…? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.11.13 18:32:07
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