カテゴリ:映画
これまで「喋り方が好きじゃない」という超個人的な理由で敬遠して来た(失礼…)、アニメ評論家のオタキングこと岡田斗司夫。
YouTubeで彼のアニメ解説を改めて聞いて、その造詣の深さに舌を巻いた。 単にアニメに詳しいというだけでなく、その知識は多岐にわたっており、もはやオタクと言うより学者や博士に近い。 全ての動画をチェックした訳ではないが、僕が観た限り彼の考察・解説はほぼ信頼して良い。 少なくとも、耳を傾けるに値する内容である事は断言できる。 (後々になって解釈や評価を変えている場合があるので、直ぐ鵜呑みにするのではなく、ある程度の客観性を持って話を聞く必要がある) 特に、愛すべき偏屈爺・宮崎駿の作品と、彼の半生、その人間性を理解するには、これほど最適な教材は無い。 「1000個のアイデアを出し、その内の100個を絵コンテにし、実際に映画で使うのは3つだけ」という喩えは、宮崎駿というクリエイターの本質(=狂気)を見事に言い当てている。 そして、岡田斗司夫の解説を聞けば、僕が以前に書いた「作り手の目線に立って映画を観る」「作品にクリエイターの視点を加える」と、作品の印象がまるで違って来る事が実感できるはずだ。 まあ、彼は業界関係者なので、一般人の僕達がそこまで深く洞察する事はさすがに無理だが、彼の動画を通してその手法を少しでも学べるのではないか。 公開当時から問題視された映画【風立ちぬ】の喫煙シーンをここまで深く読み解き、きちんと解説できる才能を見ても、岡田斗司夫が信頼できる評論家である事を示している。 (僕自身はこのシーンを「綺麗事ではない美しさがある」と感じていたので、その理由を納得できる解説を聞けて嬉しかった) クリエイター達の葛藤。 「逆襲のシャア」とは、富野由悠季監督の映画【機動戦士ガンダム 逆襲のシャア】(1988年)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.07.11 20:29:20
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