いぬねこ日和

引越しやらリフォームやら、両親の痴呆やらでここを放置し、すっかりアップの
仕方も忘れてしまった今日この頃。

先日、我が家で久々に今回はニャンコの保護っ子が来て、一度旅立ったものの
失敗。ウナウナ言いながら、出戻って来た坊ちゃまを、今度こそ幸せの
境地へ旅立たせようと、奮闘している今日この頃でございます。

去年はブログやらなかったけど、犬関係が多かった。
超短期保護っ子メイン。（乳幼児とか脱走犬とか迷子っ子とか・・・）

だがしかし、この頃は両親の痴呆がちょっと酷くて、目が離せない感じ。
なので、保護っ子活動もお手伝い程度だったんですが～。
色々あって（ええ、そりゃもう色々）やって来た、久々男の子。
それが、このプク顔・・・ニャンの《テオ》坊（推定3～４歳♂）
でございます。






・・・ナンでしょうかねこの丸顔。

今でこそ、こんな招き猫顔ですけど。
発見当時はボロボロでした。
両手はボッキリ骨折中で。
左手に至っては、掌がごっそりもっていかれたかのように、ベロリンと
皮と肉が剥がれ、肉球は無く、骨が飛び出していて、正直既に腐っているのかと
思う程の泥汚れ。

五体満足で彼を見たのは、この数日前。
それからふと見なくなり、人懐こいから誰かが連れていったのだろうと、
犬友皆で言っていた矢先、こんな姿での再会。

助からないかも・・・・・。
限界ギリギリの栄養状態と、外気の寒さ。
他にも全身に血の塊。心臓、肺、破れてるかも。

で、色々色々色々あって、病院へ。
医者も最初は「直ぐに足を断脚！」と言った程。
でも、取り敢えず全身レントゲンと血液検査をお願いし、入院に。
我が家には深窓の令嬢猫が居るので、血液検査は絶対必要。
でも多分、色々な病気あるかもな～と思っていました。

そして、毎日毎日、金欠になりつつ通院。
この間にも痴呆老人のしでかした後始末的介護。
24時間フル稼動で、徹夜にも随分慣れてしまいました。

そして、その経過観察的画像です。（ちとグロいので、ご注意下さい。）
写真はかなり良くなって来てからのものです。
複雑骨折し骨が飛び出ていた左手の指先は、残念ながら切り離しました。
でもそれから順調に回復です。
掌以外、手首より少し上の部分も、両前足ぽっきり折れています。
今はちゃんと自力回復しています。ネコって凄いね！！







幸いに全身の血の塊は、この左足から出た血の飛び散りだった様で、
レントゲンで肺も破けて無いし、心臓もバクバク動いてるし、血液検査＆ウイルス検査も
全く問題無いです。とのことで、要するに脚だけでラッキーだったね状態だった御様子。
けれど、断脚の危機は去らず、経過が悪ければ即切るとの事で、日々必死で看護をして
参りました。
だって、今凄く痛いのに、それが塞がった頃にまた痛い思いをするなんて、可哀想過ぎる！
元通りにはならずとも、ちゃんと神経も通ってるし動くんだから、トロくさくても
４本足で歩けるようになって欲しい！そう思いました。

だけど、参照にと巡った様々なネットでの情報では・・・
同じような境遇の保護ニャン、ワンたちは、その後傷口が塞がっても、そこを引き
ずってまたしても傷口が開き、細菌感染を起こしてしまう可能性大。
なので、肩から切りました・・・との内容が凄く多くて。
車椅子も後ろ足用ばかり。どよ～んとした気持ちがどうしても膨れ上がります。
もし、断脚だったら。それでも皆と仲良く、残った手を繋いで生きて行けるよう、
願いを込めて《手緒（テオ）》と名付けました。



でも、私の心配を他所に、上記写真のようにテオ坊の傷口はグイグイと回復。
毛もフサフサに生えて来て、医者もその回復力に驚き捲っていました。
「これならもう切らなくていいよ。あと２回位、通院して経過が良ければ包帯も
要らないかもよ。」とのお言葉。
やった！！これでまた４本脚で歩ける！！
飛び上がっての喜び！
夜中、エリザベスを付けていても、壁に包帯を擦って取ってしまう。
その度に、消毒と包帯の巻き直し。
きつく締めると、脚が壊死してしまう。でも緩いとすぐ外れる。
微妙な巻き加減。



一度、猫が余りに激しく暴れる為、バアちゃんが抑えるの手伝おうとして、
逆に凄まじく噛みつかれ、バアチャンまで病院に連れていくハメになり、
余計な介護手間が増えてしまった・・・。
犬より猫の脚の包帯の方が難しいと、祭日診療をしてくれた
別の獣医さんも言っていた。本当にそう・・・小さな猛獣と、猫が言われる所以。


そして、そんな彼の傷が塞がった頃、婿入りの話が纏まり、婿道具一式揃えて
晴れやかに我が家を卒業しました。
誇らしかった。
嬉しかった。
本当に幸せを願っていた。



・・・けど、残念。
ご縁は繋げなかった。
無言で《返却》された彼が悲しくて、抱っこしてずっと泣いた。
婿入り道具一式背負って戻って来た坊や。

一度失敗したって次がある。
そう思ったけれど、歩行支障は無くなったものの、中猫でハンデ持ちのニャンコの
里親探しは、知ってるけどそう簡単じゃないです。

ポスターを作り、犬友の方のお力を借りて声掛けをして頂いたり、
以前の会社の知り合いの方々にもメールをしまくり、
近所にも犬の散歩ついでに情報収集をしたりして、日々が過ぎて行き。

そしてついこの前、犬友の方から「心当たりが・・・」との情報を得て、
急遽お見合いに！！

気に入ってはもらえたみたいだけど、テオ坊鼻風邪ひいてしまっていて、
先住ネコさんたちに移したら大変なので、顔見世だけで退散致しました。
翌日、脚の病院もあったので。

そうして、病院へ行ったところ、足は治ったのですが・・・。
ここ短期間で、環境がころころ変わったせいか、突発性膀胱炎に！！(T0T)
オシッコ出ない！！
カテーテル挿入。挿入出来たので、尿道閉鎖では無い。
取り敢えず、膀胱洗浄と抗生物質薬、処方食出して貰い、帰宅。
サイエン○処方食、モリモリ食べる！凄い勢いで食べ・・・・ゲロっパ！！
そして、ゲリＰ・・・。
合わなかったんだね、この処方食。
翌日、事情を話し、整腸剤を貰って別の処方食を。

現在、状態は全般的に安定してきていて、鼻風邪も治って来て、活発に活動中です。
ただ、ウチの姫（チコお嬢様）は、坊ちゃん気に入らないんだよね。
喧嘩はしない（隔離してるし）けど。鼻風邪でブヒブヒ隣部屋から聞こえて寝られない
し、なんつったって、足の怪我が完治しない限り、去勢出来ないし、ワクチンも
打てないと言われたので・・・互いに気配が気になりつつも隔離生活中。私は毎日消毒中。
そして、チコは現在別の件で治療中。ああああああ。

そんな生活の中、二匹のネコにネコパンチされる犬・・・茶那。
頑張って婿入り出来ると良いね、テオ坊。





ウチのベランダ、格子が無いから外見えないんだよ・・ごめんね。
でも、興味深々に何かを見てる。
ギプスの名残で、左脚が軽くてバランス取れない。



小さくなってしまった左足。
でも私も右足首複雑骨折で長くギプス生活してた経験あるから、それが外れた時は
ふくらはぎも脚も、細く小さくなっていて、まっすぐ歩けなかった。
けど、テオはちゃんと歩ける。こんな小さな脚でも、時折床に着いて、ジャンプする。
顔も洗えるし、砂かきも出来るんだよ！(^^)




ホラ、ねずみもキャッチ！！
ウチ来たときは、遊び方を知らなかったし、脚も痛くて動かなかったね。
でも今は走ることも出来るね！！



場面変わって、別室中継。
久々です。お嬢様です。
ブイブイ文句言っています。





そうですか。



何か閃いたのね。予想つくけどね。



こう来ました。（茶那スマヌ・・・。）
私に来ずに茶那にべったりなチコ。
チコにとって茶那はママなのかな～。それにしては、猫パンチが・・・。
茶那のものは何でも欲しがるし、チコのベッドもあるのに、茶那ベッドに
居座るし。
だけど、喧嘩はしないのね。助かるよ～ｖ








こんなぼっくん、お婿さんに無事行けるかな～？
今度こそ、幸せになって欲しいな～。