フィンガルの洞窟
表題は、メンデルゾーンの曲のことではなく、ほんとうの洞窟のことである。僕はメンデルスゾーンの音楽が、なぜか好きで、「スコッチ」は、十種類ほどの演奏のレコードやCDを持っている(気づいたら、集まっていた)。ところで、ほんもののフィンガルの洞窟のことは、それがどこにあるかさえ知らなかったし、調べもしていなかった(ホリルード城についても同様だ)。ズボラなためだ。National Geographicの今年の1月号での特集のおかげで、フィンガルの洞窟がある場所を知り、初めて写真も目にした。絶海の孤島とも言える場所にあるのは意外だった。メンデルゾーンが訪れたということから、僕はこれまで、手軽に行ける沿岸にあるのだろうと(勝手に)思っていたのだ。さらに驚かされたのが、その姿。柱状の岩は、まるで、人工物であるかのように見える。予備知識なしに見せられたら、SF映画のセットだと思ったことだろう。