どんな症状か・・・
お酒をよく飲む人は肝臓で脂肪酸を作る働きが高まり、同時に摂取した脂肪酸が肝臓にたまりやすくなり脂肪肝となります。
肝臓の機能低下がおこり、そのまま飲み続けると肝硬変になってしまいます。
肝脂肪
脂肪が肝臓の30%以上を占める
脂肪肝の原因のほとんどが食べ過ぎと飲み過ぎです。
消費する量より摂取するカロリーが多くなれば、中性脂肪というかたちで肝臓に蓄積されます。
肥満の人や、お酒を大量に飲んでいる人に多くみられますが、痩せていても栄養が偏っていたりすると肝脂肪になります。
正常な肝臓では脂肪が4~5%ですが、脂肪肝になると30%以上を占めるようになります。
強い症状はありませんが、肝臓が腫れて右上腹部あたりに重苦しさを感じたり、手で触っても腫れや痛みを感じることがあります。
検査では、総コレステロールと中性脂肪、GOT、GPTも上昇します。
またアルコールが原因である場合にはγ-GTPやALP(アルカリホスファターゼ)といった酵素の上昇もみられます。
脂肪肝の診断には、血液検査とあわせて超音波検査やCTなどの画像検査で脂肪の付き方の確認も行われます。
自分の努力で治せる病気
肝臓に脂肪が蓄積されていくと肝臓の機能が十分に果たせなくなってしまいます。
そして動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病の原因にもなるので、甘い物や炭水化物、アルコールをなるべく控えて、早食いや大食い、夜遅い時間の食事なども避け、適度な運動で体脂肪を減らす努力が必要です。
痩せていたって脂肪肝になる!?
食べる量が少なくても、栄養バランスの乱れから脂肪肝になることもあります。
インスタント食品や外食、偏食などが原因で糖質や脂肪の摂取量が増え、タンパク質やビタミン、ミネラルが不足してしまうのです。
栄養がかたよると肝臓での脂肪の代謝に異常が起こり、脂肪肝になってしまうのです。
どんなサプリメントが有効か
(ビタミンB群) ビタミンB2、B6、コリン。アルコールによってできる脂肪を分解して、肝臓にたまるのを防いでくれます。
(ビタミンC) 肝臓に生成された過酸化脂質を分解し、肝臓の負担を軽くします。
(ビタミンE) 過酸化脂質の生成を抑えすでにつくられた過酸化脂質の有害な働きを抑えます。
(オオアザミ〈マリアアザミ〉) 肝臓への解毒作用をもつ医薬品として認めている国もあるほどで、薬効の中心成分はシリマリンというフラボノイド複合体。
肝炎、肝硬変、アルコール性肝障害などの肝機能改善。
(ウコン) 主成分は黄色色素のクルクミン。体内で肝臓の機能を助け、アルコールの分解を促したり、胆汁の分泌を促進し身体機能を改善します。
ウコンには春ウコン、秋ウコン、紫ウコンがありますがクルクミンの含有量は秋ウコンが一番多いです。
日常生活で気をつけること
脂肪肝と診断されたら医師の指示に従い肥満の人は体重を減らす、アルコールが原因のひとは禁酒すると言った適当な処置をとることが大切です。
糖分は控えめにして、タンパク質は十分に摂るようにしましょう。
「上手にダイエットしていますか?」
ダイエットはストレスとの闘いです。
ダイエットのためには甘いお菓子やケーキなど食べたいものをガマンしなければなりません。
このがまんすることが、イライラを招き、それに耐えられなくなったときにドカ食いをして失敗してしまうのです。
体はストレスを受けると副腎皮質ホルモンやアドレナリンの分泌を増加させてストレスに対抗しようとしますが、栄養の偏った間違ったダイエットをしていると、副腎皮質ホルモンができにくく、心身のコントロールがきかなくなります。それでヤケ食いやドカ食いしやすくなるのです。
ストレスに対抗できる栄養素を充分に摂りましょう!
それがダイエット成功のカギです!
栄養のバランスのとれたダイエットならストレスに対抗できます。
特にストレスに対抗できるビタミンC、B1、カルシウムなどを充分に摂りましょう。
・ビタミンC・・・副腎皮質ホルモンの合成に欠かせません。
・ビタミンB1・・・集中力を高め、精神を安定する働きがあります。
・カルシウム・・・イライラを抑えます。
朝食をきちんととりましょう!
朝食を抜くと防衛本能が働いて身体は食べた食品中の栄養素を完全に取り込もうとし、リポプロティンリパーゼという脂肪合成にかかわる酵素が活性化して、たっぷり皮下脂肪ができてしまいます。
カロリーを低く抑えればダイエットが成功するわけではありません。
ビタミン、ミネラル不足ではストレスに負けやすく、貧血や生理不順まで招いてしまいます。
食生活を見直し、ストレスのないようにしましょう。
内臓脂肪の燃やし方 (復習) 健康コラムより
皮下脂肪と内臓脂肪のちがいをご存じですか?
皮下脂肪とは、文字通り身体の表面部についた脂肪のこと。内臓脂肪とは、内臓の周りについた脂肪のこと。
そして、皮下脂肪はなかなか減らないけど、内臓脂肪はエネルギーに変わりやすいので、短期間で減らせる特徴があります。
内臓脂肪を減らすには、やはり有酸素運動で脂肪を燃やすのが鉄則のようです。
ところで、内臓脂肪がエネルギーとして使われている「齒梶vは、内蔵です。食べ物の消化吸収を行うとき、胃や腸が運動しているんです。
つまり、苦しい思いでトレーニングをしなくても、胃や腸が活発に動けば内臓脂肪が消費されるということなのです。
胃や腸を活発に動かすためには、胃や腸に適度な刺激を与えて、充分に血液を送ることがポイント。
例えば、噛む回数を増やすだけでも胃や腸に刺激を与えるようです。
そして、食前の準備体操。左右に何度か腰を振るだけで、内臓が食事を消化する体勢が整って、より多くの脂肪を燃やすことができるようです。
この他、青魚は内臓脂肪を燃やすのにきわめて有効な食材で、トロ、ハマチ、ブリ、サバなどのEPA・DHAが、肝臓のミトコンドリアの活性を倍増して、肝臓での脂肪の加工、燃焼効率を大幅にアップします。
また、緑茶のカテキンが脂肪の分解を促進するとも紹介していました。
これらに加えて、肝臓の働きをよくする「ウコン」をお勧めします。
ウコンには、肝機能を助けるだけでなく、とくにアルコール性肝脂肪の予防に威力を発揮します。
アルコールが体内で分解されて生じる有害なアセトアルデヒドを、ウコンが分解して、肝臓が脂肪を処理する働きを助けるからです。
また、ウコンの黄色の色素成分「クルクミン」は、脂肪の分解を行う胆汁の分泌を促します。
いずれにしましても、内蔵の運動の活発化から脂肪を燃やすという発想は、健康を損なう無理なダイエット法に比べても理にかなっていて、しかも辛い運動ではない点で注目に値します。
内臓脂肪型の肥満は、多くの生活習慣病につながっています。
そして、内臓脂肪を燃やすための良い習慣は、がんの予防にも効果的なのです。
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