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テーマ:ミニ・シアター系映画(152)
カテゴリ:ヨーロッパ映画
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【この映画について】 今日はこの話題の映画を観に行ったが、実は公開直後に行く予定だったのが水曜日がレディース・デイだとは知らず満席だったから今日観に行った。並んでいたのも女性ばかりで男性の姿は、僅かにいた程度だった。それでも混んでいた。 この映画はハリウッド映画ではなくてスペインとカナダの合作だ。言はゆるインデペンデント系の映画であるので公開している映画館も少ない。監督が女性だから全体的にも女性の視点で描かれているし、主演のカナダ出身のサラ・ポーリーの演技も上手く表現している。彼女は監督業の修行もしているそうだ。 【ストーリー】 ストーリーは23歳の主人公のアンは自宅庭のトレイラー・ハウスで、初恋の旦那と二人の娘に囲まれて幸せな結婚生活を送っていた。夫は、現在は求職活動中でアンが替わりに夜の大学で清掃の仕事でかろうじて生計を建てていた。そんなある日アンは体の変調を訴えて病院に行った。大した病気ではないと思っていたアンだったが、そこでアンに告げられたのは意外な事実だった。医者は念を入れて検査を三度繰り返した結果をアンの希望で直接本人にだけ告知した。 それは、アンの卵巣に腫瘍が出来ていて既に肝臓や胃に転移していて既に手遅れだと言う。そして余命は2~3ヶ月だとも知らされた。自分の体に起こった出来事を呑み込めないが冷静に受け止めたアン。それからの彼女はその事実を夫や娘達にも告げないで、自分で<死ぬまでにしたい10のこと>をとあるコーヒーショップで一人ノートに書き記した。残された余命をその10のことを実現する事に決めたアンだった。それからの彼女はひたすらそれを忠実に実現しようとする毎日になった。 周囲はそんな彼女の異変には気付かづに、でもチョッと変だとは感じていた。特に、彼女の10のことの中の3番目の『娘達が18歳になるまで毎年贈る誕生日のメッセージを録音する』、是が涙無しでは見られない。皆に見付からないように1人だけの時の時間を利用して、トレイラーの中だったり車の中でテープレコーダーに録音する。このシーンを観ていると涙が出そうになってくる。このメッセージは娘達以外にも母親や夫や恋人や親しい人達にも残された。この録音されたテープは愛する夫ではなくて、彼女を診断した医師に託された。医師は夫に託する様に諭すが彼女は夫に託してテープをなくされたら困るからと、適当な理由をつけて夫を気遣った。医師も病院で鎮痛剤の投与などの必要な治療を受ける事を交換条件に承知した。 それからの彼女はまるで生き生きと人生を謳歌しているかの様に装いながら、一人になった時には物凄い孤独感に襲われるアン。物語は、アンの告白のスタイルを取って進んでいく。最後まで周りの人達に告白しないで最後を迎えるのだけど、残された家族や知人達の心境は。常にそんな事情を知らされていない夫は明るく家族と接している。ただ、この短い期間に深い関係を築いた恋人は彼女の吹き込んだテープを聴いて涙に暮れていた。この恋人は彼女にぞっこんになってしまい、たとえ夫がいてもいつでも傍に居たいと言ってアンを困らせる。この辺は男女の心理が上手く表現されていた。多少最後が唐突に来た感じは否めないけど、彼女が病気に苦しむシーンが少ないのが救いだった。彼女の苦しみは家族にどう伝わったのかはこの映画では描かれていなかった。そこは、各自が想像すればいいだろう。監督の意図はそこにあるような気がした。女性の監督ならではの視点であった。 もしこの映画に続編を作るとしたらどういう風になるだろうか?。【鑑賞後の感想】 この映画でも音楽は効果的にそして場を和ませる役割を担っていたし本当のエピソードも交えている。美容師が話すMILLI VANILLIの実話は、まさかこういう映画で出てくるとは思わなかった。でも、サラは興味なさそうにその話に耳を傾けていた。 この話ってプロデューサーがやらせで口パクさせて、別の人間の声で吹きかえていたという事件だ。それが発覚するまでは次々とヒットを連発して、何とグラミー賞の最優秀新人賞も受賞した。彼らはヒットを連発してもなかなかインタビューを受けたがらない事で有名だった。たまに受けると声がレコードと全く違うので、一部では疑惑の声もあった。 ~自分だったらしたい10のこと~ でも是って難しいよ。イザその時になって見なければどんな発想が浮かぶかも分からない。取り合えづ今の普通の状態でもしそうなったらの仮定の話だけど、↓こんな感じかな...。 1.体が許す限り世界中を旅して回って、自分の足あとを残す。イタリアで美味しい料理を満喫したい。 2.そのとき取った写真を整理して棺に入れてもらう。 3.美味しいものを毎日食べに行く。洋食とか和食とか関係なく。 4.あの世に持っていく物をリスト・アップする 5.好きなCDを棺おけに持っていく。 6.宝くじで1億円以上の現金を獲得する。それを使い切る。 7.自分史を振り返る短編映画を作成する。そして一部の親しい人に配布して忘れないでいてもらう。 8.これから決めます、是って難しいです。 考えているだけで命の終焉を迎えそうだ。それだけ追い詰められいないから出てこない。それだけ幸せなのかな?。だったら考える必要は無いかな?。それともそうだからこそ考えるべきかな?。ウ~ン難しい。 今は本で著名人の10のことが纏めて一冊の本として出版までされている。でも余り著名人の10のことって興味ないな。だって違う人生だし参考にならないと思う。恐らく100人書けば100人が全部違う事を考えるのではないだろうか?。同じだったら怖いな。著名人たちもいざとなったら別の考えが浮かぶかもよ。そうなるのが一番人間らしいのではないかな?。 来年にもwowowで放送しないかな、そうすればそのときはどういう風に思うかな?。全く違う事を考えていたりして...(笑)。 【自己採点】(10点満点) 9.7点満点に近い点を付けた。ストーリーの着眼点が良いが、残された家族への思いがマイナス0.3点。 ←映画「死ぬまでにしたい10のこと」の話題も探せる! ←西武ライオンズのことならここ ←プロ野球、メジャーリーグの情報満載 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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