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テーマ:邦画を大いに語ろう!(83)
カテゴリ:映画・邦画
上映時間:134分公式HP
鑑賞日:9月2日 新宿コマ東宝劇場(歌舞伎町) 監督:本広克行 出演:ユースケ・サンタマリア(松井香助)、小西真奈美(宮川恭子)、トータス松本(鈴木庄介)、鈴木京香(藤元万里)、小日向文世(藤元良一)、木場勝己(松井拓富) 【この映画について】 ソウル・フード=“うどん”をテーマに、「踊る大捜査線」チームが挑んだ本作。人を笑わせることの難しさを嫌というほど思い知らされても、まったく懲りない主人公・香助をユースケ・サンタマリアが演じ、その打たれ強さが、波紋のように広がり、周囲にも浸透して行く。 さらに、「ブームは祭り。だから必ず終わりが来る」と、現実を見据えるトータス松本演じる親友・庄介の存在も光る。 小西真奈美が眼鏡を掛けてどこか冴えない風貌の情報誌記者を好演しているほか、所々で有名人がカメオ出演しているのでスクリーンから目を離さないで観て貰いたい。 【ストーリー(ネタバレなし)】 「世界を笑わせてやる!」と一流コメディアンを夢見て単身NYに渡った松井香助だったが、返し切れないほどの借金を抱え、一度は捨てた故郷・香川に舞い戻ってくる。 製麺所を営み、日々黙々とうどんを打ち続けるがんこ一徹な父親は「なにしに帰ってきた」とにべもない。 そんなとき、香助が店の車を乗っている時に道を誤って山奥の道へと入ってしまうが故障し立ち往生してしまう。そのとき、偶然通りかかったタウン情報誌「さぬき」の記者宮川恭子が運転する車を見た香助は、イキナリ車の前に立ちはだかったのをみて驚いた恭子はハンドルを切り損なう。 内気な恭子に事情を説明し同乗させてもらうが、突然眼前にクマが現れてハンドル操作を誤り崖へ転落する。 気を失った二人が暗い山道を歩いて辿り着いた一軒の民家は、実は看板もないうどん屋だった。 帰国してきた香助を親友達が歓迎し庄介の紹介でタウン情報誌「さぬき」に書店への営業として職を得た。編集長との面接で歩合制の給料を提示されたが、その巧みな話術に乗せられ早速書店へ営業にまわるが売れ行きの悪い情報誌を置いてくれる書店は少ない。 そんな香助が書店巡りをしているときに、観光客が讃岐うどんの案内情報を探している姿を見て社へと戻る。 そこで香助の提案で香川名物さぬきうどんのコラムを企画し、香助が車で地元の人でさえ知らないような山奥の店を紹介する。同行するのは偶然にも恭子で、その恭子が取材を元に文章を書く。 この企画は徐々に浸透し始め月刊誌から隔週刊誌へと売り上げは伸び始めた時、これに目を付けたブーム仕掛け人の江守がこれを嗅ぎ付けてきた。そしてやがて空前のうどんブームが巻き起こるのだが…。 さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。 1.さて江守が仕掛けたブームとは? 2.ブームが渡来した地元香川での反応とは? 3.ブームに乗り遅れまいと、香助らが企画したイベントの内容とは? 4.香助の実家もうどん屋だが、香助と父、香助と姉夫婦との関係は? 5.香助が下したある決断を父に伝えようとしたのだが、そのとき父はどうなった? 6.義兄・良一が胸に秘めた願望とは? 等を中心に映画館でご覧下さい。 【鑑賞後の感想】 この映画を観て果たして監督が意図した点は「香助が何処まで自分の夢を追いかけるのか」「作られたブームの裏と表」の二つに集約出来る。 が、二つとも追いかけているために最後の詰めでのオチに対し多少疑問を感じた。あのオチの前の香助の頑張りは何だったのか?義兄・良一がある意味で最後に一番美味しいところを独り占めしたかのようにも見えてしまった。 私はむしろ香助のNY修行の話は抜きにして、純粋に讃岐うどんのブームとその後に来る下火になったときの人間関係を描けば面白いと思ったのだった。 もう一点気になったのは、中間部での意味の無いアニメの挿入。あれは不要でしょ!それに付随して俳優陣のTV的ノリみたいな大袈裟な演技と映像での魅せ方もTVそのものみたいなシーンが中間部で多かった。この辺はばっさり切っても良かっただろう。 【自己採点】(10点満点) 7.0点。この採点は甘いとは思うが、うどんに目を付けた発想は買える。 人気blogランキングへ [今日の主なBGM]━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 1.Bobby Caldwell/Heart Of Mine お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.09.18 01:25:20
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