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2007.09.13
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64.シッコ
■原題:Sicko
■製作年・国:2007年、アメリカ
■上映時間:123分
■鑑賞日:9月1日、シネマGAGA!(渋谷)
■公式HP:ここをクリックしてください
シッコ.jpg
□監督・脚本・製作:マイケル・ムーア
□製作:メガン・オハラ
□製作総指揮:キャスリーン・グリーン、ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン
□共同制作:アン・ムーア、リーヤ・ヤング
□音楽:エリン・オハラ
□編集:ダン・スウィエトリック、ジェフリー・リッチマン、クリストファー・スワード
キャスト

◆マイケル・ムーア(本人)ドキュメンタリー構成のため、監督本人のインタビュー形式で俳優の出演はなし

【この映画について】
オスカー受賞作『ボウリング・フォー・コロンバイン』や、ドキュメンタリー作品として最大のヒット作となったブッシュ批判作品『華氏911』という草分け的作品に続くマイケル・ムーアの最新作。
国民皆保制度の無いアメリカの医療制度を率直に語る作品であり、基本的な健康保険を求める中で、民間保険会社による途方もないいびつな入会制度、奇妙な困難に直面する一般の人々の声が綴られている。
【ストーリー】(ドキュメンタリーの為ネタばれあります)
仕事中の不注意で二本の指を切断された中年の大工。健康保険に加入していない彼は医師から「薬指をくっつけるなら1.2万ドル、中指は6万ドルだけどどっちにする?」と尋ねられ薬指を選択したため「中指」はない。
マイケル・ムーアはアメリカには保険に加入しない市民が4700万人も存在し、WHO(世界保健機構)の健康保険充実度ランキングで中米コスタリカに次ぐ37位という点に警鐘を鳴らしている。
その原因をここではニクソン政権時代に保険制度が悪化したことを指摘する。そこで民間保険会社から政治家が多額の政治献金を受け取っていることを暴いている。既に、そうした民間保険会社が浸透しているせいで、ヒラリー・クリントンが大統領夫人時代に国民皆保制度を提唱し政府内にプロジェクト・チームを立ち上げたが彼らのロビー活動によって計画は頓挫してしまう。
民間保険会社は加入時に契約者が病歴を申告しなかったとか薬の服用歴を申告しなかったとか、細かい理由をつけて保険金の支払いを拒否するケースが増えていることも挙げている。更に、民間保険会社からの圧力で病院側が保険会社に有利に働くような報告書を提出するように仕向けている点も問題点としている。
アメリカの保険制度の問題点を指摘するだけではなく、ムーア監督はカナダ、イギリス、フランスといった国を訪れるのだが、それらの国々では、国民全員が無料医療という恩恵を受けているのだ。イギリスでは国民健康サービスが運営する病院では「会計係」が存在しない。なぜならここでは医療費は無料であるからだ。アメリカと比べて進んでいるカナダの医療を受けたいがために国境沿いの州から越境しカナダに定住したアメリカ人のケースも紹介している。
最後にムーアは、9・11事件の英雄の一団を集結させる。彼らをキューバ内の米軍グアンタナモ基地のある海岸までボートで接近(上記の写真)し、アメリカで唯一無償治療が受けれるためだが基地からの応答は無かった。
アメリカの皆保制度は民間会社と政治家の癒着が原因で計画自体が頓挫している。その民間会社の加入システムや保険金支払い拒否や病院側との関係にもメスを入れた。
【鑑賞後の感想】
マイケル・ムーア監督が今回取り上げたテーマは「アメリカの医療保険」についてである。日本は国民皆保制度が行き渡っており、国民は誰もが保険証を持っており(最近では保険料が支払えない人もいるそうだが...)その点ではアメリカとは大きく違う。
日本でも最近は保険負担率が3割と小泉内閣時代に急増し問題が指摘されはじめ、更に最近ではフリーターが増えたこととワーキングプアの問題とがリンクして保険料を支払えない人たちが増えている。
日本とアメリカでは当然ながら国民保険の運用や制度も違うので、この映画で取り上げられている点に付いても現実感が無いのでアメリカ人なら共感できる話題なのだろうが日本人には共感できない。そしてここで彼が取り上げたカナダ、フランス、イギリスの医療制度に付いても果たして彼の取材した病院がイギリス全土に行き渡っているのか疑問に残る。イギリスは医師不足でイスラム圏から医師を多く受け入れて何とか医師不足を補っているらしいが、そうした点はここでは一切取り上げていない。医療の問題ばかりに焦点を当てていたが、そうした医師不足や医師の過重労働や薬品開発における動物実験など問題点はまだまだ沢山あるのだ。
最後のシーンでグアンタナモ基地へボートで乗り込んでハンドマイクで「無償の医療を受けさせろ」とのアピールは、まさに映画用の宣伝としか思えないスタンドプレイと私は感じた。アメリカでもこの無断キューバ渡航は問題となったそうであり、それこそがまさにマイケル・ムーアの思うつぼだったと思うね。
それでもこの映画で私がもっと切り込むべきだと感じたテーマは「民間保険会社」についてである。日本でも保険会社の支払い拒否問題が取り沙汰されていたので、直撃インタビューで医師の良心から保険会社よりの報告書を書かなかった女性の証言は生々しかった。これをもっと取り上げ深く掘り下げてもらいたかった。
もっともジャーナリストではなく「映画監督」の彼にそこまで求めては行けないのも事実だと思ってしまいます。
ムーア監督は自身の信念に基づいて取材しているのだが、「華氏911」でもそうだったように問題を表面的に捉える点は優れている?が問題の本質を掘り下げる点はそれに比べると今ひとつ物足りなさを感じたがそれは今回も同じ印象を抱いた。
【自己採点】(100点満点)
68点。アメリカ人には興味のあるテーマも海外では果たしてそうだろうか?

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Last updated  2007.09.23 17:31:06
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