|
カテゴリ:古典
天の川、いと川波は、立たねども、
さもらひかたし、近きこの瀬を 作: 山上憶良(やまのうえのおくら) 万葉集より 天の川の波はそれほど立ってはいないけれど、(逢えるかどうか)いてもたってもいられないことです。 近い瀬なのに。 これから七夕まで、七夕にちなんだ歌を紹介してゆきます。 今日は雨もやみ、晴れた1日になりました。 七夕も近ずいていますが、今年は星空が見られるでしょうか? さて、ブログのシリーズのひとつ、日本の神話シリーズですが、2/18の「神話のロマンとミステリーシリーズ 第6話」以来 ずいぶんご無沙汰してしまいました。 本日の女神は、下照姫神(シタテルヒメ) その前に、いつものように 昨日のブログは「コテかテコか」 ご覧になっていない方はこちらもどうぞ 下照姫神(シタテルヒメ) 下照姫神は、大国主神の娘で、味鋤高彦根神の同母妹、そして、天若日子の妃です。 下光比売とも書かれます。 あかる姫とも呼ばれます。 古事記ではシタテルヒメ(下照比売、下光比売命)の別名として、高比売命を挙げる。 高比売命は大国主と多紀理比売との間の娘で、アジスキタカヒコネの同母妹。 「高比売」は「高日子」の対であるとされます。 「下照」は「下界に照り映える」という意味の他に、「シタ」は「赤」で「赤く輝く」という説もあります。 古事記の記述は、天若日子に絡む部分のみですが、この神はその名前から安産の神として信仰されており、鳥取県東郷町の倭文神社などでお祭りされています。 倭文神社に伝わる所によれば、下照姫は出雲から海路この地にやって来られて、人々に農業の指導をし、薬の知識を与えて、安産のための知恵を授けられたとのことです。 なお、下照姫の姉妹に高照姫神という方もおられます。 こちらは八重事代主神の同母妹になります。 つまり、大国主神の子供で下記4人きょうだいが関連神になっています。 母=奥都嶋の田心姫 味鋤高彦根神 葛城の高鴨神社 下照姫 葛城の長柄神社 母=邊都宮の高降姫 八重事代主神 葛城の下鴨神社 高照姫 葛城の中鴨神社 アメノワカヒコの死を嘆くシタテルヒメの泣き声が天まで届くと、アメノワカヒコの父のアマツクニタマは下界に降りて葬儀の手配をした。 シタテルヒメは死後八日八夜歌舞をして弔った。 シタテルヒメの兄のアヂスキタカヒコネも弔いに訪れたが、アヂスキタカヒコネがアメノワカヒコによく似ていたため、アメノワカヒコの父と妻が「アメノワカヒコは生きていた」と言って抱きついた。 するとアヂスキタカヒコネは「穢らわしい死人と見間違えるな」と怒り、剣を抜いて喪屋を切り倒し、蹴り飛ばしてしまった。 この喪屋が美濃国の喪山である。 アヂスキタカヒコネの妹のシタテルヒメは、歌を詠んでその名を明かした。 「天なるや 弟棚機の 項がせる 玉の御統御統に 足玉はや み谷 二渡らす 阿遅志貴高日子根の神そ」 また 関西にも下照姫神を奉っている神社があります。 「売布神社」 約一千三百八十年前の推古天皇十八年の御創建。 御際神は下照姫神と天稚彦神をお祀りしています。 当地に来られた下照姫神は住民が飢えと寒さで困窮せるを見給いて稲を植え麻を紡ぎ布を織ることを教えられました。 その後、豊かな生活を送ることができた里人は、その御神徳を慕い、聡明で美しい姫神をお祀りしました。 阪急電鉄宝塚線 売布駅下車。 北へ徒歩10分。 ●別ブログ6/24の新着は「カレーに何をかける?」 また、前回は「夏にはメロン」 また、前々回は「島民ラジオ開局」 奄美FM ディ!ウェイヴ こちらも見てね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月05日 21時43分20秒
|
|