テーマ:熱帯魚&水草の話(1118)
カテゴリ:熱帯魚
性質は温和で、飼育も容易です。大抵は水槽の中~上層付近を徘徊しています。ほとんどのテトラ(カラシン)同様、人工餌も大好きなので飼育に際して困るような事はほとんどありません。 準レギュラークラスだけあって、東南アジアでの養殖も盛んで、最近販売されている魚は、ほぼ100%養殖ものでしょう。当然、繁殖も容易でペアをウィローモスなどの茂みを作った産卵水槽に導入すれば、簡単に産卵してくれます。ちなみに、オスメスの区別は尻ビレの先端部分が白く長く伸長して、カギ状に湾曲していればオスです。体色はオスメスともにほとんど変わりありません。 ところで、グラスブラッドフィンの販売水槽を覗くと、普段は限りなく透明な体が真っ白になっている事があります。これは、改良品種や突然変異などではなく、体長の異常から生じるものです。原因はよく判っていないのですが、なぜか夏場の高水温時にだけ見られる症状のような気がします。従って、さかなおやじは「体の肉が生きながらにして煮えてしまった状態」と呼んでおります。 もっとも、科学的根拠はまったくと言ってよいほどありませんのであしからず・・・。ただ、水温を適温付近まで下げてやると、体の透明感が元に戻る事からあながち出鱈目とも言えないかもしれません。「ヒラメみたいな白身の魚も火を通せば真っ白になるじゃないですか」って、これが魚類学専攻した人間の発言だろうか・・・我ながら情けない。 同様の症状は、グローライトテトラにも良く見られます。いずれにせよ、決して魚の調子が良い訳ではない事が確かなので、ショップで「生煮え」のグラスブラッドフィンを購入してはなりません。また、すでに飼育している個体が白く濁ってきたら、可及的速やかに水温を下げてやらないと、死に至る事も珍しくありません。と言っても、急激に水温を低下させる事も魚にとっては大ダメージですから、その辺は程々にお願いいたします(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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