テーマ:ベタが大好き!(585)
カテゴリ:さかなおやじの言いたい放題
その手のハイアマチュアは、国内でもそうですが熱帯魚とは全然関係ない本業を持ち、社会的地位も高く裕福な人間が多い気がします。完全に「趣味」として楽しんでいると言うスタンスです。こういった方々は、世の中の流行や人気などとはまったく別の次元でベタを追求しているので、どうしても商業ベースでの生産になりがちなプロブリーダーとは一線を画した個体を作出する事がしばしばです。 今日紹介する個体を作出したブリーダーもバンコク在住のそんなハイアマチュアの一人です。ご本人の職業は、雑貨や陶器類の輸出入を営む貿易商で、多数の社員を抱えタイ国外にも支店を抱える大企業の経営者です。我が国の住宅事情からすると考えられないほど広大な敷地の豪邸内に、これまた完璧な設備の「ベタルーム」を別棟で持ってまして、そこで物凄いレベルの高い個体を作出しているのです。もちろん、家には複数のメイドさんや庭師、運転手などが存在しますが、ベタの管理はすべて自分の手で行うと言うほどの気合の入れようです。 彼の作り出すショークラウンは、画像をご覧いただければお判りのようにチョット他のブリーダーの個体とは次元が違いすぎます。もちろん、コンテストに出品すればほぼ確実に優勝しちゃうレベルです。あっ、それから念のために申し上げておきますが、今日の画像の個体は彼のストックの中では「ハネ個体」ですから。彼のお眼鏡に適った個体は、もちろん彼が放出する訳ありませんからね(笑)。 バンコクにベタを仕入に行った際に、彼と上手く日程が合えば必ず彼の温室を訪ねるようにしています。ただ、非常に忙しい人間のようで出張中の事もしばしばです。また、商売でベタを作出している訳ではありませんから、こちらの思い通りに彼のベタを仕入れられる訳ではありません。私なんぞよりも余程裕福な方ですから「ジャパンマネー」に物を言わせる訳にも行きませんし、おそらくそういった態度を物凄く嫌う人だと思います。要するに、完全な善意と言うか親交の証として個体を分けてくれると言った感じです。 ただ、困った事に非常にお高いんですよね~、仕入れ価格が(笑)。もちろん、お金目当てではなく、単なる彼のプライドの問題のようです。要するに「俺の作ったベタがこんな価格なのかぁ~??」って言う事です。その証拠に、彼の所で「ショークラウンの仕入れ価格の概念」をすべて吹き飛ばすほど高額なショークラウンを手に入れた後は、きまって彼の奢りでバンコク市内の超高級中華料理店に繰り出し、フカヒレやら鮫の蒸し焼き?やらイセエビやら、おまけに年代物の老酒の絶品やら・・・間違いなく、私が仕入に支払った金額の5倍位は彼が払っている筈です。 もう一つ、彼のショークラウンの問題点が・・・。それは絶対にメス個体は放出しないって事です(苦笑)。まぁ、ブリーダーとして考えてみれば私が彼の立場でも同じことしますけどね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010/06/13 02:05:33 PM
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