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テーマ:お勧めの本(7223)
カテゴリ:新書
NHKの番組改変問題について告白した人が、NHKを辞めて武蔵大学の先生になった、という記事を今朝の新聞で見た。あのとき、安倍晋三氏は最後までしらばっくれておられたなあ。内部告発をした人、(正直者?)はやはりその組織には居られなくなるのかとも思う。
ジャーナリズムの可能性 この本は、新聞業界のドンと呼ばれる人物による与野党大連立工作に対し、メディアから厳しい批判がなかったことをきっかけに書かれたという。 永田町には「政界の実力者を動かすことができるようになって政治記者として一人前」という歴史があり、権力監視にはやはり限界があるらしい。 ジャーナリズムの重要な役割の一つとして権力の監視を挙げているが、政治権力に対しても警察権力に対しても、ジャーナリズムは意外に弱いことを知った。 さまざまな具体例を挙げて、マスコミへの不信や批判がぬぐえない現状、規制の動きが強まりつつあることを述べている。 筆者はこれからのあるべきジャーナリズムに対して、いくつかの提案をしている。例えば「多様性」。たしかに、テレビのニュースショーはどれも同じようなものでうんざりすることがある。 あと、記者が記事に署名すること、情報源を明らかにすることなど。これができれば理想的だと思うけれども。 もちろん、市民が批判の目を養うことも大切。「コミュニティージャーナリズム」の可能性にも触れている。 公共性を保った情報、報道は民主主義には不可欠。何でも鵜呑みにしないよう、メディア・リテラシーを鍛えておかねば。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年04月02日 09時37分28秒
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