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カテゴリ:フランス料理の文化と歴史
「デザート=Desserts」フランス語読みすると「デセール」ですが、現代では甘美なお菓子の意味として使われています。実はデザートの「デ=Des」は、否定の意味で「~しない、~をやめる」「Serts」は「サーヴィスする」の語が訛ったものといわれています。つまり、この事から、「デザート」は本来「片付ける」という事の意味でした。 そういえば、メインディッシュを下げた後に卓上のパン屑とかお掃除しますよね。この時登場するのが通常「ダストパン」と呼ばれる道具です。 ダストパンとは本来「ちり取り」もダストパンと呼ぶのですが、レストランによって様々な形状の物で対応しているようです。 良く見かけるもので、平たい金属の板に木製の柄の付いたもの。卓上を滑らせるようにパン屑を拾います。 我々は「マス・ミエット」と呼んでいるのですが、携帯用のペン型のタイプの物もあります。ポケットに忍ばせていおいて、卓上のパン屑を集め、左手にあらかじめ構えたお皿にパン屑を移します。見た目はスマートなのですが、サーヴィスマンの内ポケットには結構パン屑がたまってしまいます(^^;) ちなみに「マス;masser」は集める、集積すると言う意味で「ミエット;miettes」はパン屑の事を指します。 左手にお皿を構えて卓上をナフキン(サーヴィスマンが使用するものなので正確には「リト-」と呼びます)で、パン屑を掃く、という形式もよくあります。簡略化された方法のようにも思えますが、フランスの2ツ星クラスのレストランでも行われていましたので、道具を使う方が正式な行為と言う事でも無さそうです。 今の店で使っているのは眼鏡ケース型の物で、中に回転するブラシが入っていて卓上を滑らせるとパン屑が中に吸い込まれるように取れるのが特徴です。 お客様の中には珍しいのか、非常に面白がられる方もいらっしゃいます。。。 「あらぁ~便利ねぇ~!私の家にも一台欲しいわぁ~。ドコで売ってるの~?これさえあったら、私のウチの食卓もすぐキレイになるのに~」 「はぁ、そうですねぇ。ということは、ご自宅でもフランスパンとか食べたりされるんですかぁ?」 「いいえ~。外食する時は洋食も食べますけど、ウチではご飯ばっかりですのよ。オホホホ…」 ご飯粒はとれまへんがな、、、 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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