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カテゴリ:フランス料理の文化と歴史
さて、いざレストランへ赴いてメニューを開くとメニューの最初に「オードヴル」の文字があります。
日本語で訳されると「前菜」でしょうか。「菜」はオカズの意味です。「前」は「主菜」と訳されるメインディッシュの前に提供される料理と言う事ですね。、料理を選びやすいように温かいオードヴルを「温前菜」冷たいオードヴル「冷菜」と表記しているところも見かけます。 ま、しかし、現代では充分に「オードヴル」で通用します。 町の仕出し屋さんなんかでも、洋風の料理がこまごまと盛られた大きなプレートを「オードヴル盛り合わせ」と表記したりしています。 、、、ところが、そもそも「オードヴル」とは、 「商品としての料理では無いもの」という意味だったのです! フランス語表記ではオードヴルは「Hors d’Oevre」 「Hors 」は、「~の他に、~の外に」と言う意味ですし、「Oevre」は、「作品、完成品」等の意味があります。「d’」はdeの省略形のことで「~の」という意味。 …その昔、とある料理店にて、、、 ギャルソン;「シェフ!お客様が料理が出てくるのを随分お待ちなんで何か出してもらえますか?」 シェフ;「う~ん、じゃあ、適当にコレとコレでも合わせて、、、こんなんでも出しとくか」 ギャルソン;「伝票にはなんて書いておきましょう?」 シェフ;「うーん?そおやなぁ、メニューに載ってないしなぁ…そうや!俺の『作品以外のもの=Hors d’Oevre』とでも書いておいて」 …こんなやり取りが始まりだったのではないでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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