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カテゴリ:フランス料理の文化と歴史
映画「キング・コング」がリメイクされて再びスクリーンに登場するそうです。
今週末でしょうか?公開は。 私はキングコングというと、 ♪ウッホ ウホウホ ウッホッホ~負けるなキ~ングコ~ング ぼくら~の勇者~ でお馴染みのアニメ版をよく見ました。 …え、みんな知らない!? だってBBCで放映されてたもの! あ、BBCって言っても、イギリスのやなくて、、、 BIWAKO Broadcasting Corporation = びわ湖放送! …で、このキングコング、ゴジラと闘ったり何作も劇場用映画は製作されているのですが、その第1作目。 「キング・コング」でコングが最後に登るビルが「エンパイア・ステート・ビル」 エンパイア・ステート・ビルは「アール・デコ」における建築としてはもっとも代表的なものでした。 アール・デコとは、「様式美」の時代の区分の名称。様式とはその時代々々を背景に、ファッションや美術などに影響を及ぼす流行、とでも言うのでしょうか。 我々もサーヴィスのホールを運営する際に、テーブルのセッティングをする訳なのですが、シルバー類やお皿などに様々な意匠があり、「~様式」に乗っ取って統一されたものなども見かけられます。 もちろん、現代のテーブルコーディネイトにおいては、個々のオリジナリティが発揮される部分が多いですから、様式がバラバラになっているコーディネイトもあります。 シルバーはアンピール様式、皿はルイ16世様式、グラスはコンテンポラリーであったりとか。 西洋の様式、特に食器に用いられるもののいくつかとして、 ●ルイ13世様式 1590~1660 ルネッサンスを代表する様式 装飾はシンプル。帯状飾りのモチーフ アカンサスの葉、ギリシャ神話、風景 ●ルイ14世様式 1660~1715 ヴェルサイユ宮殿に象徴 左右対称の均等美。金銀細工 幾何学的、太陽、唐草、果物、マスク ●ルイ15世様式(ロココ様式) 1735~1760 植物、動物、貝、子供,イルカのモチーフ ロココ様式の誕生 女性的、非対称の曲線,重複した葉 ●アンビール様式 1804~1815 ナポレオンの第一帝政期 エジプト、イタリア遠征の影響 シンメトリック、ローリエ、鷲、スフィンクス ●アール・ヌーボー 1890~1910 手工業的な装飾。神秘的なシンボル、曲線。花瓶や食器ガラス製品 アイリス、アリアム、ランの花 ●アール・デコ 1910~1930 直線と立体の知的な構成。抑制された幾何学模様 シンプル,キュビズム、鳥、果物、幾何学的 ●コンテンポラリー 1945~1955 1925年の万博と共にシンプルさに注目。食卓芸術においても同様の影響 色彩のコントラストと機能美 などなどが挙げられます。 もちろん、レストランを運営していく上の実務的な要件で「様式美」を知っておく事が必要かどうかは分かりません。 ま、ちょっとした知識として知っておくと重厚な雰囲気のレストランなんか店内を見回してみると面白いかもしれませんね。 21世紀に入りましたが、映画の世界ではリメイク流行りです。今回の「キングコング」も然り、「スパイダーマン」、「妖怪大戦争」なんてのもそうですよね。 レストランも新しいものを生み出すために、古い事柄をひっくり返して「リメイク」してみるのもいいのかもしれませんね。 うーむ。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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