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カテゴリ:フランス料理の文化と歴史
新人のスタッフや卒業した学生たちがフランス料理店へ勤めたりすると、先ず覚えないといけないのがフランス語での「数字」
レシピなどはもとより、テーブル番号やお客様の人数なども専らフランス語が使われます。 日本で仕事するのだから、別に日本語でもいいんじゃないの?との声もあるようですが、いえいえ、せっかくフランス料理店に勤めているのですから、数字くらい、欲を言えば会話までとは言いませんが、食材の名前などはフランス語と英語をともに知っておいてもいいのではないかと思います。 外国人のお客様を迎えることもあるでしょうし、ご来店されたお客様に厨房から、 「3番テーブルに2名さまご来店~!」 という声が聞こえてしまうよりも、 「ターブルトロワ、ドゥ クヴェール、ソン タリヴェ!」 の声が漏れたほうが演出と雰囲気作りには効果的だと思われます。 ちなみに、ターブル(Table)はテーブルの仏語読みドゥ クヴェール(deux couvert)は「お客様2名様」という意味ですね。 アン、ドゥ、トロワ、、、と聞いてついキャンディーズを思い出してしまうのは、それも「しずちゃん」では無く、「ランちゃん、スーちゃん、ミキちゃん」を思い出してしまうのは私くらいの世代でしょうか? ちなみに1から10までの数字の読みは下記のとおり。一点補足すれば、テーブルの番号で「1番テーブル」は「ターブル アス(table As)」とするところも多いようです。「アン」は聞き取りにくい発音になることもあって、英語で言うトランプの「エース」という意味の「アス(As)」を使います。 1 Un アン 2 Deux ドゥー 3 Trios トロワ 4 Quatre キャトル 5 Cinq サンク 6 Six シス 7 Sept セット 8 Huit ユイット 9 Neuf ヌフ 10 Dix ディス フランス語はラテン語から派生していますので、英語の「暦」などにはこの数字がの読みが見られることがあります。 例えば、9月の「セプテンバー September」これは、フランス語の7の意、Sept セットと語源を同じくしています。同様に「ディセンバー December」も10 Dix ディス と同じ、、、 …え、だったら2ヶ月ずれてるやん そうなんです。実はもともとあった暦に歴史上の人物の名前を付けた月がふたつ挿入されたことによるものなのです。 人物の一人は「ジュリアス・シーザー(カエサル)Julius Caesar」もう一人がその後を継いで初代ローマ帝国皇帝となった「アウグストゥスAugustus」それぞれが、7月と8月の名前になり、ジュリアスの「ジュライ(July)」と「オーガスト(August)」になった経緯からです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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