プレゼントは後ろ側のタイプの内部番号が大きいほど食らうダメージが大きくて
その順番は

＜ノーマル　格闘　飛行｜毒　地面｜岩　蟲｜ゴースト　鋼｜｜｜炎　水　草｜電気　エスパー｜氷　ドラゴン　悪＞

という順番になっています。
これが左へ行くほどプレゼント耐性が強くて
右へ行くほどプレゼントに弱くなります。

ただし、仕切りを置いていないところは同じダメージになります。
例えば岩と蟲は、岩の方が番号が若いですが、計算時の切り捨てによりプレゼントを食らうダメージは同じです。
（※これはGB/VC版においての計算であり、PBSでは仕切りが無いところでも基本的に右へ行くほどダメージが大きくなります。
今回はGB/VC版における話にします。）

特に、物理と特殊の変わり目である、鋼と炎の間の壁は大きく、
特殊である炎から右が一気に大きなダメージとなります。

それに加え、岩と鋼は耐性があるためダメージが1/4で計算され、ゴーストにはそもそも無効です。

さて、本題ですが、進化することでタイプが変わったり、
タイプ２が追加されることによって、後ろのタイプが進化前より右にあるタイプになった場合、
プレゼントに弱くなるというケースがあります。
これによって、進化前のポケモンを「プレゼント耐性」という観点で差別化出来る可能性について触れて行こうと思います。

まず結論から言うと、そのようなポケモンはかなり限られます。
進化してタイプが増えるポケモンのうち、ほとんどは飛行タイプの追加です。
飛行というのはかなり番号が若く、ノーマルと同じ最小ダメージに抑えられるため、
これが付加されることによって、むしろプレゼントに強くなると言えます。
特にリザード→リザードンや、ハクリュー→カイリューのように、
特殊単タイプだったポケモンが、タイプ２に飛行を得るパターンは、一気にプレゼントに強くなりますね。

飛行以外でも、マグマッグ→マグカルゴや、ニョロゾ→ニョロボンなど、
やはり後ろに物理タイプが付加されることによって、プレゼント耐性を得るパターンがほとんどです。

＜ノーマル　格闘　飛行｜毒　地面｜岩　蟲｜ゴースト　鋼｜｜｜炎　水　草｜電気　エスパー｜氷　ドラゴン　悪＞

では、肝心の、プレゼントに弱くなるパターンを洗い出します。

・イーブイ→シャワーズorサンダースorブースターorエーフィorブラッキー
これはノーマル→特殊タイプへの進化になるので、明確に弱くなりますね。
イーブイが、すべての進化後との差別化をする際の大きなポイントとなりそうです。

・サナギラス→バンギラス
岩/地面→岩/悪に進化します。いずれにしても岩によって耐性を持っていますが、
バンギラスは番号が最大、つまり最もダメージを食らってしまう悪タイプを持っているせいで、
それでもそこそこなダメージを食らってしまいます。
サナギラスならばこれが地面になるので、屁でもないダメージに抑えることが出来ます。
サナギラスはバンギラスと違って低レベルでも使える他、
地面タイプによって電気技無効や、属性一致地震のダメージなどでバンギラスと差別化が出来ましたが、
プレゼント耐性によっても差別化が出来るということですね。

・・・で、ぶっちゃけこれがほぼ全てです。ほぼこれだけです。
以下、もう少しだけあるのですが、ぶっちゃけほとんど変わりません。

＜ノーマル　格闘　飛行｜毒　地面｜岩　蟲｜ゴースト　鋼｜｜｜炎　水　草｜電気　エスパー｜氷　ドラゴン　悪＞

・シードラ→キングドラ
水→水/ドラゴンになるので、2段階弱くなります。
が、ダメージはせいぜい20ぐらいしか変わらず、
いずれにしてもHP満タンなら威力40は1発は耐え、威力80では一撃で落ちてしまうのは変わりません。
しかも、進化前のシードラの方がHPは低いので、結局ダメージ率に換算すると5％程度しか違いがありません。

・パウワウ→ジュゴン、シェルダー→パルシェン
水→水/氷になるので、2段階弱くなります。
シードラ→キングドラと同様、ほとんど変わりません。

・ヒトデマン→スターミー
水→水/エスパーになるので、1段階弱くなります。
上記のパターンよりも更に差は小さく、10ダメージぐらいしか変わりません。
しかも、ヒトデマンはスターミーに比べて大幅にHPが落ちるので、
ダメージ率で言うとむしろヒトデマンの方が大きくなってしまい、全く意味がありません。

・クサイハナ→キレイハナ
草/毒→草になるので、物理→特殊になり、大幅に弱くなります。
そもそも、金銀で進化することによってタイプが取れるという唯一のパターン。
これによって、クサイハナはキレイハナと差別化することが出来るのですが、
クサイハナには分岐進化先のラフレシアも居るため、残念ながらこちらとは差別化出来ません。
ラフレシアを使えばOKということになってしまいます。

すべて洗い出しても、ここまでです。
結局、イーブイとサナギラスがほぼ全てということになりますね。

＜ノーマル　格闘　飛行｜毒　地面｜岩　蟲｜ゴースト　鋼｜｜｜炎　水　草｜電気　エスパー｜氷　ドラゴン　悪＞

以下、番外編です。意味は無いです。

・クヌギダマ→フォレトス
蟲→蟲/鋼になるので、内部番号的には1段階弱くなります。
ただし、鋼タイプはそもそもプレゼント耐性を持っているため、それ以上に強くなってしまいます。

・ストライク→ハッサム
蟲/飛行→蟲/鋼になるので、内部番号的には3段階弱くなります。
これも同じパターンです。

・ニドリーナ→ニドクイン、ニドリーノ→ニドキング
毒→毒/地面になり、内部番号的には大きくなりますが、
仕切りの中の同じグループなので、端数切り捨てで全く同じダメージになってしまいます。
結局HPが増える分、進化した方がプレゼントに強いということになってしまいます。
ただし、PBSにおいてはこの1の差でもダメージに差が出るため、ほんの少しだけ進化前の方が強いです。
ただ、やはり大差はありません。

・トゲピー→トゲチック
ノーマル→ノーマル/飛行になり、内部番号的には大きくなりますが、
これまた上記と同様にダメージは変わりません。
PBSにおいても同様にトゲピーの方が少しだけ強いですが、
トゲチックの持つ飛行タイプも十分プレゼントには強いため、やはり大差はありません。

以上で全てとなります。
PBSでは僅かな差を活かして、めちゃくちゃ頑張れば理論上は差別化が可能・・・みたいなパターンが多そうです。