以前、​メイン技を持たせる意義​という記事を書きました。（もうこれ4年も前なのか・・・）

この時は、要は「初見殺しならイケるかも知れないけど、バレたらおしまいだよ」というお話だったのですが、
オフ会などでは、初見殺しを利用して大会で戦績を残すというのも現実的になっています。

そこで、前回の記事では言及していなかったことなのですが、
正直「初見殺しだとしても、メイン技はやっぱり持ってないと弱い」ということが多いです。
理由は簡単で、「結局メイン技を打たないと倒せない相手がいる場合が多いから」です。

金銀だと特に、後の世代よりも威力の高い強力な攻撃技が少なく、
なおかつ全体的に硬いので、
攻撃技を半減や無効などで受ける、いわゆる「属性受け」よりも、
等倍であっても、高い物理耐久や特殊耐久で受ける、いわゆる「数値受け」をされる頻度が高いです。

現に、最も対戦で使われているカビゴンは、
ゴースト技無効化なんていう耐性を活かすことはほとんど無く、完全に数値受けをしているポケモンですね。
パルシェンなんかもそうです。

数値受けをして来るポケモンに対して最もダメージを与えられるのは、他ならぬメイン技なのです。
なので、メイン技を持っていないと、たとえ相手に型がバレていなかったとしても、
普通に数値受けされただけで困ってしまうという事態に陥りかねません。

また、通常サイクルなら、そのポケモンを受けたり有利を取れるポケモンにチェンジされることは多いですが、
起点構築なんかが相手だと、あまりチェンジせずに、
たとえ相手からしたら不利対面だったとしても、居座って強引に仕事をして来る、なんてことも決して珍しいことではありません。
メイン技というのは当然、有利対面においては「役割遂行技」であるため、
これを持っていないと、有利と思われたはずの対面からひっくり返される、なんていうこともされかねません。


そもそもメイン技自体が威力が低くて弱いとか、
逆に役割破壊を持つことで、いきなり1匹倒せるぐらいの奇襲が実現できるというような場合は、やってみても良いでしょう。

例えばよくあるのがフシギバナで、
メイン技の葉っぱカッターは威力が低く、
確かにバンギラスやパルシェンの弱点を突けるのが有効に働くことは多いですが、
別にそこに強いという必要は無く、
逆に草ポケモンに強く出たいなら目覚めるパワー氷などに変更しても良く、実際使われてもいます。

等倍相手にも、葉っぱカッターのダメージ自体が重要になることはほとんど無く、
実際は宿木のタネ＋眠り粉によるストップ＆定数ダメージの強さが大部分を占めているので、
メイン技を属性一致の葉っぱカッターから他に変更したところで、影響は小さいというわけですね。

他には、​55カビゴンにノーマル技を持たせず、役割破壊技ばかりを持たせて、
オフ会で活躍させていたプレイヤー​が居ました。
これも、その1戦だけの奇襲が有効となる大会においては、
例えばムウマをシャドーボールで瞬殺することで、
相手としてはその後になって「カビゴンが実はメイン技を持っていなかった」ということに気付いても、
損失がデカすぎて、もう手遅れというわけです。

リンク先の記事にあるように、カビゴンが実際どういうポケモンに、どういうふうに受けられるか、
どういう動きをされるか、というシミュレーションを事前にしっかりしていたからこその賜物ですね。
メイン技が無いと倒せないような相手に対しても、
あらかじめ他の処理ルートが確立されていれば、やってみても面白いのではないかと思います。


P.S.気付いたら2代目魔人島アクセス数70万を超えておりました。
恐らく超えたのは11/1かな。ありがとうございます。
ほぼ1年で10万。何故か前よりもペース上がってる？？
楽天ブログの仕様で、直近のアクセス数は確認できるのですが、何故か毎日100以上のアクセスがされていました。
そんなに更新してないのに。
まあ、何はともあれ見ていただいているのはたいへん嬉しいことなので、ありがとうございます。
今後とも宜しくお願い致します！