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2023.09.18
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カテゴリ:ポケモン関連
ずっと前々から書こう書こうと思い続けてきて先延ばしにしてきたやつ。

構築を組む段階で、仮想敵を考えることはよくありますが
その際に「仮想選出」を考えることで、より具体的な流れをイメージしやすくなります。

が、これはぶっちゃけ知識の領域で、ある程度以上の実戦経験が無いと、
実際どういう選出を意識すれば良いのか、ってのは想像できないと思います。

また、現行世代では「基本選出」という概念があるそうで、
使う側の視点から見ても、構築の中で特に軸となる3枚の選出があらかじめ明確であったほうが、
選出時のプランを立てやすいということですね。

(※個人的には金銀対戦においてあまりこの考え方はオススメ出来ません。
初心者の方が、まず択を分かりやすくするために選出単位で考えるのは良いと思いますが、
散々長年研究された過去作環境であるため、特定の選出に偏りすぎると簡単に対策されてしまうからです。
そのため、より勝つためには、パーティ6匹全員の中から柔軟に選出出来るようにするのが大切だと考えます。)

そこで、僕がこれまでの17年間の金銀対戦の経験の中で見てきた、
「よくある鉄板選出」とその特徴みたいなものを纏めて行こうかと思います。

ただし、「これまでの17年間の金銀対戦の経験」のうち15年分ぐらいは完全に「一撃無し」のルールなので、
基本的に一撃無し前提の想定であることにご注意ください。
とは言え、ポケモン同士の相性補完というのは、基本的に一撃があろうが無かろうが関係無いので、
一撃ありでもある程度普遍的に言えることなんじゃないかとは思います。

で、最初はやっぱり55カビゴンを中心とした選出について挙げて行こうかと思います。


●55カビゴン+50スターミー+50エアームド

最強のビギナー殺し鉄壁選出。中途半端なポケモンは全部この3枚で止まる。
上振れを狙おうとしても、きっちりと安定した立ち回りでガン受けされ、
最終的に55カビゴンから圧殺されてしまうこと必至。
55カビゴン軸への突破法を考える際、まず真っ先に意識したい仮想選出です。

カビゴンが弱点とする格闘や高火力の地面系に対して、スターミーとエアームドが2枚がかりで見れているのがポイント。
下手なコンボも、エアームドの吹き飛ばしで完封されるし、
カビゴンが眠る+寝言型であった場合、状態異常の搦手も通用しません。
大爆発による速攻を仕掛けようとしても、エアームドに阻まれます。スターミーがリフレクターを持っていることも。

タイマンで工夫して55カビゴンに勝てるポケモンというのは決して少なくはないですが、
そのようなポケモンは概して、その隣に居る電磁波スターミーに弱く、
麻痺を入れられてしまったら結局カビゴンに勝てなくなる場合がほとんど。

亜種としては、スターミーの枠を、代わりに格闘受けサポートが出来るフシギバナ、
逆に地面やバンギラス受けを重視したスイクン。
エアームドの枠を、対ねむねごカビゴンに特化したムウマ、電気に厚くしたハガネールなど。

<ログの例>
vs55バンギラス+50ナッシー+50ガラガラ
vs55バンギラス+50フシギバナ+50ハガネール
vs55ガラガラ+50エアームド+50フーディン
スターミーが刺さるパターン。
50電磁波スターミーを止められるポケモンというのは、実は全ポケモンでもかなり限られています。
その中でも有力なのが、50カビゴン。
「なんだ、普通に50カビゴンで対策出来るんじゃないか。なら大丈夫だ」
と思われるかも知れませんが、逆に言うと、50カビゴンを選出しなかった場合、
それだけで50スターミー1枚に崩壊させられてしまう危険性があるということです。
55カビゴン+50スターミーを相手にした時、スターミーをナメてかからず、しっかり50カビゴンを用意しておくと良いでしょう。

vs55ファイヤー+50フシギバナ+50カビゴン
vs54ドンファン+51ライコウ+50ヘラクロス
vs55ドククラゲ+50カビゴン+50ムウマ
3枚でマンツーマンのガン受けをしきって勝つパターン。
それぞれ耐久や耐性を生かしたかなり高い受け性能を持っているため、
選出によってはこの3枚でひたすら受けループするだけで安定勝ち出来てしまいます。
ただの受けループでなく、エアームドのどくどくや、スターミーの電磁波と言った紛れ要素もあるので、
場合によってはそこから速度勝負に持ち込むことも。
草ポケモンの眠り粉に対しては、臨機応変に受けるポケモンを選択することが出来ます。
フシギバナ受けカビゴンが安定するのなら、カビゴンがぐうぐうしていれば良いし、
ナッシー受けエアームドが安定するのなら、エアームドがぐうぐうしていれば良い。
むしろ、1匹しっかりと眠り粉を受けておくことで、他が自由に動けるようになり、決定力を出せるようになったりします。
この要塞を崩すためのシミュレーションは、構築段階で必須と言えるでしょう。

vs55カビゴン+50エアームド+50スイクン(一撃あり)
vs55スターミー+50ムウマ+50カビゴン(一撃あり)
一撃ありでもやはり鉄板の選出です。
つい先日行われたオフ会においても、55カビゴン軸で好成績を収めたプレイヤー曰く、
予選ブロックではこの選出がかなり安定したようです。
一撃あり環境において、低速度・高耐久の組み合わせは、相手の一撃技に弱そうに見えるかも知れませんが、
地割れに対してはエアームドで無効化出来ており、
逆にこちらのカビゴンが地割れを持っているため、むしろサイクルから一撃の試行回数を稼ぐことが出来ます。
スターミーの電磁波サポートも健在で、カビゴンが上から地割れを振れるようになったら、これほど恐ろしいことは無いでしょう。

<対策例>
電気。とにかく電気。ひたすら電気です。電気には弱いです。
どんな電気でも良いです。スターミーとエアームドが激弱なので、起点にして昆布しちゃえばカビゴンを簡単に崩せるし、
カビゴンが素眠りだったらいばみがサンダーでもそれなりに突破しやすいんじゃないかと。
また、エレブーやメロみがサンダースみたいに、カビゴンに対する明確な突破手段を持った電気ポケモンにも激弱です。

ただし、スターミーが高速スピンを持っている可能性が一応あります。
この場合、サンダーやライコウの、昆布に依存した崩し方は難しくなります。

電気ポケモンのみならず、電気技自体が刺さるので、
「カビゴンに元々強いポケモンに電気技を持たせる」、例えば電磁砲ムウマなんかはそれだけで対処に困ります。
10万ボルトゲンガーなんかもありですね。カビゴンに受けられるかも知れませんが、
そのカビゴンを道連れなり大爆発なりして、残ったスターミー+エアームドには、もう1枚サンダーとかが居れば盤石。

他には眠る+寝言+火炎放射ガラガラでエアームドを起点にするとか、
スターミーで受からない噛み砕くバンギラスとか。
ただしバンギラスが食べ残しの場合、スターミーの前に1ターンでも居座ってしまうと、1発で麻痺してしまいます。
そこからカビゴンの鈍いとか地震とかで圧殺されてしまうと、思う壺です。
あくまで他を起点にして、スターミーには当て逃げするのが良いでしょう。

一撃ありにおいては、地割れには強いですが、角ドリルには弱いです。
特に、エアームドを起点に出来るケンタロスや水ポケモン等には、角ドリルの試行回数を稼がれてしまいます。


●55カビゴン+50エアームド+50ムウマ

相手のノーマルが濃い場合の鉄板受け選出。対ミルタンク、ガルーラ、ケンタロス等。
エアームド+ゴーストを両方倒せるノーマルというのはそうそう居ません。
相手のサブ技を見て、エアームドかムウマどちらで止まるかを判断して、
役割が浮いた方は、他の50のポケモンを相手することになります。

例えば相手が地震ミルタンクだったら、そっちはエアームドで相手して、
ムウマは他に50カビゴンとか50パルシェンに対して役割を発揮すればOK。
逆に電磁砲ミルタンクだったら、ムウマでミルタンクを受けて、
エアームドを相手の50カビゴンとか50ガラガラに当てたり。

エアームド+ムウマを、地震+電磁砲or大文字などで両方倒せるセミフル型なんかも居ますが、
そういったポケモンは概して、肝心のカビゴンに対してあまり強くなかったりします。

特殊ポケモンはよっぽど高火力でない限り、55食べ残しカビゴン1枚でも十分。
カビゴンがどっしり構えているからこそ、他で対ノーマルに全振りした選出が出来ます。

一撃ありでは、エアームド+ムウマの2枚ですべての一撃技の一貫を切ることが出来るので、
むしろこちらのルールでの方が真価を発揮するのかも知れません。

<ログの例>
vs55ミルタンク+50ナッシー+50ハガネール
ミルタンクがムウマで止まり、他はエアームドで相手出来る。
むしろカビゴンの役割が浮いてるので、そこを対ナッシー、ハガネールで臨機応変に対応しています。
カビゴンが腐ることはまず無くて、別に「ハガネール受け」とかもやろうと思えば出来るので。

<対策例>
スターミーと同じく電気には滅法弱いです。
同じように昆布とか、カビゴンを突破出来る電気ポケモンとかで良いでしょう。
また、スターミーが居ないことで、水や炎に対する耐性も無いので、
それらもカビゴンに対する打点さえあれば刺しやすいです。
格闘技を持った両刀型のバクフーン、オーダイル、ゴルダックのようなポケモンは比較的刺しやすそう。
バンギラスも動きやすいでしょうね。ムウマに道連れだけはされないように気を付けましょう。


●55カビゴン+50スターミー+50ガラガラ

麻痺ゲーの超テンプレ中のテンプレ。教科書の2ページ目にあるぐらいのレベルの基本選出。
スターミーが電磁波を撒いて、カビゴンとガラガラどちらからでも決定力を出して来ます。
この2枚を両方止められるポケモンというのはそうそう居ない。
エアームドで何とかなりそうですが、どちらかが大文字なり電磁砲なりを打って来ることも少なくないです。

55カビゴン軸の中ではかなり攻撃的な編成で、こんなことも出来るのがカビゴン+スターミーの強い所。
これを対策するには、「どう突破するか」でなく「どう受けるか」も考えなければなりません。
麻痺+高火力物理決定力という構造自体がかなり普遍的で、一撃有無問わず対策必須。
決定力の速度が速いため、一撃ありにおいても一撃を使わずして決定力を出せる戦術だったりします。

また、カスタマイズ性も高く、スターミーの枠はポリゴン2やサンダー等が電磁波を撒いて来ることもあるし、
レベル編成もLv.51〜53で使われたり、ガラガラエースで使われたりすることも。
あまり「カビゴン軸」という感じではなく、「麻痺撒きの基本セット」として捉えておくと良いでしょう。
逆に、ここをきちんと対策しておけば、対55ガラガラ軸なんかにも同時に対応出来る場合があります。

<ログの例>
vs55ガルーラ+50カビゴン+50ムウマ(一撃あり)
エースが食べ残しの場合、スターミーの電磁波はそれだけで脅威になります。
これを食らってしまうと、たちまちカビゴンでもガラガラでも倒せるポケモンになってしまう。
一撃ありにおいても、ガラガラの速度をもってすれば関係無いし、カビゴンも上から地割れを打てたりします。

vs55バクフーン+50ナッシー+50カビゴン
サイクルでなく対面的な使い方をする例。
55炎エース軸に対して、この選出が刺さります。
ポイントは、相手の50カビゴンに対して、こちらの55カビゴンを堂々と差し出して良いというところです。
自爆で1-1交換すると、炎エース側は、スターミー受けが居なくなります。
ナッシーなりフシギバナなりの草ポケモンが電磁波を食らってしまったら最後。
エースの炎ポケモンごと、ガラガラで2タテしてフィニッシュ、というのが55カビゴン側のテンプレムーヴです。
炎エース側は、これを防ぐには、例えば55カビゴンをナッシーで頑張って相手して、
スターミーに対してカビゴンを残しておく等でしょうか。
そもそも選出3枚全員が炎ポケモンに対して戦えるので、炎エース自体が腐ってしまっています。
ここは大人しく別のエースから違うコースで行く線を考えた方が良いのかも知れません。

<対策例>
受けるのが極めて難しいですが、逆にこの3枚も受け性能はそんなには高くないです。
例えば草ポケモンでは比較的荒らしやすく、特に眠り粉の対処には困る場合が多いです。
草技自体、カビゴンでしか受からないので、ナッシーだったらそこに大爆発を当てるとか。

あとは、カビゴンの鈍いに弱いことが多いです。
特に55ねむねごカビゴンなら、麻痺も受けながら戦うことが出来ます。
50食べ残しカビゴンでも、スターミーを起点にして鈍いを積めば、それだけでかなり負荷をかけられます。
鈍いを積んだカビゴンに、カビゴンやガラガラを後出しするのはなかなか危険ですからね。

サンダー昆布も場合によっては悪くないです。
ガラガラが低レベルの場合、55サンダーの目覚めるパワー氷で確定2発なので、普通に対面から勝てます。
したがって、ガラガラを起点にして昆布を展開出来ることがあります。
ガラガラが居る時点で、撒き菱役のパルシェンも自然に選出しやすい。
ガラガラが高レベルであったとしても、撒き菱を1回でも踏めばめざ氷2発です。
スターミーのレベルには注意する必要があります。Lv.51以上だとサンダーは先制されて、麻痺を入れられてしまいます。
Lv.50でも同速なので、カビゴン側は厳しいと判断したら同速に賭けて突っ込んで来るかも知れません。
サンダーが奇跡の実を持っていれば、より安全でしょう。


​●55カビゴン+50ブラッキー+50ガラガラ

いわゆる「キチカビ」シリーズのテンプレ選出のひとつ。
この場合のカビゴンは基本的に眠る+寝言型で、ブラッキーが追い打ちでゴーストを対策するギミックです。
ゴーストに無抵抗なエース+追い打ちサポートというのは、石器時代からあった基礎的なコンボですが、
そこにガラガラを絡めているのがポイント。
ブラッキーの追い打ちは火力が低く、肝心のゴーストを対処しきれない可能性があります。
例えば守る+眠るで粘って来るタイプのムウマなんかがありますが、これは追い打ちだけでは倒し切れず、
結果滅びの最後のターンにムウマが逃げることが成功出来てしまい、ブラッキーは一方的に倒されてしまいます。
これでは、ブラッキーは全くムウマを対策出来ているとは言えません。
しかし、そのようなムウマは逆に、ガラガラには非常に弱いというわけです。ゲンガーでも同じ。
ここを起点にして、ガラガラから崩す、という筋が狙えるようになっています。

なお、これは一撃無しルール専用の組み合わせと言ってしまって良いでしょう。
流石にねむねごカビゴン+甘えるブラッキーでは、一撃に対しては弱すぎます。
砂かけブラッキーとかなら、また違って来るかも知れませんが・・・

<対策例>
この選出のポイントは、あくまで「カビゴン受け」に対して厚い選出であって、
カビゴンに直接的に殴り勝てる相手への対策はかなり薄いです。
肝心の格闘受けは居ないし、高レベルのガラガラも受からない。
カイリキー、ヘラクロス、ガラガラのようなポケモンであればシンプルに刺しやすいです。
ブラッキーがぬるいので、そこを身代わりで起点に出来るようなポケモンでも刺しやすいかも知れません。

受けに回る場合は、恐らくカビゴンをゴーストで対策しようとしている時点で、この選出の思う壺な気がします。
他の鋼や岩と言った耐性に対しては、決して強いわけではないので、そのあたりでカビゴンを対策するのが良いでしょう。
ただし、ガラガラが大文字を持っていたりするため、鋼ポケモンはそこから起点にされてしまうのに注意。
ガラガラには別途パルシェンやナッシーのような受けを用意し、
カビゴン+ブラッキーに対してハガネールでどっしり構えるような動きが良いかも知れません。
冷凍ビームバンギラスなんかも戦いやすいでしょう。
ただし、ブラッキーに甘えられて、カビゴンに鈍いを積まれまくると止まらなくなります。
適度にサイクルを入れつつ錯乱させる必要はありそうです。


●55カビゴン+50パルシェン+50サンダー

最後に、2000年代後期のパーティの鉄板選出のひとつ。
カビゴンは基本的にサブ技の地震持ちで、食べ残しもしくは薄荷の実で素眠り型となります。
この型はエアームドに受けられますが、そこを起点にしてサンダーで昆布を狙うというギミックです。
サンダーのレベルは50ですが、低レベルからでも、エアームド等の起点が居れば十分昆布で決定力を発揮出来ます。
地震カビゴンとサンダーを両面から対策しようとすると、かなり難しいです。

これも一撃無しルールでの産物ですが、一撃ありでの強さは未知数。
サンダーが地割れを回避出来るのが地味に偉い気はしますが・・・

<対策例>
パルシェン+サンダーが共に電気には弱いので、これもやっぱり電気ポケモンで比較的崩しやすいです。
昆布でも良いし、エレブーみたいなのでも。
ただ、50サンダーが電磁波を撒いて来るタイプもあるので、そこに阻害されないよう注意。
スターミーと違って、電気技でサクッと倒せるわけではないので、確実に1回は動かれます。

あとはシンプルにバンギラスの岩雪崩が一貫します。
ただし、カビゴンが鈍い+地震型なので、爆裂パンチを当てないとタイマンで負けてしまいます。

カビゴンが素眠りなので、ナッシー等の眠り粉も割と通しやすいです。
サンダーが低レベルなので、Lv.55の炎エースで上が取れて、ここから崩すのも比較的狙いやすいかも。

シンプルに55ねむねごカビゴンでミラーマッチしに行くのも手。
相手のカビゴンが素眠りである以上、ミラーでは有利が取れるし、控えにカビゴン受けも居ないので。
なにぶん一昔前の選出なので、比較的新しい戦術には対応出来ない部分が多いです。





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最終更新日  2023.09.20 03:51:28
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