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カテゴリ:ポケモン関連
2024年1月20日、金銀対戦界に激震が走った。
Lv.50 エアームド 睨み付ける/いびき/鈍い/眠る@不思議な木の実 の爆誕である。 それは、25年近くに及ぶ金銀の歴史において革命とも呼べる瞬間だった。 (※だいぶ盛りました。) 「50エアームドで55カビゴンを受ける」という試みは、 ジム城で一撃無し2000ルールが始まって以来、古くから行われてきた。 この55カビゴンというのは当然、大文字や腹太鼓などの明確なエアームドへの崩し技を持っていない、 主に以下の2通りの型のことを指す。 「捨て身タックル/地震/鈍い/眠る@食べ残し」 「捨て身タックル/鈍い/眠る/寝言@食べ残し」 エアームドに対するカビゴンの最大打点が捨て身タックルであり、 鈍いを積むことで火力を伸ばせるというのが条件である。 基本的に50エアームドは、この捨て身タックルを単発では4耐えすることが出来る。 そのため、1回急所を引かれても受け切ることが出来る。 カビゴンはこれに対し、鈍いを積むことで対抗するが、エアームド側も鈍いを合わせれば良い。 エアームドが眠るで回復した瞬間にカビゴンが鈍いを積み始めると、 捨て身タックルのダメージが大きくなるが、それでも急所無しではほぼエアームドを突破出来ない。 (※これに関してはあやみがなどほろべばいいのこちらの記事に記してあるので参照されたい。) したがってエアームドは、カビゴンを受ける際、最低限「鈍い+眠る」があれば受け切ることが出来ると言える。 ここに、対格闘やナッシー等への役割遂行技にもなるメイン技のドリル嘴と、 黒い眼差しや積み技+バトンタッチ系のコンボへの対策になる吹き飛ばしを持たせた、 「ドリル嘴/鈍い/吹き飛ばし/眠る@薄荷の実or奇跡の実」 という型が、55カビゴン受けとして古来から長らく使われていた。 実際に、このエアームドによって55カビゴンがガン止まりしてしまい、 最終的にPPが切れたり、その前にプレイヤーが降参するなどして、エアームド側が勝っているシーンを、 2000年代には何度も見たことがあるし、自分も経験したことがある。 また、そのような結末になることを、プレイヤー同士も承知しているため、 カビゴンはエアームドとまともにやり合ったら相手の思う壺なので、 早々にエアームドからは逃げてゆく、というのが通例であった。 しかし、このエアームドには大きな弱点がある。 それは、特殊ポケモン等の起点にされまくるという点である。 エアームドと言えば、以下のような型も代表的(むしろ現在ではこちらの方がメジャー)。 「ドリル嘴/どくどく/吹き飛ばし/眠る@薄荷の実」 これは上記の型に比べて、どくどくを打てるため、少しだけ起点回避性能がある。 少なくとも回復を食べ残しに依存したサンダーやバンギラスなんかは、悠々とエアームドに後出しは出来ないようになっている。 しかし、鈍いでガン受けする型だと、ただドリル嘴を打つしか出来ないため、 サンダーやライコウはおろか、炎ポケモンやバンギラス等、 「場に出されて起点を作られたらヤバいようなポケモン」にすら起点にされてしまう危険性がある。 2000年代の低速な対戦環境ならばまだしも、現代ではこれは致命的な欠点と言わざるを得ない。 そこで、これら2つの型の良いとこ取りをしたような型が出て来る。 「ドリル嘴/どくどく/鈍い/眠る@薄荷の実」 吹き飛ばしが抜けてしまったものの、これは元々カビゴンを受けるために必ずしも必要な技ではなく、 「コンボ対策」という役割をひとつ失ってしまうというだけで、それは他のポケモンに担当させれば良い。 一見、鈍い+眠るでカビゴンをガン受けしつつ、 どくどくも持っているので、特殊ポケモンからの起点回避性能もある、優秀な型であるように見受けられる。 しかし、これには大きな落とし穴がある。 それは、「肝心の55カビゴンにPPで勝てない」という点である。 PPで勝てなければ、相手の捨て身タックルのPPが残った状態でエアームドが悪足掻き状態となってしまい、 最後眠るで回復出来ないうちに捨て身タックルで倒され、エアームドは負けてしまう。 つまり、長いターン数かけてPP戦を行った末、最終的にはカビゴンが勝ってしまうため、 これではエアームドはカビゴンを受かっているとはとても言えない。 このどくどく+鈍い型は、例えば 「Lv.50 カビゴン のしかかり/地震/眠る/自爆@薄荷の実」 「Lv.50 カビゴン のしかかり/地震/鈍い/自爆@食べ残し」 「Lv.55 ミルタンク 恩返し/地震/鈍い/ミルク飲み@ピンクのリボン」 これらのような相手に対しては、受け切った上で勝つことが出来るので、決して無駄な型ではないのだが、 やはり肝心の55カビゴンに勝てないのはいただけない。 ところで、カビゴンに対して受け切って、PPで勝とうとすると、 防御力を上げる技は必ずしも鈍いである必要は無い。 むしろ、鈍いのPPは最大16回と少ないため、PP戦にはあまり強くない。 また、受ける側はカビゴンを「倒せる」というわけではないので、鈍いの攻撃力アップに関しては意味が無い。 そこで、防御力のみを上げる、丸くなるや、硬くなると言った技を使えるポケモンは、 そちらを採用されることがある。 代表的なのが、下記のようなフォレトス。 「Lv.50 フォレトス どくどく/丸くなる/撒き菱/眠る@光の粉など」 フォレトスもエアームドと同じく、鈍いを積んでもカビゴンを「倒せる」わけではないため、 防御力を上げ、眠るで受け続けることで、PP戦でカビゴンに勝つという流れになる。 この際に、攻撃力は全く必要無いため、防御力のみを上げる丸くなるで事足りており、 しかも丸くなるはPPが最大64回もあるため、PP戦で余裕でカビゴンに勝つことが出来る。 カビゴンのPPが切れたら、あとはどくどくを1発入れてしまえばそれで勝ちというわけだ。 このようにPPが多い防御技を持っていれば、わざわざ鈍いを使わずとも、そちらを使えば良い。 しかし、残念ながらエアームドは、これらのような技を一切覚えず、 自らの防御力を上げる方法は、鈍いの他には鋼の翼の1割の追加効果ぐらいしか無い。 したがって、いくら攻撃力アップが必要無くても、 カビゴンを最後まで受け切ろうとすると、結局「鈍い+眠る」この2つの技は不可欠となってしまう。 では、どくどくのように他に対する汎用性を持ちつつ、 カビゴンに対してちゃんとPPでも勝てるような技構成は出来ないだろうか。 ここで、下記のようなエアームドが提唱された。 「つつく/どくどく/鈍い/眠る@薄荷の実など」 いわゆる「つつくエアームド」の誕生である。 どくどく+鈍いでPPが足りないならば、メイン技のPPを増やしてしまおうという作戦だ。 つつくはPPが最大56回もあるため、これで安心してカビゴンにPP戦で勝つことが出来る。 そして同時に、どくどくで特殊ポケモンへの起点回避も出来る。 欠点としては、メイン技の火力が無さ過ぎるため、 カイリキーやガラガラ、ナッシーと言ったポケモンに対して、 「ドリル嘴の圧力も含めて流す」という対策が使えなくなるという点がある。 とは言え、それはそれ。今回はあくまで「55カビゴン受け」としての性能を見ているので、 そこは諦めて、対55カビゴンに特化したポケモンという見方は出来る。 さて、ここまでの話は、あくまでカビゴンの捨て身タックルが急所に当たらなかったらの話である。 エアームドは、カビゴンに適切な手順(上記のあやほろ記事を参照)を踏まれると、 通常の捨て身タックルで突破されることこそほぼ無いが、 これが1回でも急所に当たってしまうと、受け切れずダウンしてしまう。 例えばどくどくでカビゴンを眠りに追い込んだ上で、 エアームドの後ろにカビゴンに対して決定力を出せるエースが居たりすれば良いかも知れないが、 カビゴンへの勝ち筋が「ガン受けからのPP戦」しか無いとなると、 この捨て身タックルをPP最大24回分打たれ、急所を何度も狙われ続けてしまい、防戦一方となる。 確率に対する認識が甘かった大昔では、それはただの運負けで片付けられてしまったりすることもあったが、 今時そんな甘えは通用しない。 実際カビゴン側の勝率がどこまでになるかの詳細な計算までは難しいが、 少なくとも捨て身タックルを11発打たせるだけで、1回でも急所に当たる確率が5割を超えることぐらいは容易に計算が可能である。 したがって、エアームド側はただひたすら受け続けているだけだと、 どこかで急所をもらって倒されてしまう確率の方が高いと考えてしまって良いだろう。 これは、つつく型だけでなく、一番初めに紹介した、鈍い+吹き飛ばし型でも全く同じことが言えて、 古来から問題視されて来たことのひとつでもある。 防戦一方だとマズいからということで、 カビゴンに対してちゃんと突破力も備えたエアームドが考案されたこともある。 「ドリル嘴/睨み付ける/鈍い/眠る@薄荷の実など」 やはり鈍い+眠るで受けつつ、眠らなくても余裕がある場面で睨み付けるを打つことで、 カビゴンの防御力を少しずつ下げることができ、最終的にドリル嘴で突破を狙えるというもの。 下げた防御力は、カビゴンの鈍いによって再度上げられてしまうが、 睨み付けるのPPは最大48回もあるため、最終的にカビゴンの鈍いを切らした上で防御力を一方的に下げることが出来る。 これならば威圧感もあり、防戦一方にはならなさそうに見えるが、実は根本的な解決にはなっていない。 この睨み付けるが機能するのは、あくまでカビゴンとエアームドがお互い場に居座り続けた時の話である。 そもそも、お互いが居座り続けるのならば、エアームドは初めから鈍いをどんどん積んでしまえば、 カビゴンの捨て身タックルが急所に当たっても受け切れる。 捨て身タックルの急所チャンスがあるのは、あくまでカビゴン側がサイクルを仕掛け、 エアームドが眠っていて動けない隙に鈍いの回数差を付ける、というテクニックが根本にある。 したがって、エアームドがこの問題を解決するには、サイクルを回される前提で考えないといけないのだ。 そうすると、睨み付けるは役に立たず、やはりサイクルから寝込みを襲われてしまうことになる。 この問題は、鈍い+眠る以外が基本的にどのような技であろうと、 エアームドが素眠りである限り、常に避けることが出来ない問題であることがお分かり頂けるだろうか。 エアームドチェンジ カビゴン鈍い エアームドぐうぐう カビゴン捨て身タックル(急所チャンス) エアームドぐうぐう カビゴン捨て身タックル(急所チャンス) エアームド鈍い カビゴン捨て身タックル(急所チャンス) エアームド眠る カビゴン特殊にチェンジ このループは避けられないのだ。 たとえ他に影分身なんかを持っていたとしても、サイクルの中でそれを積む隙が一切無いのである。 エアームドに食べ残しを持たせることで耐久力を上げることが出来るが、 流石にそれはコストをかけすぎなので、普通は考えたくない選択肢だろう。 あとは光の粉で少しでも誤魔化す手もあるが、それでもカビゴンに5割を取られないかと言うと甚だ怪しい。 エアームドに他に残された手立てとしては、もう「眠っている間に動く」ぐらいしか無いだろう。 すると、当然まずは寝言が検討されることになる。 鈍い+眠る+寝言。とてもPPが少ない。残りの1枠で何とかしなければならない。 そこで、下記のような型も提案された。 「つつく/鈍い/眠る/寝言@なにか」 確かに、つつくのPPがあれば、これだけで足りそうである。 そして、眠っている間も、寝言で鈍いや眠るを引くことで、カビゴンからの急所突破率を軽減させることが出来る。 これこそが、対55カビゴンに特化した最強の受けか・・・!?と思われた。 しかし、55カビゴンの壁はまだ厚かった。 PPではエアームドが勝つ。カビゴンが先に悪足掻きモードに入る。 さて、エアームドはそこからカビゴンを倒せるのだろうか。 鈍いを積み合っているのはお互い同じ。 その状態で、食べ残しを持っているカビゴン相手に、つつくしか打てないのである。 食べ残し回復量18に対して、1ターンに中央値で23ダメージしか与えられない。 カビゴン悪足掻きの反動ダメージ(中央値8)を考慮しても、1ターンに13ダメージずつしか削れない計算となる。 これをコンスタントに連打出来れば、時間はかかりながらも何とか倒せるかも知れないが、 最大の問題は、この間にエアームドはカビゴンの悪足掻きを受け続けないといけないという点である。 エアームドは、カビゴンの悪足掻き(※ジム城仕様により1.5倍補正)大体6発で倒れてしまう。 ということは、眠るで回復してから悪足掻きを3発受けたあと、 起きてからつつくを2発打ったら、また眠るで回復しなければならないということになる。 その間、つつくでダメージを与えることは出来ないため、 せっかく与えたダメージを、食べ残しでどんどん回復されて行ってしまう。 結果として、エアームドは永久に食べ残しカビゴンを突破することは出来ないと見て間違い無いだろう。 そのうち今度はエアームド側のPPが切れ、最終的には悪足掻きの打ち合いとなる。 こうなると、食べ残しを持っているカビゴンが勝つのは火を見るより明らか。 そう、この型は、PPでこそ勝つことは出来るが、 その後の悪足掻き合戦まで想定すると、正確にカビゴンに「勝つ」ことは出来ないのだった。 では、つつくの代わりにカビゴンを倒し切れる決定力のある技は無いだろうか。 「どくどく/鈍い/眠る/寝言@なにか」 ダメだ。今度はPPが足りない。カビゴンのPPが切れるより先に、どくどくのPPが切れてしまう。 「睨み付ける/鈍い/眠る/寝言@なにか」 これはどうか。睨み付けるならPP最大48回あるので足りる。 一見決定力が無さそうに見えるが、金銀名物(迷物!?)「闇型」のことを思い出して欲しい。 鈍いと影分身を積み切って、PPをわざを切らしてから、悪足掻きで全抜きを狙う戦術のことである。 カビゴンのPPが切れたら、睨み付けるで防御を下げ切った状態で、 エアームド側もPPを切らし、悪足掻きに突入することで、悪足掻き合戦で勝てるという目論見である。 自分で提案しておきながら、流石にこれは言ってることが無茶苦茶だな・・・と思いかけたところで、 管理人の脳に閃光が走った。 「これやるんだったら、寝言の枠、いびきで良くね?」 いびきは「寝ながら動ける」「ダメージソースになる」という条件をクリアしている。 属性不一致の威力40と、火力はかなり低いが、 それでも睨み付けるをかけまくれば、4発や5発ぐらいでカビゴンを倒せる程度の火力は出せるようになる。 したがって、「睨み付けるの多いPPでカビゴンのPPを切らし、 カビゴンが悪足掻きモードに入ったら、睨み付ける+いびきのコンボでカビゴンを倒す」という流れが期待出来る。 エアームドは悪足掻きで毎ターンダメージを食らうため、確実に眠ることが出来るため、 「いびきで殴りたいのに眠ることが出来ない」というような事態は発生し得ない。 それだけではない。いびきがただの「眠っている間に殴れる」というだけの技だと、 何の防御性能にもならず、結局カビゴンからの捨て身タックル急所チャンスを稼がられてしまうという、 根本的な問題を解決出来ていない。 しかしながら、いびきにはこの問題を解決するにはあまりにも優秀すぎる効果が備わっている。 それが、3割の確率の怯みの追加効果である。 寝言と違って、眠っている間に確定でこの技を打つことができ、 その結果3割の確率でカビゴンの行動を完全に止められるというのは、 まさに眠っている間の捨て身タックル急所チャンスを阻害するにはうってつけの性能なのではないだろうか!? PPも最大24回打てる。眠るでぐうぐうしているターンは16×2=32ターンなので、 常にいびきを打ち続けることは出来ないが、十分な数字である。 1ターン目のいびきでカビゴンを怯ませることが出来たら、次のターンはぐうぐうしていれば大丈夫だろう。 更に、金銀のいびきは、何故か王者の印が適用される。 30%の怯みに、更に11.7%が上乗せされるので、トータル約38.2%の確率で怯ませられるようになる。 これを眠っている間に2回打てば、少なくとも1回は怯ませられる確率が5割を超えるほどである。 かくして、「いびきエアームド」が爆誕してしまった。 「睨み付ける/いびき/鈍い/眠る@王者の印」 ・基本はサイクルで鈍い+眠るを使ってカビゴンを受け続ける ・眠りに入ったら、いびきを使って極力カビゴンの急所チャンスを阻害する ・余裕のあるターンでは睨み付けるでPPを稼ぐ ・カビゴンのPPが切れたら、睨み付けるで防御を下げ、いびきで殴る このような流れで、カビゴンからの急所チャンスをそれなりの精度でカバーしつつ、 PP戦に勝ち、更にはそのまま倒し切ることまで出来るという、 今までの約25年間の歴史の中で、ありそうで無かった型を実現することが出来た・・・ ・・・否!!!安心するのはまだ早い。 この型は、地震カビゴンに対してはこのような動きで有利を取ることが出来るだろう。 しかし、寝言カビゴンに対しては、大きな落とし穴がある。 それが、金銀の歴史上古くから伝わるいにしえの戦術、「鈍い削り」である。 エアームドはカビゴンの鈍いに対し、同じ鈍いで対策することになるが、 カビゴンが寝言を持っている場合、カビゴンは寝言でも鈍いを引くことが出来る。 そうすると、トータルで鈍いを打てる回数はカビゴンの方が上回るのである。 その結果、エアームドは最終的に鈍いのPPが足りなくなり、 カビゴンだけが鈍いを積めてしまい、結果的に急所でも何でもなく、普通に捨て身タックルが受からなくなってしまう、 というギミックである。 いびきの怯みによって急所チャンスに対するケアがある程度出来ている以上、 今度はエアームド側の最も太い負け筋がこの「鈍い削り」だと考えて良いだろう。 これを解決するには・・・?鈍いのPPを増やすしか無い。 エアームド側も寝言だったらそれが可能になるが、寝言は持っていないので、鈍いは16回から増やせないのではないか。 いや、出来る。アイテム「不思議な木の実」だ。 これによって、鈍いのPPを5回増やすことが出来る。 カビゴンの寝言のPPは16回。そのうち1/3ずつの確率で他の技が発動するため、 寝言で鈍いを引かれる回数の期待値は、16×(1/3)≒およそ5.3回程度。 つまり、不思議な木の実の5回分で、ギリギリ足りるか足りないかぐらいの瀬戸際である。 が、実際は、カビゴンの寝言16回分がすべて機能するとは限らない。 エアームドからのダメージソースが乏しく、余裕がある場面は睨み付けるをひたすら打たれるだけなので、 サイクルの上で役割対象がカビゴンにダメージを与えない限り、 カビゴンのHPが減らず、カビゴンは眠ることが出来ないというシーンも多くある。 結果として、鈍いや捨て身タックルのPPが先に減り、 寝言は16回のうち何発かは、無駄に打たざるを得なくなるはずである。 そうなると、カビゴンが寝言で鈍いを6回以上引いて来る可能性は、そうそう無いと考えてしまって良いのではないだろうか。 持ち物を不思議な木の実にすることによって、王者の印を失うことにはなるが、 怯みの確率は元の30%でも十分なぐらいだろう。 かくして、下記の最終型が出来上がった。 「Lv.50 エアームド 睨み付ける/いびき/鈍い/眠る@不思議な木の実」 一見、とんでもないふざけた型である。 睨み付ける・いびき・不思議な木の実と、わけの分からない技・道具を、3つも同時に持っている。 実際、汎用性はまるで無く、ガラガラもカイリキーもナッシーもどうしようも無いし、 どくどくどころかドリル嘴すら無いので結局特殊ポケモンにはド起点にされるし、 吹き飛ばしも無いのでムウマには滅ぼされ、ハッサムなどにも積みの起点にされてしまう。 しかしながら、一撃無し2000ルールにおいて猛威を振るう、55カビゴンに対して、 たとえそこに対する一点特化だとしても、ここまで封じられる性能を持ったポケモン・型というのは、 今までの歴史上、存在しなかったのではないだろうか。 寝言カビゴンに対しては、そもそもエアームドである必要すら無く、 同様に防御アップ技+眠るを持たせたフォレトスやサイドン等でも受かるのだが、 近年あまり見ないとは言え、地震カビゴンに対してもここまでの受け性能を発揮出来るのは、 全ポケモンでエアームドが唯一の存在である。 (もちろん、一撃ありの地割れカビゴンに対しても、全く同じ性能を発揮することが出来る。) また、寝言カビゴンに対しても、厳密にはフォレトスやサイドンでも安定はせず、 具体的には相手に撒き菱を撒かれてしまうと、 交代読み交代から撒き菱ダメージだけが蓄積され、カビゴンに突破されてしまう危険性は全然ある。 エアームドは、撒き菱を喰らわないという点においても、高い受け性能を持っていると言えるのだ。 ピンポイントな上にPP戦前提で、 オフ会はおろか、ジム城ですらなかなか使うのは憚られそうな代物ではあるが、 その一点における性能だけは高く評価しても良いのではないだろうか、と思う次第である。 <Special Thanks> ・わんおーさん つつくエアームド・寝言エアームドの考案者。 結局つつく型そのものは微妙となってしまったが、このきっかけが無ければ今回の考察に至ることは無かった。 また、寝言の案を聞かなければ、管理人がいびきを考えることも無かったかも知れない。 ・しのぶさん 寝言型でPP戦で勝てる型を模索している際に、睨み付けるという技の存在を思い出させてくれた。 また、いびきエアームドで実際にどんな感じになるかの実験に協力してくれた。 これによって、寝言カビゴンに「鈍い削り」をされると危ないということも気付くことが出来た。 ・たこさん 管理人が実際につつくエアームドを使った際、55寝言カビゴンで対戦してくれた相手。 防戦一方になると急所チャンスを何度も稼がれて不利ということを改めて実戦で思い知らせてくれた。 ジム城ユーザーの叡智の集合に多大なる感謝を込めて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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