心の宝さがし 9 「継承」
サマーキャンプが今年も守られて無事終了した。18回目を数える。教会学校も「ノアクラブ」もまだ無い頃から夏のキャンプだけは行ってきた。最初のキャンプは、楽しさとそこでの子どもの成長を知る親御さんからの要請だった。 「あなたのためよ」という教育がまっしぐらの世の中で、まるで逆のことを伝える教会。「他人のため」にどれだけ出来るか、それがキャンプでは求められる。自己中心が当たり前の心を持つ子にとってこれは戦いだ。楽しい三日間の中で遊びを通して子どもは考える。 「自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。」イエス様の教えられた大切な戒めが、成長していく子どもにとってなくてはならないものであると信じたい。何年も前、子どもの一人が奉仕をして下さる大人を見て「どうやって私たちはあの人達にお礼をしたらいいの」と言った。20歳を過ぎて彼女は毎年スイカを持ってキャンプ場を訪れてくれた。今年は、社会人になったOB・OGが仕事を休み、ある子は赤ちゃんを連れて参加した。 「継承」という二文字が頭から離れないキャンプだった。私たちにもたらされた信仰の継承と同様のものが生きていると思った。 いしでかよこ 石出佳代子師 緑の牧場キリスト教会 牧師婦人 教会学校の校長先生 また、カウンセラーでもあられます。 声楽、書道、お料理、お裁縫、茶道、フラワーアレンジメントなどなど どんな事でも頂点の腕前。 (↓2006年7月 サマーキャンプ)