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2008/03/23
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カテゴリ:事務用品の由来
最近、企業や官公庁では使用する紙をA判に統一する傾向があるりますが、ノートや雑誌など書籍はB判を基準にしたサイズが多いですね。A判、B判ともに辺の長さが「1:ルート2」で長辺を何回半分に折っても同じ比になる特殊な長方形ですが、AとBは元となる0判のサイズが違うそうです。
ちなみに、世界各国はA判標準で進んでいますが、アメリカとカナダではレターサイズなどの違う規格が標準となっているようです。


美濃和紙



■紙の規格は面積が基準
コピー用紙の大きさにはAサイズとBサイズがあります。コピー機を見ると、A4とかB5とかいって用紙の大きさを選べるようになっています。

これは,昭和4年(1929年)に日本工業規格の前身である日本標準規格として公式にまとめられ、A列、B列共に昭和15年の改定で現在の大きさとなって日本工業規格に引き継がれ現在に至っているそうです。

A4というのは,A0というサイズの紙を長辺方向に4回折畳んだ大きさ。5回折るとA5に,6回だとA6となります。元のA0サイズは841x1189mmです。このA0の面積は,ほぼ1平方メートルになります。これは偶然ではなく1平方メートルの大きさが先にあったそうです。

B5というのは、B0というサイズの紙を長辺方向に5回折畳んだ大きさです。元の大きさは1030x1456mmです。この面積は1.5平方メートルになります。
現在国際規格では、端数が出ないように調整されて、厳密には1.5平方メートルではありませんが、基本はそういうことだそうです。

A判の1.5倍の面積がB判で、このB判の1.5倍の面積がC判になります。考え方としてはAからZサイズまでありますが、あまり実用性がないため使用されていません。


■紙のサイズと使用用途
A規格サイズ(ミリ)主な用途 ・・・・B規格 サイズ(ミリ) 主な用途
A0・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B0
841×1,189図面、大判ポスター・・・1,030×1,456 図面、大判ポスター
A1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B1
594×841ポスター・・・・・・・・・・・・・728×1,030 大判ポスター
A2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B2
420×594ポスター ・・・・・・・・・・・・515×728 ポスター
A3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B3
297×420ポスター・・・・・・・・・・・・・364×515 車内吊りポスター
A4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B4
210×297楽譜・作品集・グラフ誌・・257×364 グラフ誌
A5・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B5
148×210書籍・雑誌・教科書・・・・182×257 雑誌・カタログ・地図帳
A6・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B6
105×148文庫本・・・・・・・・・・・・・・128×182 書籍
A7・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B7
74×105ポケット辞書・・・・・・・・・・・91×128手帳
A8・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・B8
52×74・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・61×91

■紙の国際規格
紙のサイズの国際規格である(ISO216)では、A版が規格化されています。元はドイツのDIN(Deutsch Industrie Normen)規格(DIN476)。ドイツの物理化学者オストワルド【OstwAld,Friedrich Wilhelm】が提案したものらしい。

ドイツの紙の寸法規格は1934年に国際規格としてみとめられ、戦後lSO(国際標準化機構)に引き継がれ、紙の国際規格(ISO216)に規定されて今日に至っています。

日本版JISのB版はB0の面積を1.5平方メートルとしていますが、ISOのB版はB1版の長辺を1000mmと定めているようです。したがって 、小さくなっていくルールはやはり同じなので、日本のJISのB版はISOのB版よりも少しずつ大きいことになります。

JISのB版とISOのB版はサイズが違うのことにより様々な誤解と都市伝説的な考えが発生したため注意が必要のようです。

美濃紙


■日本古来の和紙規格「美濃判」が、B4判に近似していたために起きた都市伝説。
B判も一定の国際規格に基づいているにも係わらず、日本独自サイズと見られたのには美濃紙の影響が強いようです。

美濃判は273×395mmでB4判は257×364mmありB4判はふたまわりほど小さいです。江戸時代になると、幕府御用達、専売制度の下に特産地として美濃紙は育成され、また、町人層の需要拡大によって大量生産され、特に障子紙として使用されるようになり、美濃判として障子の規格となるに至り、「みの」と言えば障子のことを指すようにまで普及しました。因みに、すだれは伊予が、疊は近江が代名詞となったそうです。

洋紙が使われるようになると、日本の印刷方式に合った用紙として、美濃判半紙の約8倍の大きさの「大八ツ判」という紙が出回りました。明治時代にイギリスから輸入した「クラウン判」が大八つ判と呼ばれ、それから4寸×6寸のページが32面取れるので明治後半頃から大八つ判から四六判と呼ばれるようになったとされています。
大きさは、788mm×1091mmでB1判にかなり近いですね。

■紙のAサイズへの移行
日本では障子紙や畳サイズがかなりB判に近いことにより、このサイズの方が長い伝統により馴染み深かったこと、さらに戦後の日本工業規格でも「帳簿類の寸法はB判を原則とする」とあったことからB判主流で印刷物が作られていったそうです。

とはいえ、国際化が進むとA判主流の海外ではB判が通用しないということで、1990年、帳簿サイズを「A判とB判を同等にする」と規格を改正。1992年11月の各省庁事務連絡会議の申合せ(「行政文書の用紙規格 のA判化に係る実施方針について」)に基づき、1993年4月から行政文書のA判化を計画的に推進し、1997年には、行政文書の100%がA判化したとしています。

使用用途からしてA4ノートでもB5ノートでも目的は達成できるし、B5ノートの方がサイズも小さいくて省エネ、環境問題にも優しい、デザイン上必要な時もあると思います。行政文書を中心にA判に切り替えていったのだですが、やはりB判は馴染みがあるため、印刷市場からはなくならないようです。ここにも知らず知らずに日本人の「もったいない意識」が働いているのでしょうか?


美濃和紙小物シリーズ美濃和紙 水墨用紙 雪


美濃和紙 ミニ便箋












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最終更新日  2009/11/19 02:17:43 PM
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