カテゴリ:小説
かつて、忽然と消息を絶った報和航空四〇二便YS‐11機が突如、 羽田空港に帰還した。しかし六十八名の乗員乗客にとって、 時計の針は十年前を指したまま…。 戸惑いながらも再会を喜ぶ彼らと、その家族を待ち受けていた運命とは―。 歳月を超えて実現した愛と奇跡の物語。 ◆◇◆◇◆◇◆ 宮崎空港を発った旅客機が、御前崎沖で消息不明になり、 大々的に付近を捜索したにもかかわらず、 遺体どころか機体の破片も遺品すらも見つからなかった。 そして二ヵ月後、全捜索が打ち切られ、乗員乗客全員の死亡が確定。 しかし、その10年後、機体も乗員乗客も10年前のまま、 突如として羽田空港に姿を現し、その三日後には永遠に姿を消す。 小林聡美さん主演で、ドラマにもなりましたね。 面白くてよく観てました。 ドラマとは、登場人物やエピソードが若干異なりますが、 原作の方がより切実に、それぞれの稀有な出来事を描いています。 旅客機が戻ってきてからの嵐のような4日間を、 乗員一人ひとりがどのように行動したか、時には詳細に、 時には簡潔にまとめられていて、飽きずに読むことができました。 中には、着陸後すぐに逃亡した身元不明のミスターX(銀行強盗犯)や 大事件を起こしてしまう人物もいて、ハラハラドキドキしました。 最後の別れのシーンでは、 5歳の男の子・亮君と神降老人のそれぞれのエピソードで、 涙が止まりませんでした 大切な人を二度も失うことの悲しみ。 とても計り知れない物ですが、一度目の別れでやり残したことを、 2度目の別れで、双方が納得し成し遂げる。 ある者は和解し、ある者は人生をやり直す。 家族の大切さや絆をあらためて考えさせれる物語でした。 不慮の事故は、注意していても突然起こるもの。 この作品から、 一日一日を大切に生きて欲しいとのメッセージを受け取りました。 今日と言う日は二度と戻ってこない。 もっと子供を、もっと家族を見てあげよう 神はサイコロを振らない DVD-BOX(DVD) 20%OFF! 神はサイコロを振らない オリジナルサウンドトラック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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