カテゴリ:戦争・紛争・環境破壊
政治の影に女性あり~サーカシュヴィリ夫人はアメリカ、イギリスに縁の深い活動家、ユーシェンコ夫人はアメリカ政府の元職員~メディア嫌いのメドヴェージェフ夫人
ラトヴィアのリガ出身の友人と今回の紛争を話しました。 彼女が夏リガにいる間に紛争が起こり、帰ってきてみたらアメリカ人のほとんどが「ロシアがグルジアに戦争を仕掛けた」と言っているのでびっくりしたそうです。 メディアには出ていない事実が沢山あること、その情報操作あるいはフィルターで、世論が左右できることを、私自身も実感していたところです。 「サーカシュヴィリ大統領の妻は西側の女性。ウクライナのユーシェンコ大統領夫人も確かアメリカ人だったと思う。 南オセチアで紛争が起こったときにすぐにサーカシュヴィリ夫人がアブハジアにお土産を携えて訪れ、グルジアの一部になるように提案したそうよ。アブハジア側は彼女を退けてグルジアに追い返したとリガにいる時に記事を読んだわよ。」 気になって調べてみると、 サーカシュヴィリ夫人 サンドラ=エリザベート・ロエロフス: オランダ出身 ブリュッセルの外国語学校とストラスブルグの国際人権擁護機関で学ぶ。 1993年にサーカシュヴィリ氏がストラスブルグで人権問題のコースを受講中に知り合う。サンドラさんはコロンビア大学とオランダ系法律事務所で働くためにニューヨークへ。サーカシュヴィリ氏も同行。 1996年に二人はグルジアに戻り、夫人は国際赤十字の顧問委員会、及び在オランダ英国大使館で働く。 1999年から2003年の間、夫人はトビリシ大学の講師を務める間、ベルギーにおけるフランス語に関する言語学的研究を続ける。 2008年にグルジアの国籍を獲得し、オランダ、グルジア両国の国籍を保有。 オランダ語のほか、フランス語、英語、ドイツ語、ロシア語ができ、グルジア語も流暢だと言われている。 二人の間には二人の息子エドゥアルド、ニコロスがいる。 夫人は2005年に「理想主義者の物語」という自伝を出版している。 ユーシェンコ夫人 カチェリーナ・ユーシェンコ イリノイ州シカゴ生まれ アメリカ政府の特別職員として人権擁護局副長官の補佐として働く。 ジョージタウン大学で国際経済学の学士号取得、その後、シカゴ大学ビジネススクールでMBAを1999年に取得。 レーガン政権の下広報局で働く。ジョージ・ブッシュ(シニア)政権下で財務局長官の事務室勤務。その後、アメリカ下院の経済委員会のスタッフになる。 ウクライナが独立を宣言した直後、ウクライナーアメリカ財団の設立者の一人となり副理事長となる。また、べラルース出身の英雄ピリプ・オルリック研究所の所長も勤める。 1993年に国際会計事務所に勤務するためにウクライナへ移リ、ユーシェンコ氏と出会い結婚へ。 カチェリーナ夫人がウクライナ国籍を取得せず、アメリカ国籍のままであることは非難の対象となった。 2004年の選挙運動の際、反対勢力はカチェリーナ夫人がアメリカ政府の職員として、また更にはCIAのエージェントとして、ユーシェンコ氏の政治的判断に影響を与えていると批判。 ロシアのテレビジャーナリスト、ミハイル・レオンチェフ氏から「ユーシェンコ氏にウクライナの勢力を獲得させるというアメリカの策略を主導している」と非難されるが、これに対し侮辱罪のかどで訴えを起こして2002年1月に勝訴している。 当時のロシアよりのテレビ局がレオンチェフ氏の批判を2001年にぶり返したが、2003年にやはり侮辱罪で勝訴している。 2005年3月31日にカチェリーナ夫人はウクライナ国籍を取得したことを発表。 二人の間には2人の息子と3人の娘がいる。 ********** さて、メドヴェージェフ大統領の夫人スヴェトラーナさんはというと、一切メディアを嫌って表に出てこられないようです。 二人は幼なじみで14歳のときから交際が続き結婚にいたったという稀なカップルのようです。 メドヴェージェフ氏は出会いについてBBCにこう語っています。 ちなみに若い頃はメドヴェージェフ氏はジーンズ、ディープ・パープルやピンクフロイドのレコードを買うのが夢だったということです。 彼の先祖には農夫、鍛冶屋、帽子職人がいるそうです。 将来の妻となるスヴェトラーナさんとはサンクトペテルブルグの中学校で出会いそれ以来交際を続け結婚にいたっています。 「彼女に会ってから勉強が手につかなくなってしまいました。彼女と一緒にすごすことで頭が一杯でした。」 ちなみにメドヴェージェフ氏は狭いサンクトペテルブルグのアパートで育ち、苦学生としてサンクトペテルブルグ大学時代も道路の清掃員のアルバイトをして学費を工面したそうです。 また、自らの意思で23歳にロシア正教会の洗礼を受けました。 「あの時を境に私の新しい人生が始まりました。」] 二人の間には息子イリア君がいます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
August 30, 2008 03:32:01 AM
[戦争・紛争・環境破壊] カテゴリの最新記事
|
|