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名古屋大学総長
平野 眞一様 名古屋大学男女共同参画への苦情申立書 私たち名古屋大学に在籍する学生の父母は、名古屋大学の男女共同参画への取り組みが、非常に偏向しており憂慮すべきものであると考えております。従いまして、早急に改善いただきますよう切にお願い申し上げます。以下に、具体的問題点を申し上げます。 【 ジェンダー関連授業「女と男を科学する」の教科書『ジェンダーを科学する』は、名古屋大学の推進する男女共同参画の理念に相応しいものかご判断ください 】 1、名古屋大学では、男女共同参画社会の実現のためとして、ジェンダー関連授業を開講しています。具体的には、全学教養科目として「女と男を科学する」という講座が平成16年度から開講されております。またその教科書として松本伊瑳子・金井篤子編『ジェンダーを科学する――男女共同参画社会実現のために――』ナカニシヤ出版が刊行されており、この本は、ジェンダーに関心を持つ、名古屋大学の様々な学問分野の教員が、この授業のために各自の専門分野の視点からジェンダーについて論じたものとのことです。また、「残念ながら授業には出れないという人も、ぜひこの本を手にとって、ジェンダーについて学んでみてください。」とも、男女共同参画室のホームページ( 学生の皆さんへ 平成16年度名古屋大学学生便覧より 男女共同参画室・法学研究科助教授 田村哲樹 4、名古屋大学がかんがえていること・やっていること、(4)ジェンダー関連授業の開講 )には書かれています。 従って、現在、全学教養科目として開講されている「女と男を科学する」は、一教官が、一教科として行っているものではなく、名古屋大学として男女共同参画推進の一環として行われていることは明瞭です。 しかしながら、この教科書を読む限り、名古屋大学が推進している男女共同参画は、ジェンダーフリーといわれる非常に偏った考えに支配されていると言わざるを得ません。勿論、国の推進する男女共同参画の理念からも大きくかけ離れています。 別紙1に、今年度の全学教養科目「女と男を科学する」の担当教官、谷本千雅子准教授のシラバスの記述、及び教科書『ジェンダーを科学する――男女共同参画社会実現のために――』の特に偏った記述を抜粋します。ぜひ、よくお読みいただき、名古屋大学の推進する男女共同参画の理念に相応しいものかどうか判断いただきたいと思います。 実は、この点に関しましては、男女共同参画室に4月~5月、「名古屋大学男女共同参画への苦言」として何度も問い合わせをしているのですが、納得できる回答をいただいていません。甚だ簡単で、不親切で、的を得ない回答があっただけです。 (別紙2に、a.男女共同参画室への苦言(質問)、b.男女共同参画室からの回答、を添付します。) 男女共同参画室からの回答では、「大学においては、学問と教育の自由および自治が保障されています」とのことですが、質問(苦言)は、「大学(男女共同参画室)が、男女共同参画を推進するための授業として、『女と男を科学する』という全学教養科目を開講し、その教科書として『ジェンダーを科学する』を指定している、そしてその内容があまりにも偏向しており、まさにフェミニズム、ジェンダー・フリー思想そのものだ」ということである。学問の自由にけちをつけているのではないのです。 また、回答には「授業においては、多様な学問的知見を紹介するとともに」とあるが、多様な学問的知見というのであれば、ジェンダー(ジェンダー・フリー)、フェミニズムに対して反対の立場のものも紹介すべきである。「多様な」といいながら、ジェンダー(ジェンダー・フリー)、フェミニズムの学説の中の「多様な」ものを紹介しているだけであって、男女共同参画についての批判を含めた「多様な」知見ではないのである。そうではないでしょうか? 男女共同参画室の回答は、全く回答になっていませんから、今回、平野総長に直々に苦情の申し立てを行ったものです。 【 名古屋大学男女共同参画室の組織はきわめてアンバランスです 】 2、名古屋大学男女共同参画室の、組織について申し上げます。 現在、室長を含め、室員は合計11名です。しかし、この中に、男性は1人のみで、後の10名は女性です。男女共同参画室といいながら、どうして、このように、男女の割合が極端にアンバランスなのでしょうか?理解に苦しみます。 なお、昨年度は、合計8名(うち一名が男性)でしたが、今年度3名増えており全員が女性です。ですから、アンバランスな状態がより一層進んでいるわけです。 この点については、男女共同参画室からの回答では、全く触れられていませんでした。 【 男女共同参画室は、苦情に対して誠意を持って対処していない 】 3、名古屋大学男女共同参画室設置要綱によると、 第2条、男女共同参画室は,次に掲げる業務を行う。 二 ジェンダー差別・格差の是正,監視のための苦情処理制度に関すること。 六 その他本学の男女共同参画の推進に関し必要なこと とあります。 しかし、男女共同参画室からの回答では、末尾に、「以上をもって、回答とさせていただきます。なお、本件についての本学としての回答は以上のとおりであるため、今後これ以上のご質問にはお答えしかねます。」となっていました。これが、学問と教育の自由を謳う大学の回答かと驚いています。 私たちは、男女共同参画室は名古屋大学男女共同参画室設置要綱に相応しい業務を行っていないと考えます。第2条 二 は、「苦情処理」とあります。また、第2条 六 は、「本学の男女共同参画の推進に関し必要なこと」とあります。批判的な意見には、門戸を閉ざすのでしょうか? 以上の、3点につき、具体的改善をお願いいたします。また、この苦情申し立てにつき、文書で回答を頂きますようお願い申し上げます。 平成20年9月18日 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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