2667840 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

見たまま、感じたまま、思ったまま

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

Dr.悠々

Dr.悠々

Calendar

Recent Posts

Freepage List

この歌が好きだ!


月の祭り


グッドバイ


て~げ~


de RACINES


エアジン・ラプソディ


都市生活者の夜


このマンガが好きだ!


自虐の詩


私が選んだマンガ20


博多っ子純情


我が指のオーケストラ


ぼくんち


家栽の人


子連れ狼


龍(RON)


狂四郎2030


大好きな豊田勇造さん


(1)行方不知


(2)大文字


(3)夜を重ねて


(4)背中


(5)雲遊天下


(6)ギターが友達


2003年ライブ前


(7)うさぎ


2003年勇造ライブ開始


2003年ライブ第1部


2003年ライブ第2部


仕事のデッサン


2004年ライブ


勇造ライブ2006年


勇造ライブ2005年


私の音楽遍歴(その1


その(2)中学時代


その(3)高校時代


その(4)大学生時代


(その5)その後~現


ある開業医のつぶやき


服を脱がない人たち


お金を払ってくれない


時間外に来る人達


点滴をしたがる人達


このドラマ、映画が好


(1)男たちの旅路


蝉の脱皮


日記自薦集(1)


日記自薦集(2)


お気に入りのレコジャ


子供の病気のお話


(1)インフルエンザワクチン(2003年)


(2)嘔吐下痢症


突発性発疹とリンゴ病


麻疹と風疹


喘息について


手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱


インフルエンザ(2004年)


ウイルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)


医者の心得集425より


悠々先生の音楽夜話(日記より)


この映画が好きだ!


TATTOO(刺青)あり


鬼畜


祭りの準備


私のLASIK体験記


LASIK術前検査


LASIK本番


心に残る日記・お友達編


リレー日記「心の帰れる場所」


Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

beer@ Re:発泡酒は嫌いだ(06/20) 嫌いです。変なの開発したのはビールに対…
のどまる。@ Re:映画ドライブマイカーを見た(03/25) 本は いつか映画を見るまでに と 何度か…
Dr.悠々@ Re[1]:セロリが好きだ(05/05) のどまる。さんへ え?葉っぱの方が食べや…
のどまる。@ Re:セロリが好きだ(05/05) セロリ  大好物です。 香りも しゃくし…
Dr.悠々@ Re[1]:セロリが好きだ(05/05) かやねずみの家さんへ 佃煮かあ、今度試…
かやねずみの家@ Re:セロリが好きだ(05/05) パリッパリのセロリ美味しそうです! こん…
Dr.悠々@ Re[1]:青春の行方(04/19) ミドリツブコさんへ この茶店は、1日中薄…
Dr.悠々@ Re[1]:青春の行方(04/19) のどまる。さんへ のどまるさんらしいコメ…
ミドリツブコ@ Re:青春の行方(04/19) 映画のひとこまのような。 この店で小編…
のどまる。@ Re:青春の行方(04/19) 思い出のレコードを聴きに 珈琲を飲みに通…
2020.10.14
XML
先日、両親の家に行ったら駐車場で金木犀の匂いがふわっとした。
お隣の家から香ってきたようだ。

思い出して、近くの患者さんの家に行った。ここのお家にも、大きな金木犀がある。残念ながら少し遅かったようで、花は固くなっていたが、まだほんの少し香りが残っていた。
この家にはもう誰も居ない。在宅で診ていた患者さんは、介護をしていたご主人が急な病気で失明してしまい、介護が出来なくなり、病院へ入院した。ご主人の方は娘さんの家に引き取られたようだ。
在宅の患者さんは数年のスパンで、亡くなったりして居なくなることが多いが、この患者さんはあしかけ18年ぐらい私が訪問していた。
脳出血、くも膜下出血で四肢麻痺、球麻痺(喋れない、飲み込めない)の状態で、胃瘻での完全栄養だった。

胃瘻の是非が問われる昨今だが、この患者さんは胃瘻のお陰で息子さんの結婚式にも出席、孫の誕生も、孫の高校入学も経験できた。この胃瘻を無駄だと言う人は誰も居ないだろう。
最後の訪問は数日前に終わっていたが、引っ越しの日、もう一度お別れに行った。患者さんをハグして「長い間患者で居てくれてありがとう」とお礼を言う。次に旦那さんをハグしたら、旦那さんが泣き出した。突然の失明(片方の目の血管が突然詰まったそう。もともと反対の目はよく見えないらしい)で本当に不安だったのだろう。





こういう形で在宅の患者さんと別れるのは私もはじめてのことだった。
来年も再来年も、咲くであろう金木犀を見に来ようと思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020.10.14 16:22:33
コメント(6) | コメントを書く
[日々の診療の狭間で] カテゴリの最新記事


Category

Favorite Blog

コメントを書こうと… かやねずみの家さん

Dダイマー4回目 pandanandaさん

ちゃと・まっし~ぐ… ちゃと0508さん
Yokko’s Diary yokko_888さん
ツブコの茶店 ミドリツブコさん
幻泉館日録@楽天 幻泉館 主人さん
ジョンリーフッカー ジョンリーフッカーさん
IN THE SUID… カープママさん
涙ひとつぶ落ちる前に 夏風7537さん
★宇都宮のシニア日本… 宇都宮のシニア日本語教師さん

© Rakuten Group, Inc.