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February 1, 2005
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テーマ:海外生活(7783)
カテゴリ:心理学。
韓国在住の Shaquillちゃんの日記にじーんとした今日、
早速トラックバックを頂いて、わたしなりにつらつらと書いてみようと思う。

ご存知の方も多いように、わたしはたまたま国際結婚をして今は外国に住んでいるが、
国際結婚しか経験が無いので、余り日本人同士の人と結婚した場合と比べて
「国際結婚はこれだから大変だなぁ・・・。」と思う事は無い。

むしろ、「わたしは外国に住んでいる!」とあまり意識せずに、さらっと生きて行きたい、と、
在米七年目の今は、そう思うのだ。

返って、日本在住の方々の、嫁姑問題、親戚付き合い、近所付き合い、
其々に頑張っている女性の事を日記や掲示板で目にする度に、元気を頂くぐらいである。


しかし、こんなわたしでも、Shaqちゃんと同じ様にグサッと突き落とされる事は有る。

特に、コメント欄でShaqちゃんがお返事に書いてくれたように、
もしも、万が一、パートナーに「出てけっ!」って言われたらその時は万事お終い、であろう。

付き合い始めた頃からわたしの一番の英語の先生だった彼。
英語に関しては他に類を見ない忍耐力を発揮し、辛抱強く教えてくれるのだが、
やっぱり喧嘩している時や急いでいる時、感情的に成っている時には面倒な瞬間も有るようで、

「もういいよ。気にしないで。」とか
「何回同じ事を言わせるんだ?」と段々声が大きくなったり、する。

Shaqちゃんの韓国語やエンジェルちゃんのデンマーク語と違い、
わたしは中学の頃から習い始めた英語ですらこうなんだから、
第2外国語でパートナーと意思疎通をしている人は無条件に尊敬してしまう。

何故なら、わたしのように、新聞もテレビも会話も音楽も全部英語で、
仕事も買い物も友達付き合いも郵便物も、
病院も道路標識も法律も天気予報もお料理の本も、英語にどっぷり、という生活をある程度送っていても、
(いや、送れば送る程、と言うべきかな?)
わたしの母国語は日本語一つで、それ以外には必要以上の注意力を強いられる、と認識させられるのだ。

日本に帰る度にいつも思う。
英語での生活に特に不自由は無い。
しっかり聴いてさえ居れば殆どの事が解るし、
例え聴いて無くって聴き逃しても、例えば大事なアナウンスなどだったら、
知らない人にも恥ずかしがらずに訊く事だって出来るようにもなった。

が、日本ではまるで耳栓が外れたかのように、こういう経験が皆無なのだ。
「聴いてなかった」筈の周りの雑音も、ちゃあんと耳に、頭に入って居る。
自分で意識せずとも、例えば友達と喋りながら、車掌のアナウンスも聴き、
周りの子供の会話を聴きながら吹き出したり、
前に座っている人の読んでいる本をチェックしながら、
電車の吊り広告や車窓から見える看板など、何気ない所からも目から、耳から、情報を得て居る。

これがアメリカだと、やっぱりわたしは聖徳太子からは程遠い。
スーパーでまっすぐぶつからないようにカートを押して歩きながら自分のクーポンをチェックし、
持ってきたリストを見ていたりしたら、
急にブルルがぶつくさと独り言を言っても、聴いて居ない。

わたしに話し掛けて居るんだったら、反応が無かったらもう一回言ってくれるだろう、
と、自動的に優先順位を付けて、こなしていく。

レシピの本を真剣に見ながらお料理中は、テレビなんか聴こえないし、
空港などで誰かと一生懸命な議論に没頭していたら、恐らくフライトのアナウンスを聞き逃すだろう。

逆に、お店などで探している物以外の素敵な物の名前やメーカー名を覚えていたり、
本屋さんですぐに目当ての本が見つかったり、
外国人の視点だからこそ、の幸運な偶然も、時々有る。

日本では、そういう注意力の必要が皆無だ。
少し前までは自分の英語力が原因だと思っていたが、
最近ではこればかりはどうしようもないのかな、と思うようになった。


だから、尚更パートナーに
「もういいよ!面倒臭い!!」と言われると、
普段は考えない(ようにしている)離れた家族や友達、祖国、など、
合意の上で置いて来た筈の物が皆「犠牲」に思えて、
情けなくて悔しくて悲しくてどうしようも無くなる。


しかし、普段の注意力や相手の言葉への集中力の必要度は違っても、
同じ言葉を話す者同士が結婚しても、「置いて来た物」の存在には変わり無い気もする。

実家、地元、友達。
そんな物を離れて来た事に固執するのは、女の悪い所なのかも知れない。


わたし達は結婚後一年間日本で暮らした。
それは、波乗りのようなわたし達の人生で数少ない、計画された物だった。

4年半の付き合いの内に、将来はアメリカに住もう、と決めたからだ。

理由は、「わたしの国に住んでいる貴方をわたしが守ってあげる」事に
正直、疲れてしまったから。


包容力ゼロのわたしは、まだ若かったのも有って、
マンションの契約から確定申告まで全て自分でしながら、
「日本はこれが5000円!アメリカなら10ドルぽっちなのに!」等のブルルのコメントに、
「アメリカでは休日でも機械は動くけど、なんで日本は銀行の機械までゴールデンウィークなんだ?」
「サービスに粗相が有った場合はアメリカでは食事代はただになるのに、
どうして日本のレストランでは謝るだけなんだ??」等という質問に、
次第に精も根も尽き果てて、彼の国で、「守って」貰う方が、どんない楽だろう、と思った。

彼の男としてのプライドも保たれるし、
わたしより10年も長い彼の人生経験もアメリカでは生かせるし、
わたしさえ英語を頑張れば、わたしも、将来子供が生まれても、差別も日本より少ないだろう、と。

この決断を、楽な方を取ったと言うか、険しい方の道を選んだ、と言うか、
もう決めてしまった事なので、そんな事はどうでもいい。

ただ、安易に「日本に帰ろうよ」とか「日本が恋しいなぁ」というブルルには
超特急でメンチを切って居る・・・。


わたしがアメリカに腹を立てて居る時、言い方には気を付けている。
(特にアメリカの歴史、過去そして現在の政治・政策、軍隊、大統領・・・)
自分の嫌な経験から学ばないでそれをそのまま無神経に人に繰り返すのは無能だ。

それでも、ブルルには少なくともわたしにアメリカの文句を言わせてくれる度量が有る。
(特にアメリカ人の勤労態度、サービス、食べ物・笑)

そんな彼に、時には腹を立てながらも、感謝。









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Last updated  February 5, 2005 12:54:02 AM
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